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シリウス・ブラックがアズカバンを脱獄したのは僕の命を狙っているかららしい。ロンとハーマイオニーにそのことを話すためハリーはホグワーツ特急の最後尾に移動したのですが、その空いていると思われたコンパートメントには大人の男が1人だけいて窓際の席でぐっすり眠り込んでいたのでした。その男こそが・・・(全3項目)

3-1.シリウス・ブラック
改めてよくよく考えてみるとシリウスはどうやらローリングさんにとっては非常に思い入れの深い人物のようで登場の仕方も凝りに凝っています。まず一番最初は名前のみが第1巻「賢者の石」の冒頭章で登場していますよね。

「やっと来たね。一体どこからオートバイを手に入れたね?」
「ブラック家の息子のシリウスに借りたんでさ」

その次にシリウスが登場するのは第3巻「アズカバンの囚人」で13才の誕生日の朝ハリーがキッチンに下りて行くとテレビではちょうど脱獄犯のニュースをやっていました。その脱獄犯がシリウスだったというわけなんですよね。

マージ叔母さん風船事件を起こしてプリベット通り4番地を飛び出した直後でした。マグノリア・クレセント通りでハリーがどうしたものかと思案したり「透明マント」を取り出そうとトランクを開けていると首筋が妙に・・・

チクチクして誰かに見つめられているような気がするのです。背後の垣根とガレージの間の狭い隙間に誰かが立っている。実はそこにいたのがシリウスだったというわけです。しかしこの時ハリーは当然目の前にいるのが・・・

シリウスだということを知りませんでした。つまり最初は名前のみの登場そして初めて姿形が登場したのは何とマグルのテレビのニュースでそしてシリウスにとってはハリーと12年ぶりの対面を果たした時は無言の再会だった。

このようにしてローリングさんはシリウスの登場シーンについては、意識して意図的にそうしていたのかは分りませんが種々形を変えて登場させていたというわけです。そして学期末試験が終わったちょうどその日には・・・

シリウスはハリーを「叫びの屋敷」に誘き出して初めての会話を交わした。つまりそこが初めての肉声つきの登場シーンになったというわけなんですよね。

3-2.ペネロピー・クリアウォーター
この人が主要登場人物なのか?といささか疑問のような気がしないでもないですが、その登場の仕方が結構面白いので紹介してみることにします。実はこのペネロピー・クリアウォーター嬢が物語の表舞台に登場したのは・・・

第2巻「秘密の部屋」でハーマイオニーと共に秘密の部屋の怪物バジリスクに襲われて一緒に病棟に担ぎ込まれたレイブンクローの監督生で最後にはパーシーのガールフレンドだったということが明らかになる人物なんですよね。

翌年度の新学期初日キングズ・クロス駅の9と3/4番線にジニーと入って来たパーシーは「あ、ペネロピーがいる!」と言って一段と頬を紅潮させ髪を撫でつけたのでした。胸に輝く首席バッジをガールフレンドが絶対に・・・

見逃さないようにとふん反り返って歩くパーシーを見てジニーとハリーは顔を見合わせパーシーに見られないように横を向いて吹き出したのでした。つまり初登場時はセリフなしで次の時は名前だけの登場だったというわけです。

そんなペネロピー・クリアウォーターとハリーがおそらくは初めて会話を交わしたのはクィディッチのグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われる日の朝の事でした。ハリーがファイアボルトを持って大広間に入ると・・・

全員の目がファイアボルトに向けられ興奮した囁き声があちらこちらから聞こえて来ました。キャプテンのオリバー・ウッドはファイアボルトをテーブルの真ん中に置いて銘の刻印されているほうを丁寧に上に向けたのでした。

レイブンクローやハッフルパフのテーブルからは続々と生徒たちが見物に来ました。そんな生徒たちの中にペネロピー・クリアウォーターもいました。ペネロピーはファイアボルトを手に取って見たいと申し出て来たのでした。

