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スキャバーズと共にロンを連れ去った巨大な黒い犬を追いかけて行くとそこは何と「叫びの屋敷」でした。ルーピン先生が駆けつけてハリーは「シリウス・ブラックは吸魂鬼に引き渡される」と思ったら、突然ルーピンが理解できないことを言い始めたのです。ロンのネズミのスキャバーズが・・・(全3項目)

3-1.スキャバーズごとロンを!
そんなこんなで10月31日の夜には「太った婦人(レディ)」に拒否をされて寮に入ることが叶わず、レイブンクロー戦が行われた日の夜中にはスキャバーズことピーター・ペティグリューはもう既に逃走済みということで・・・

シリウスがようやくチャンスを掴んだのは学期末試験終了日の6月2日のことだったのです。ハリーたち3人はハグリッドの小屋のミルク入れから、スキャバーズが出て来て揃ってびっくり仰天させられることになったのでした。

バックビークの処刑が決まって「ハグリッドを1人にはしておけない」と3人はハグリッドの元を訪ねたのですが、ハグリッドは「お前さんたちに見せるわけにはいかない」と3人を裏口から出して城に帰るようにと言ったのです。

スキャバーズは迫り来るシリウスの気配を感じているのか?理解できないほどに暴れてキーキーと喚き散らしていました。そしてロンの指の間をすり抜けると脱兎の如く逃げ出したのでした。スキャバーズを追ってロンは・・・

「透明マント」をかなぐり捨て猛スピードで暗闇の中に消え去りました。マントを被っていては全速力で走るのは無理だったためハリーもハーマイオニーもマントを脱ぎ捨ててロンを追ったのでした。そこに現れたのが・・・

ロンは再びスキャバーズを捕らえて今度こそ逃げられないようポケットの膨らみを両手で押さえていましたが、3人がマントを被らない内に何か巨大な動物が暗闇の中を忍びやかに走って来る足音を聞いたのです。そして・・・

大きな薄灰色の目をした真っ黒な犬はハリーでもハーマイオニーでもなく何故かロンの腕をパクリと咥えて捕らえると「暴れ柳」の根元に大きく開いた隙間に引きずり込んで行きました。ロンは必死の抵抗を見せたものの・・・

足の骨が折れる音がしてロンの姿は見えなくなってしまいました。ハーマイオニーは「助けを呼ばなきゃ」と言ったのですが、ハリーは「あいつはロンを食ってしまうほど大きいんだ」と言って犬を追おうとしたのですが・・・

その時でした。クルックシャンクスが前に出ると殴りかかる「暴れ柳」の枝を蛇のようにすり抜けて両前脚を木の節の1つに乗せたのです。すると突然「暴れ柳」はピタリとその動きを止めたのです。木の葉1枚微動だにしません。

そして2人が黒い犬を追って行くと・・・

3-2.叫びの屋敷にて
ロンを咥えて連れ去った巨大な黒い犬を追いかけハリーとハーマイオニーはほとんど体を二つ折りにして急ぎに急ぎました。到着してみるとそこは何とホグズミード村の「叫びの屋敷」でした。頭上で軋む音がしたので・・・

何かが上の階で動いたので2人はなるべくこっそりと隣のホールに忍び込み崩れ落ちそうな階段を上がりました。2階に上がると開いている扉が1つだけあって中に踏み込むとクルックシャンクスとロンに会えたのですが・・・

「あいつが犬なんだ。あいつは動物もどきなんだ」

ロンはハリーの肩越しに背後を見つめました。ハリーが振り向くと影の中に立つ男がハリーとハーマイオニーの入って来た扉を閉める所でした。汚れきった髪が肘まで垂れて暗い落ち窪んだ眼窩の奥でギラギラと光る目が・・・

見えなければまるで死体が立っているようでした。それは去年の夏以来ハリーが何度も新聞や学校の校舎内に貼り出された手配写真で散々見た男だったのです。シリウス・ブラックはロンの杖を2人に向けて呪文を唱えました。

「エクスペリアームス!武器よ去れ!」

シリウス・ブラックが一歩近づいてハリーをしっかりと見据え「君なら友を助けに来ると思った」とかすれた声で言ったのでした。声の使い方を長いこと忘れていたかのような響きでした。さらにシリウス・ブラックは・・・

