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ハリーが「秘密の部屋」の怪物毒蛇の王バジリスクを倒すことができたのも、トム・リドルをやっつけてジニーの命を救うことができたのも、一にも二にもフォークスの助太刀なしではやり遂げることはできませんでした。そんなハリーが再び校長室を訪れてフォークスとの再会を果たしたのは?(全3項目)

3-1.癒しの涙
固くてずしりと重い何かがハリーの頭のてっぺんに落ちて来ました。ハリーは危うく気を失いそうになりましたが、再び帽子を脱ぐと長くて固い物が手に触れました。帽子の中から出て来たのは眩い光を放つ銀の剣だったのです。

ハリーはすっくと立って身構えました。バジリスクは闇雲にハリーに襲い掛かって来ました。そして三度目の攻撃は狙い違わずまともにハリーを捉えていました。一方ハリーは全体重を剣に乗せると鍔まで届くほどに深く・・・

バジリスクの口蓋に剣をズブリと突き刺したのでした。しかしもう既に遅すぎることは判っていました。足音が響くのが聞こえハリーの前に立ったトム・リドルが「ハリー・ポッター、君は死んだ」と勝利宣言をしたのでした。

リドルが言うにはダンブルドアの鳥つまりフォークスにさえハリーが死ぬのが判っているというのです。フォークスが泣いていると言うのです。ハリーが瞬きをすると一瞬フォークスの頭がはっきりと見えてフォークスは・・・

真珠のような涙がポロポロとそのつややかな羽毛を伝って滴り落ちていました。リドルは「僕はここに座って君の臨終を見物させてもらう」と余裕しゃくしゃくでした。ところがハリーのほうはこれが死ぬということなら・・・

あんまり悪くないと思ったのでした。痛みさえ薄らいで行く。さらには真っ暗闇になるどころか「秘密の部屋」がまたはっきりと見え始めたのです。ハリーが「これが死ぬということなのか?」と思っているとリドルが・・・

突然リドルがフォークスに「どけ」と言ったのでした。ハリーが頭を起こすとリドルはハリーの杖をフォークスに向けていました。鉄砲の銃声のような音がしてフォークスは再び舞い上がりました。しかしハリーの傷口は・・・

「そうだ・・・癒しの力・・・忘れていた」

バジリスクの牙の刺し傷はもうすっかり治っていました。しかしリドルは「結果は同じだ。むしろこのほうがいい。一対一だ。2人だけの勝負だ」と言うと今度はハリーから奪ったその杖をハリーに向けたのです。ところが・・・

その時フォークスが・・・

3-2.トム・リドルの最期そして秘密の部屋からの脱出
激しい羽音と共にフォークスが頭上に舞い戻ってハリーの膝に何かを落としました。それは「リドルの日記」でした。ほんの一瞬ハリーも杖を振り上げたままのリドルも日記を見つめました。そしてハリーが次にした事とは?

何も考えずまるで初めからそうするつもりだったかのように、ハリーは近くに落ちていたバジリスクの牙を掴んでリドルの日記の真芯にズブリと突き立てたのです。すると恐ろしい耳をつんざくような悲鳴が長々と響きました。

リドルの日記からはインクが激流のように噴き出しハリーの手の上を流れ床を浸しました。リドルは悶え苦しみ悲鳴を上げながらのた打ち回ったかと思うと消えました。ハリーの杖が床に落ちてカタカタと音を立てたのでした。

そして静寂が訪れました。それを破るのはインクが日記から滲み出して落ちる時の「ポタッポタッ」という音だけでした。ハリーは体中を震わせるとようやく立ち上がりました。すると部屋の隅のほうで呻き声が聞こえて・・・

ジニーが意識を回復していました。退学になるんだわと言ってさめざめと泣くジニーを連れて部屋の入口に行くとフォークスがその上を浮かぶように飛んで2人を待っていたのでした。2人が部屋を出てロンと合流をすると・・・

ロンはハリーに「あの鳥はどこから来たんだい?」と訊いた後さらに「どうして剣なんか持っているんだ?」と矢継ぎ早に質問をして来ました。ハリーはジニーのほうをチラリと横目で見つつ「後で説明する」と答えたのでした。

