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ハリーは3年生になると新たに2つの科目の授業を受けることになりました。一方の「魔法生物飼育学」は魔法界の人間で一番最初に友達になってくれたハグリッドが先生になってハリーはロンとハーマイオニーと共に誰よりもその知らせを喜んだのですが、2つ目の「占い学」の最初の授業では・・・(全3項目)

3-1.シビル・トレローニー先生
ハリーポッター・シリーズでは後の巻で重要な役回りを担う人物が名前だけ登場するというのが毎度お馴染みのことになっていますが、このトレローニー先生に限っては私の記憶の範囲内では全く名前が出て来ませんでしたね。

ハリーたち3人が行き着いた「占い学」の教室は奇妙というより到底教室には見えない所でした。まるでどこかの屋根裏部屋と昔風の紅茶専門店を掛け合わせたような所でした。小さな丸テーブルが20以上所狭しと並んで・・・

窓という窓のカーテンは閉め切られていました。ランプはほとんどが暗赤色のスカーフで覆われていました。息苦しいほどの暑さで暖炉の上には色んな物がゴチャゴチャと置かれて大きな胴のヤカンが火にかけられてあり・・・

その火から気分が悪くなるほどの濃厚な香りが漂っていたのでした。丸い壁面一杯には棚があって埃を被った羽根に蝋燭の燃えさしに何組ものボロボロのトランプに数え切れないほどの銀色の水晶玉に紅茶カップなどが・・・

雑然と詰め込まれていました。ロンがハリーのすぐそばに現れ他の生徒たちも2人の周囲に集まりました。ロンがハリーに「先生はどこだい?」と訊くと暗がりの中から突然霧の彼方から聞こえて来るようなか細い声が・・・

大きなキラキラした昆虫。ハリーがトレローニー先生を見て最初に浮かべた印象はこういうものでした。ひょろりと痩せた女性で大きなメガネを掛けていました。そのレンズが先生の目を実物より数倍も大きく見せていました。

スパンコールで飾った透き通るショールをゆったりとまとい、折れそうな首からは鎖やビーズ玉を何本もぶら下げ腕や手は腕輪や指輪がびっしりで地肌が全く見えません。トレローニー先生は生徒たちに座るよう促すと・・・

「占い学にようこそ」と言ってトレローニー先生自身は暖炉の前の背もたれの高いゆったりとした肘掛椅子に座ったのでした。そして名前を名乗った後生徒たちに多分自分の姿を見た事はないでしょうね。何故かといえば・・・

学校の俗世の騒がしさの中にしばしば降りて行くと心眼が曇ってしまうからだと説明したのでした。さらに「占い学」は魔法の学問の中でも一番難しいもので、眼力が備わっていない人に私が教えることはほとんどないと・・・

それに加えて「この学問では書物ではある程度の所までしか教えてくれない」とトレローニー先生は言うのです。この言葉でハリーとロンはニヤリと笑い「占い学」では書物があまり役には立たないと言われてしまって・・・

ハーマイオニーはひどく驚いていたのでした。

3-2.ディーン・トーマス
ハリーのいる寝室は5人部屋でロンの他にはネビルとシェーマス・フィネガンの2人がいます。そして今回紹介するこのディーン・トーマスはどういうわけか物語の序盤のほうでは一番影が薄くて目立たない存在だったんですよね。

まず第1に当然ハリーと一緒に組分けの儀式を受けていますがディーンの名前は登場していません。さらに所属する寮がグリフィンドールと決まりテーブルに着いた時も同級生同士の会話にディーンは入って来なかったのです。

それはやはり幼い時に母親と共に実父に捨てられ現在の父親は継父で血の繋がりがないという複雑な生い立ちのため、ディーンは話題が家族のことだったので「自分が話し出すと長くなる」ということで遠慮してたんでしょうね。

そんなディーン・トーマスの初登場シーンはロンとサッカーについての大論争をやらかしている場面でした。ロンに言わせればボールがたった1つしかなくて選手が飛べないゲームなんてどこが面白いのか分らないのだそうです。

サッカーよりクィディッチのほうが断然面白いというわけです。ハリーはディーンがベッドの枕元に貼っているウエストハム・サッカーチームのポスターの選手をロンが指でつついて動かそうとしているのを見たことがあります。

