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バーノン叔父さんには南京錠で籠に閉じ込められた上に挙句の果てには「始末してしまえ!」と言われてしまうわ、屋敷しもべ妖精のドビーのお陰で餓死寸前に追い込まれるわで、散々な目に遭ってしまったヘドウィグだったのですが新学期初日にも再び災難に巻き込まれることになってしまいました。(全3項目)

3-1.プリベット通り4番地に帰って来たら・・・
ホグワーツ魔法魔術学校で10ヵ月間を過ごしたハリーがプリベット通り4番地に戻って来てダーズリー一家はガッカリしていました。しかしそれよりさらにもっとガッカリしていたのがハリーとヘドウィグだったというわけです。

「今週に入って3回目だぞ!あのふくろうを黙らせられないなら始末してしまえ!」

「うんざりしてるんだよ。いつも外を飛び回っていたんだもの。夜にちょっとでも外に放してあげられたらいいんだけど」

朝食の席でバーノン叔父さんとハリーのこういうやり取りが交わされたのは、今朝もハリーの部屋から聞こえるヘドウィグの大きな鳴き声で叔父さんが早々と起こされてしまったからでした。それというのも叔父さんが・・・

ハリーが帰って来た途端バーノン叔父さんはハリーのトランクを階段下の物置に押し込んで鍵を掛けてしまったのです。さらにヘドウィグを鳥籠に閉じ込め南京錠まで掛けて外を自由に飛び回れないようにしてしまったのでした。

こんな最悪の状況にさらに拍車をかけたのが屋敷しもべ妖精のドビーでした。ハリーはダーズリー一家に未成年の魔法使いは学校の外では魔法を使ってはいけないことを秘密にしていたのでした。ところがドビーのお陰で・・・

魔法省から公式警告状なるものが届きバーノン叔父さんにそのことを知られてしまったのです。ハリーはヘドウィグと一緒に部屋に閉じ込められ食事も満足に与えられないという惨状に陥ってしまったのでした。そのため・・・

3日経ってもダーズリー一家は手を緩める気配は全くありませんでした。ハリーにはこの状況を打開する糸口さえ見えませんでした。グーグーと鳴る空腹を抱え疲れ果てて答えの出ない疑問を何度も繰り返し考えながら・・・

やがてハリーが悪夢にうなされていると・・・

3-2.空飛ぶフォード・アングリアの旅、その1
ハリーは声を出さずに「ロン!」と叫びました。窓際に忍び寄ると鉄格子越しに話ができるよう窓ガラスを上に押し上げました。そこにはトルコ石色の旧式な車に乗って後部座席から身を乗り出したロン・ウィーズリーが・・・

ハリーが事情を説明しようとするとロンは「ゴチャゴチャ言うなよ」と言ってハリーの言葉を途中で遮り「僕たち君を家に連れて行くつもりで来たんだ」と言ったのでした。だからフレッドとジョージも同行したというわけです。

フレッドがロープの端をハリーに投げてよこし「それを鉄格子に巻きつけろ」と言ったのでした。ハリーがロープを鉄格子に固く巻きつけて鳥籠の隣に立つとヘドウィグも事の重大さが判っているらしく静かにしていたのでした。

鉄格子を外してジョージが安全ピンで鍵の掛かった扉を開け下の物置からハリーのトランクを運んで来て、それを車の後部座席に乗せてハリーが窓枠を跨いで車に乗ろうとすると突然後ろから大きな鳴き声が聞こえて来ました。

「あのいまいましいふくろうめが!」
「ヘドウィグを忘れてた!」

ハリーは部屋の隅まで駆け戻って鳥籠を引っつかむと窓までダッシュして籠をロンにパスしました。するとそれとほぼ時を同じくして部屋の扉が開き、そこには怒れる猛牛のように鼻息を荒げたバーノン叔父さんがいたのでした。