上に伸びる長くて暗いパイプを見上げてハリーはロンに「どうやって上まで戻るか考えてた?」と訊くとロンは首を横に振ったのでした。するとフォークスがハリーの後ろから飛んで来てハリーの前に出て来たかと思うと・・・

羽根をバタバタといわせてビーズのような目を闇に明るく輝かせながら長い金色の尾羽根を振ったのでした。ハリーはポカンとしてフォークスを見ました。するとロンがハリーに当惑した表情を浮かべながらこう言ったのでした。

「掴まれって言ってるように見えるけど」

しかしロンが「鳥が上まで引っ張り上げるには君は重すぎる」と言うとハリーはハッとして「フォークスは普通の鳥じゃない」と答えました。そこでハリーが呼びかけ全員が手を繋ぎハリーがフォークスの尾羽根を掴むと・・・

突然全身が異常に軽くなったような気がしました。すると次の瞬間ハリーたちは風を切ってパイプの中を上に向かって飛んでいたのです。ひんやりした空気がハリーの髪の毛を打ちました。楽しんでいる内に飛行は終わりました。

こうして「秘密の部屋」を脱出したハリーたちは金色の光を放っているフォークスに導かれて急ぎ足で廊下を歩きました。すると一行が到着したのはマクゴナガル先生の部屋だったのです。そこでハリーたちを待っていたのは?

ウィーズリー夫妻にマクゴナガル先生さらにはフォークスがその肩に止まったのはダンブルドアだったのでした。

3-3.シリウスの元に・・・
こうしてフォークスのお陰で九死に一生を得て「秘密の部屋」からの生還を果たしたハリーだったのですが、実は3年生の時には校長室に行く機会が全くありませんでした。そのためハリーが次にフォークスと会ったのは・・・

「占い学」の授業中に額の傷痕に痛みが走ったため、ハリーはシリウスのアドバイスに従ってダンブルドアにそのことを報告するため校長室に向かったのでした。すると2年生の時と同様に扉の脇の金の止まり木の上には・・・

「やあ、フォークス」

ハリーが声をかけるとフォークスは長い尾をシュッと振って優しく目をパチクリしたのでした。ところが意外なことにハリーが「占い学」の授業中に額の傷痕が痛んだことを言うとダンブルドアはハリーにこう言ったのでした。

「なるほど。さて今年になって他に傷痕が痛んだことがあるかの?夏休みに君の目を覚まさせた時以外にじゃが?」

ハリーは驚愕しました。何故ダンブルドアは夏休み中にも額の傷痕が痛んだことを知っているのだろう?その理由を訊いてみたところダンブルドアは「シリウスと連絡を取り合っているのは君だけじゃない」と答えたのでした。

ダンブルドアも昨年度の末にシリウスがホグワーツを離れて以来ずっと接触を続けていたそうです。そして一番安全な隠れ場所としてハリーたちも行ったあの山中の洞穴を勧めたのも自分だとダンブルドアは打ち明けたのでした。

私はシリウスの元に手紙を届けていたのはフォークスだと思いますね。ハリーが夏休み中にヘドウィグに持たせたシリウス宛ての手紙の返事が届いたのは学期が始まってからのことでした。しかしフォークスに運ばせれば・・・

フォークスはふくろうなんかよりずっと格段に早く遠くに移動できると私はそう思いますね。だからダンブルドアはフォークスを使ってハリーなんかよりもっと頻繁に何度もシリウスと手紙のやり取りをしていたと思いますね。

今日の最後に
5年生になった時ハリーはハーマイオニーが「闇の魔術に対する防衛術」を自習すると言い出した時に、ロンが君は2年生の時にバジリスクをやっつけてリドルを滅ぼしたと言った時にももしフォークスが現れなかったら・・・

そのいずれもできなかっただろう。そんな言い方をすれば何だか凄いことに聞こえるけどみんな運が良かっただけなんだ。そう言っていますが改めてこの場面を振り返ってみるとハリーは決して謙虚ではないということが・・・

フォークスの存在なくしては絶対にできなかった。ハリーがそう言い張るのも当然だと私はそう思いましたね。やはり現場で実際に経験するのと事が済んだ後に事後報告を受けるのでは認識が全く違うということのようですね。
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