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シリウス・ブラックにはアズカバンを脱獄する才覚があった。アズカバンを破って出られるのならホグワーツにだって破って入れるはずだ。アーサー氏が抱いていた懸念は現実のものになり、その事態を受けてハリーの周囲は慌しさを増していったのでした。そしてマクゴナガル先生は・・・(全3項目)

3-1.ハロウィンの夜に
アーサー氏はシリウス・ブラックにはアズカバンを脱獄する才覚があった。アズカバンを破って出られるのならホグワーツにだって破って入れるとの懸念を抱いていました。するとそれが現実のことになってしまったのです。

事は10月31日の夜に起こりました。ハロウィン・パーティが終わってハリーたちを含めたグリフィンドール生は寮に戻って行きましたが、入口に繋がる廊下まで来ると生徒がすし詰め状態になっているのに出くわしたのでした。

ロンが怪訝そうに「何でみんな入らないんだろう?」と言いましたが肖像画が閉まったままのようなのです。パーシーが「全員合言葉を忘れたわけじゃないだろう?」と言いながら人波を掻き分けて前に進んで行った所・・・

前のほうから冷気が廊下に沿って広がるように沈黙が流れ、パーシーが鋭い声で「誰かダンブルドア先生を呼んで。急いで」と叫びました。すると次の瞬間にはもうダンブルドアが現れて肖像画のほうにさっと歩いて行きました。

ハリーたち3人が「何が問題なのか?」と寮の入口の近くまで行くとハーマイオニーは「ああ何てこと」と絶叫してハリーの腕を掴んだのでした。ダンブルドアもまた暗い深刻な目で振り返ったのです。そこにあったのは・・・

「太った婦人(レディ)」は肖像画から消え去り絵は無残にも滅多切りにされてキャンバスの切れ端が床に散らばっていました。絵の相当な部分が完全に切り取られていたのでした。そしてレディを襲う現場を見ていたのが・・・

ポルターガイストのピーブズが「(レディが)見つかったらお慰み!」と甲高いしわがれ声で言いました。ダンブルドアが「どういうことかね?」と訊くと、さすがのピーブズもダンブルドアをからかう勇気はないようで・・・

「あいつは癇癪持ちだねえ。あのシリウス・ブラックは」

3-2.「太った婦人(レディ)」襲撃事件を受けて
ダンブルドア校長はグリフィンドール生全員に大広間に戻るよう言い渡しました。10分後には当惑した表情を浮かべた他の寮の生徒たちも戻って来ました。当然「シリウス・ブラックはどうやって入り込んだのか?」が・・・

議論になり近くにいたレイブンクロー生が「姿現わしなのでは?」と言ってみたりハッフルパフ生が「きっと変装してたんだ」などと意見を述べていましたが、いずれの見解もハーマイオニーが一刀両断に否定していたのでした。

ディーン・トーマスは「飛んで来たのかも?」と言いましたが、ハーマイオニーは「ホグワーツの歴史」に書いてあって「この城を護っているのは城壁だけじゃない」と言うのです。ありとあらゆる呪文がかかっていて・・・

「姿現わし」はできないし吸魂鬼の裏をかくような変装があったら拝見したいものだわとも言ったのでした。空を飛んで来ても見つかったはずだと言うのです。夜中の3時にはダンブルドアがパーシーにこう言っていたのでした。

「グリフィンドールの門番には臨時の者を見つけておいた。明日になったら皆を寮に移動させるがよい」

切り刻まれた「太った婦人(レディ)」の代わりにグリフィンドール寮の門番を務めることになったのは「カドガン卿」でした。これにはみんな大弱りでした。カドガン卿は誰にでも決闘を挑んで来ましたしそうでなければ・・・

とてつもなく複雑な合言葉を考える上に1日2回は変える有様でした。頭に来たシェーマス・フィネガンがパーシーに「他に人はいないの?」と訴えましたが、レディにあんなことがあったので名乗り出る勇気があったのは・・・

「カドガン卿」だけだったんだそうです。ところがハリーはそのカドガン卿を気にする余裕もなかったのです。ハリーの命を狙っているシリウス・ブラックがとうとう城の中への侵入を果たしたということで関係者各位は・・・

先生方は何かと理由をつけてはハリーと一緒に廊下を歩きました。さらにパーシーはどうも母親のウィーズリーおばさんに言われたようで、ハリーの行く所にはどこでも従いて来ました。まるでふんぞり返った番犬のようでした。

さらに極め付きは・・・

3-3.マクゴナガル先生の憂鬱と葛藤
自分の部屋に呼んだ時ハリーはマクゴナガル先生があまりにも暗い顔をしているので「誰かが死んだのか?」と思うほどでした。先生は深刻そのものの声で「今となっては隠していてもしょうがありません」と切り出して・・・

ハリーがシリウス・ブラックは「僕を狙っていることは知っています」と既にロンのお父さんは魔法省に勤めているので話しているのを聞いてしまいましたと言うと、マクゴナガル先生はドキリとした様子でした。そして・・・

ハリーが夕刻にクィディッチの練習をするのは好ましいことではないという私の考えが判ってもらえるでしょうねと言ったのでした。ハリーとチームのメンバーだけがピッチに出ているのはあまりにも危険だと先生は言うのです。

そんなマクゴナガル先生にハリーは「土曜日に最初の試合があるんです!」と気を昂ぶらせて言いました。だから絶対練習しないわけにはいかないのです。ハリーはマクゴナガル先生がグリフィンドール・チームの勝算に・・・

大きな関心を寄せているのを知っていました。そもそもハリーをチームのシーカーに抜擢したのは他ならぬマクゴナガル先生自身でした。マクゴナガル先生は立ち上がると窓から雨に霞むクィディッチ競技場を見ながら・・・

今度こそ優勝杯を獲得したいものです。私としては誰か先生に付き添っていただければより安心です。そこでマダム・フーチ先生に練習の監督をしてもらうということで自分を納得させることにしたのでした。ところが・・・

試合の日が近づくにつれて天候は着実に悪くなっていきました。さらに初戦の相手スリザリンのキャプテンのマーカス・フリントが「シーカーの怪我がまだ治っていない」という理由で試合のキャンセルを申し入れて来たのです。

グリフィンドールは急遽ハッフルパフと対戦することになりました。そして悪天候の中で行われたその試合でハリーは・・・

今日の最後に
今更ながら思うのはシリウスはグリフィンドール寮生だったのですから、なおさら「合言葉が分らなければ絶対に寮の中に入ることはできないと知り抜いていたのに何故城に侵入してしまったのか?」ということなんですよね。

10月31日のハロウィンの夜に侵入したのは「生徒も先生方も全員が大広間にいるから寮は空っぽのはず」と判断したからなんでしょうね。やはり「この日を逃がすと次のチャンスはなかなか巡って来ない」という焦りから・・・

合言葉が分らないのに城への侵入を強行してしまったんでしょうね。ところがシリウスにとってはこのことが「災い転じて福と成す」ということになり、クルックシャンクスの協力もあってグリフィンドール寮への侵入を・・・

果たすことができたのです。
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