ペネロピーがファイアボルトをとっくりと見ているとパーシーが元気良く「ほら、ほら、ペニー壊すつもりじゃないだろうな」と話しかけていました。ペネロピーはファイアボルトをテーブルに戻すとハリーに礼を言って・・・

レイブンクローのテーブルに戻って行きました。何でもパーシーはペネロピーと試合の勝敗に10ガリオン賭けたんだそうです。しかし10ガリオンなんて持っていないので小さな声でハリーに「絶対勝てよ」と言ったのでした。

そしてパーシーはレイブンクローのテーブルに行ってペネロピーと一緒にトーストを食べていたのでした。

3-3.リーマス・ルーピン
夏休み最後の日にスキャバーズのネズミ栄養ドリンクとパーシーの首席バッジを探しに「漏れ鍋」のパブに降りて行ったハリーは偶然そこでウィーズリー夫妻が言い争いをしているのを聞いてしまいました。その話の中で・・・

シリウス・ブラックがアズカバンを脱獄したのは自分の命を狙っているからだと聞かされたハリーはホグワーツ特急に乗った後、そのことをロンとハーマイオニーの2人だけに話すために最後尾の車両に移動したというわけです。

ハリーたち3人は誰もいないコンパートメントを探して通路を歩きました。どこも一杯でしたが最後尾に1つだけ空いた所がありました。男が1人窓際の席でぐっすり眠っていました。ホグワーツ特急はいつも生徒のために・・・

貸切になり食べ物をワゴンで売りに来る魔女以外にハリーたちがホグワーツ特急の列車内で大人を見るのはこれが初めてでした。見知らぬ客はあちこち継ぎの当たった相当にみすぼらしいローブを着ていました。さらには・・・

疲れ果てて病んでいるようにも見えました。まだかなり若いのに鳶色の髪の毛は白髪混じりでした。窓から一番遠い席に座りながらロンが「この人誰だと思う?」と訊くとハーマイオニーが「ルーピン先生」と答えたのでした。

「どうして知ってるんだ?」という問いにハーマイオニーは「カバンに書いてあるわ」と答えました。ハーマイオニーが指差す男の頭上の荷物棚にはやはり男と同様にくたびれた小振りのカバンが置いてありその片隅には・・・

「R.J.ルーピン教授」とはがれかけた文字が押してあったのでした。ルーピン先生の青白い横顔を見ながら顔をしかめてロンが「一体何を教えるんだろう?」と言うとハーマイオニーは空いているのは1つしかないと言うのです。

「闇の魔術に対する防衛術」と言うハーマイオニーにロンは駄目だろうという口調で「この人がちゃんと教えられるならいいけどね」と言うのです。それは「この学科は呪われている」という噂が立っていてハリーたちも・・・

この科目を2人の先生から習いました。しかしどちらも1年しか持ちませんでした。ロンに言わせればこのルーピン先生も強力な呪いをかけられたら一発で参ってしまうように見えるというのです。ところがロンの予想は・・・

ものの見事に外れてルーピン先生はハリーたちが習ったこの科目の教師の中で最高の先生になったというわけなんですよね。

今日の最後に
ロンは2年生のイースター休暇中に選択科目を選ぶという課題を与えられた時に既存の科目を捨てることが許されるというなら「闇の魔術に対する防衛術」を捨てると言っているんですよね。それは習った2人の先生が・・・

クィレル先生もロックハート先生のどちらも全くの期待外れだったからというわけです。そのためルーピン先生の青白い横顔を見てロンは「この先生も駄目に決まっている」と思ったというわけなんですよね。さらには・・・

ダンブルドア校長がルーピン先生を紹介した時もパラパラとあまり気乗りのしない拍手が起きています。つまり「闇の魔術に対する防衛術」の授業に期待を寄せていなかったのはロンだけではなく他の生徒もそうだったようです。

しかし大方の予想を覆してルーピン先生の授業はたちまちほとんどの全生徒の一番人気になったというわけなんですよね。
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