魔法界の写真は動くからです。ディーンは絵を描くのが得意なんだそうでハリーのクィディッチ・デビューの対スリザリン戦の時には「ポッターを大統領に」と書いた応援用の大きな旗にグリフィンドール寮のシンボルの・・・

ライオンを描いてくれました。そして3年生になった時ディーンは同室で仲良しのネビルとシェーマスと共に選択科目は「占い学」と「魔法生物飼育学」を選んだので引き続き全ての授業でハリーと肩を並べることになりました。

そんなディーンとハリーが初めて会話を交わすシーンが登場するのはホグズミード村に行く許可証にディーンがバーノン叔父さんの偽サインをしようと言ってくれた時でした。ディーンは羽根ペン使いが上手いのだそうです。

しかしマクゴナガル先生にはもうバーノン叔父さんにはサインを貰えなかったと言ってしまった後なので時既に遅しというわけなんですよね。

3-3.セドリック・ディゴリー
1年生の時ハリーはハッフルパフ戦では5分も経たない内にスニッチを取ってしまいました。そして翌年度は試合開始直前にマクゴナガル先生が非情の通告をしてグリフィンドール対ハッフルパフは中止になってしまったのでした。

次の年ハッフルパフのキャプテンの座に就任したのはハリーとは同じポジションでシーカーのセドリック・ディゴリーでした。ところが試合の日が近づくにつれて悪化の一途をたどる天候を見てスリザリンのキャプテンの・・・

マーカス・フリントはシーカーのマルフォイの怪我がまだ治っていないと言って試合のキャンセルを申し入れて来ました。グリフィンドールは急遽そのセドリック・ディゴリー率いるハッフルパフと対戦することになりました。

試合当日ハリーが寝室を出て談話室に降りて来ると嵐の音はさらにはっきりと聞こえて来たのでした。嵐だろうが雷だろうがクィディッチの試合がそんな些細な事で中止になったことはない。ハリーの不安感は募ったのでした。

その時ハリーの脳裏に浮かんだのはキャプテンのオリバー・ウッドが以前廊下で「あれがセドリック・ディゴリーだ」と教えてくれた時のことでした。5年生でハリーよりずっと大柄でした。シーカーは軽くて素早いのが・・・

普通なのですがハリーは今日の試合ではセドリック・ディゴリーのほうが有利かもしれないと思ったのでした。この天候なら体が重いほうが風に吹き飛ばされてコースを外れる可能性が低いからです。そしてついに試合が・・・

ピッチに出て行くと風の物凄さに選手全員が横様によろめきました。雷鳴が鳴り渡り観衆の声援も掻き消されて耳に入りません。さらに雨がハリーのメガネに降り注いで来ました。これでどうやってスニッチを探せというのか?

ピッチの反対側からカナリア・イエローのユニフォームを着たハッフルパフの選手が入場して来ました。キャプテン同士が歩み寄って握手をしました。セドリック・ディゴリーは微笑みましたがオリバー・ウッドのほうは・・・

口が開かなくなったかのように頷いただけでした。ここがセドリック・ディゴリーの初登場の場面でした。そしてこの試合ではセドリックがスニッチを取ってハリーは初めての敗北を期してしまったというわけなんですよね。

今日の最後に
そんなセドリック・ディゴリーとハリーが初めて会話を交わしたのはグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われる日の朝の事でした。ハリーが大広間の朝食の席に何と驚くべきことにファイアボルトを持って現れたからです。

セドリックはハリーの所にやって来て「ニンバスの代わりにこんな素晴らしい箒を手に入れておめでとう」と祝福してくれたのでした。私はここにもセドリックの人柄の良さが滲み出ているとそう思いますね。というのも・・・

この時点では翌年度は三大魔法学校対抗試合が開催されてクィディッチは1年間お休みになるということは当然誰も知りませんでした。つまりハッフルパフ・チームのキャプテンのセドリックにしてみれば相手チームの・・・

セドリックと同じポジションのシーカーのハリーがファイアボルトを持ったということは大きな脅威になるはずですよね。でも祝福を言った時にはセドリックの念頭にはそういったことは一切浮かんでいなかったんでしょうね。
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