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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

第7巻「死の秘宝」ではニワトコの杖の所有権のこともあって杖を巡る激しい攻防が繰り広げられました。ハリーはマルフォイの館から「3本」の杖を持ち帰りましたが、後々になってそれがヴォルデモートにとっては皮肉な巡り会わせになってしまったのです。(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイ
昨日の記事でもさらに当サイトでは種々形を変えて何度も繰り返し取り上げていますが、ハリーは狼人間のフェンリール・グレイバック率いる人さらい一味に捕まってマルフォイの館に行った時3本の杖を奪っているんですよね。

1本がワームテールことピーター・ペティグリューの杖。もう1本がドラコ・マルフォイの杖。そして3本目がベラトリックス・レストレンジの杖だったのです。館を脱出してビルとフラーの新居「貝殻の家」に来てから・・・

助け出した杖職人のオリバンダー翁に見てもらってハリーが持って来た3本の杖の持ち主と材料を聞いたというわけなんですよね。その3本の内の1本だったドラコ・マルフォイの杖は次のような材質の杖だったというわけです。

「サンザシの木にユニコーンのたてがみ。きっちり25センチ。ある程度弾力性がある」

さらにオリバンダー翁は「これはドラコ・マルフォイの杖だった」と言っているんですよね。ハリーが「今でもドラコの物なのでは?」と訊いたのに対し、オリバンダー翁は入手方法によって杖の忠誠心は変わると言ったのです。

つまり前の所有者から力ずくで杖を奪えば杖の忠誠心は奪った人物に移り他の杖よりもよく命令を利き良い仕事をするようになるとオリバンダー翁は言うのです。だからロンに対してはワームテールの杖がいいというわけです。

しかもハリーはドラコの杖を奪うことでニワトコの杖の所有権をも獲得して、さらにそのサンザシの杖でヴォルデモートとの最後の戦いに挑んで勝利しました。マルフォイの館を拠点にしていたヴォルデモートにとっては・・・

目の前にニワトコの杖の真の所有者がいたのに全くそれに気づかずドラコの杖に倒されるという皮肉な巡り会わせになってしまったのです。

3-2.ベラトリックス・レストレンジ
このようにしてハリーがマルフォイの館から持ち帰った3本の杖の中にベラトリックス・レストレンジの杖もありました。ハリーが「どういう杖か見ていただけますか?」と頼んでオリバンダー翁が最初に見た杖でもありました。

「鬼胡桃とドラゴンの心臓の琴線。32センチ。頑固」

ワームテールの杖はロンがそしてドラコ・マルフォイの杖はハリーが持つことになったので、ハーマイオニーが最後に残ったベラトリックス・レストレンジの杖を持つことになりました。ところがベラトリックスの杖は・・・

「私これ嫌だわ。本当に嫌よ。何もかもしっくり来ないの。私の思い通りにならないわ。あの女の一部みたい」

ハーマイオニーは杖を取り上げながら「杖が刺したり噛みついたりするのでは?」と怯えた顔をしながらこう言ったのでした。ハリーはかつて自分がロンから譲り受けたリンボクの杖を嫌った時にハーマイオニーが言った・・・

自分の杖と同じように機能しないのは気のせいにすぎない。練習あるのみと説教したことを思い出したのでした。しかしハーマイオニーの場合はこの鬼胡桃の杖をベラトリックスの手から直接奪ったわけではなかったので・・・

杖の忠誠心を獲得していなかったのです。それがロンがポリジュース薬でベラトリックスに変身するハーマイオニーに対して「あいつになりきるには役に立つかもしれない。その杖が何をしたかを考えるんだ!」と言うと・・・

ハーマイオニーは「それこそが問題なのよ」と言うのです。つまりこの杖がネビルの両親を拷問の果てに廃人にしたんだし他に何人を苦しめたのか分らない。さらにこの鬼胡桃の杖こそがシリウスを殺害したんだと聞いて・・・

ハリーはそのことを考えていませんでした。それを思って鬼胡桃の杖を見下ろすと急に「へし折ってやりたい!」という残忍な思いが突き上げて来ました。脇にあったグリフィンドールの剣で真っ二つにしてやりたいと・・・

ところがそれが・・・

ハリーはヴォルデモートの分霊箱を奪うためにグリンゴッツに足を踏み入れてから、ハーマイオニーにベラトリックスの杖を持たせたことを後悔することになったのです。グリンゴッツの小鬼たちはベラトリックスの杖が・・・

盗まれたことを知っていたのです。そのためハリーは最後の手段として許されざる呪文の1つ「服従の呪文」を使うしかなかったのです。

3-3.アルバス・ダンブルドア
ダンブルドア自身にとっては極めて不幸なことにホグワーツ在学期間中の7年間は自分と対等な能力を持った魔法使いに巡り会うことができませんでした。そして卒業直後に現れたのがゲラート・グリンデルバルトだったのです。

ダンブルドアはグリンデルバルドの考えに強く惹きつけられました。マグルを力で従属させる。我ら魔法族が勝利する。2人は革命の栄光ある若き指導者となる。そして2人の企ての中心にあったのが「死の秘宝」だったのでした。

ところがそんな2人の蜜月関係はそう長くは続きませんでした。妹アリアナの扱いを巡って弟アバーフォースとグリンデルバルドの間で口論となり議論が争いに発展していったのです。グリンデルバルドは抑制を失ったのです。

アリアナは死にグリンデルバルドは逃亡しました。何年かが経つとグリンデルバルドが計り知れぬ力を持った杖つまりニワトコの杖を手に入れたという噂が聞こえて来ました。グリンデルバルドを止めることができるのは・・・

もはやグリンデルバルドを倒すことができるのはダンブルドア以外にいませんでした。しかしダンブルドアは真実を知るのが怖かったのです。あの争いの最中に妹アリアナの命を奪ったのがどちらなのか知るのが怖かったのです。

そのためダンブルドアはグリンデルバルドとの対決を一日延ばしにして来ました。しかしついに「これ以上先延ばしにするわけにはいかない」という状態になってしまいました。やるべき時が来てしまったのです。そして・・・

こうしてダンブルドアはニワトコの杖を手に入れました。しかし決してそのことを吹聴しようとはしませんでした。何故ならダンブルドアがニワトコの杖を手にしたのは勝つためなどではなく他の人間をニワトコの杖から・・・

守るためだったからです。

最後に
最終巻に於けるニワトコの杖の真の所有者3人つまりダンブルドアにドラコ・マルフォイそしてハリーに共通しているのは「無欲」ということですよね。ドラコ・マルフォイは武装解除の術でダンブルドアから奪った杖が・・・

ニワトコの杖だということを知りませんでした。そしてハリーもドラコからサンザシの杖を奪った時にニワトコの所有権をも同時に得たことを全く知りませんでした。ロンとハーマイオニーを助けることに必死だったからです。

そしてダンブルドアがグリンデルバルドからニワトコの杖を奪ったのは私利私欲ではなく他の人間に危害が及ぶのを防ぐためでした。そして自分を強くするためにと欲したヴォルデモートは最後まで所有権を得ることは・・・

ついにできなかったのです。

話はガラリと変わりますがハーマイオニーの杖はかつてローリングさんの公式サイトで「ブドウの木にドラゴンの心臓の琴線」ということが明らかにされましたが、本の中では出て来ないので今回は割愛させていただきました。

だから登場しなかったというわけです。

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