「ペチュニア!奴が逃げる!奴が逃げるぞ!」

ハリーはバーノン叔父さんに足首を掴まれましたがウィーズリー3兄弟が満身の力でハリーを引っ張ったので、ハリーの足は叔父さんの手からするりと抜けました。こうしてハリーとヘドウィグはプリベット通り4番地を・・・

何とか脱出してヘドウィグは後ろから従いて来れるのでということでヘドウィグは車の窓から空へと舞い上がり、うれしそうに車に寄り添って滑るように飛んで久しぶりに羽根を伸ばすことができたというわけなんですよね。

3-3.空飛ぶフォード・アングリアの旅、その2
こうしてハリーと共にプリベット通り4番地から助け出されて久しぶりに羽根を伸ばしたヘドウィグだったのですが、屋敷しもべ妖精のドビーが今度はハリーとロンがホグワーツ特急に乗るのを邪魔立てしてしまったため・・・

「ガッツーン」という音を立てて2人のカートが柵にぶつかり後ろに跳ね返りました。ハリーはもんどり打って転がりヘドウィグの籠はピカピカの床の上で跳ねました。ヘドウィグは転がりながら怒ってギャーギャー鳴きました。

周囲にいた人たちからはじろじろ見られてしまうし、近くにいた駅員には「君たち一体全体何をやってるんだね?」と言われてしまったのでした。ハリーは「カートが言うことを聞かなくて」と言ってごまかしたのですが・・・

ロンはヘドウィグを拾い上げに走って行きました。ヘドウィグが大騒ぎをするので周りの人垣から「動物虐待だ」とブツブツ文句を言う声が聞こえて来たのです。ロンがあたりを見回すと物見高い見物客がまだいたので・・・

そうこうしている内に列車の出発時間11時を過ぎてしまいました。それでもまだ2人を見ている見物客がいます。その原因はどうやらヘドウィグが喚き続けているからのようです。この事態を見てロンが言い出したのは・・・

「ホグワーツまで車で飛んで行けるよ」

ロンが言うには半人前つまり未成年の魔法使いでも本当に緊急事態だったら魔法を使ってもいいのだそうです。僕たちは困っている。学校に行かなくちゃならない。2人は物見高いマグルの中を突き抜けて再び駅の出口に・・・

そして脇道に停めてあった中古のフォード・アングリアの所まで戻り車のトランクに荷物を入れ、ヘドウィグの鳥籠を後部座席に乗せるとロンが運転席に座って周囲にマグルがいないことを確認してホグワーツに向けて・・・

2人は車を発進させたのでした。上昇直後に消えた車体が再出現するというアクシデントが起きましたが、低くかかった綿雲の中に突っ込んだ後は車での旅は順調そのものでした。ところが学校が近づいて来た時再び車は・・・

湖の真上でガタンとそしてブスブスッという大きな音を立ててエンジンが完全にイカれました。車が落ちて行った先は校庭に植えられている「暴れ柳」の上だったのです。車は荷物と2人とヘドウィグの鳥籠を吐き出すと・・・

どこかに行ってしまいました。ヘドウィグは籠から飛び出すとギーギーと怒ったように大声で鳴きながら城を目指して2人を振り返りもせずに飛んで行ってしまったのでした。その後もヘドウィグの不機嫌は一向に治らず・・・

ようやくヘドウィグがハリーの耳を優しくかじってくれるようになったのはクリスマスの日のことでした。

今日の最後に
改めてよくよく考えてみるとロンとハーマイオニーもハリー・ポッターの親友だったが故に数々のトラブルに巻き込まれて受難の日々を過ごして来たわけなんですが、ヘドウィグもまた同様に飼い主がハリーだったために・・・

南京錠を掛けられて籠に閉じ込められたり屋敷しもべ妖精のドビーのお陰で散々な目に遭わされたというわけです。ロンはミュリエル大おばさんに自分はあのハリー・ポッターと友達なんだと自慢をしていたようなんですが・・・

ヘドウィグのほうはそんな自慢もできないわけですから本当に気の毒の極みといった感じですよね。
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