「君の父親も私のためにそうしたに違いない。君は勇敢だ。先生の助けを求めなかった。有り難い。そのほうがずっと事は楽だ」

父親についての発言がハリーの耳にはまるで大声で叫んだかのように鳴り響きました。ハリーの胸は憎しみで煮えくり返り恐れの欠けらが入り込む余地もなかったのです。ロンとハーマイオニーがハリーを止めたのですが・・・

「こいつが僕の父さんと母さんを殺したんだ!」

渾身の力で2人を振り解き魔法を忘れ果て自分が痩せて背の低い13才であることも相手が背の高い大人の男であることも忘れてハリーはシリウス・ブラックに跳びかかって行ったのでした。出来るだけこいつを傷つけてやりたい。

「お前は僕の両親を殺した」と言うハリーにシリウス・ブラックは「否定はしない。しかし君が全てを知ったら」と言って来ました。聞かないと後悔すると言うのです。ハリーは杖をますます強く握り締めて構えましたが・・・

そこに現れたのが・・・

3-3.ルーピンと12年ぶりの再会!
赤い火花が飛び散り扉が勢いよく開くとルーピン先生が蒼白な顔で杖を構えて飛び込んで来る所でした。ルーピンが再び「エクスペリアームス!」と叫ぶとハリーの杖とハーマイオニーが持っていた2本の杖も飛んだのでした。

ルーピンは3本とも器用に捕まえてシリウス・ブラックを見据えたままで部屋の中に入って来ました。ハリーは急に虚ろな気持ちになって立ちすくみました。とうとうやらなかった。自分は弱気になったんだ。ところが・・・

「シリウス、あいつはどこだ?」

ハリーは一瞬ルーピンを見ました。何を言っているのか全く理解できませんでした。誰のことを話しているのだろう?そして問われたシリウス・ブラックは数秒間は無表情でした。それからゆっくりと手を上げましたが・・・

その手は真っ直ぐロンを指していたのでした。指されたほうのロンも当惑しているようでした。ルーピンはまるでシリウスの心を読もうとするかのようにじっと見つめながら問い掛けた後に急に目を見開いてこう言ったのでした。

「しかしそれなら何故今まで正体を現さなかったんだ?もしかしたらあいつがそうだったのか?君はあいつと入れ替わりになったのか?私に何も言わずに?」シリウスがゆっくりと頷くとルーピンは構えた杖を下ろして・・・

ルーピンはシリウスのほうに歩いていって手を取って助け起しました。ハリーはまた体が震えるのを感じました。今度はシリウス・ブラックにではなくルーピンに対する怒りからでした。そしてリーマス・ルーピンは・・・

狼人間だったのです!

ハーマイオニーはスネイプがルーピンの代理で教えた時に出した狼人間のレポートと最初の授業でまね妖怪がルーピンの前では月に変身することの両方を見て既にもうルーピンが狼人間だということに気づいていたと言うのです。

さらに何故シリウス・ブラックがここにいることが判ったんだ?というハリーの問いに対してルーピンは「忍びの地図」を見ていたから判ったんだと答えたのです。さらに驚くべきことに私も地図の製作者の1人だと言うのです。

ルーピンは感情を抑えた言い方でロンに「ネズミを見せてくれないか?」と言ったのでした。そしてシリウスが「暴れ柳」に引きずり込んだ魔法使いは1人ではなく「2人」だと言い始めたのです。そのもう1人の魔法使いとは?

突然シリウスが「それはネズミじゃない」
それに対してロンが「どういうこと?こいつはもちろんネズミだよ」
ルーピンが静かに「こいつは魔法使いだ」

そして最後にシリウスが・・・
「動物もどきだ。名前はピーター・ペティグリュー」

今日の最後に
当サイトでは折りある毎にハリーとリーマス・ルーピンは共に「極めて優秀な開心術士である」と言及して来ました。ハリーが杖を構えても何もできずシリウスを攻撃できなかった理由は開心術でシリウスの心を読んで・・・

ハリーの両親ポッター夫妻を裏切ったのはシリウスではなかったということを見抜いていたからというわけです。さらにルーピンも同様に開心術に長けているのでシリウスが一言も言葉を発しなくとも全ての事の真相を・・・

知ることができたというわけなんですよね。
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