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先週に引き続き今週もセブルス・スネイプを取り上げます。スネイプについてはこれまで様々な角度から分析又は検証して来ましたが巻毎に取り上げた事がなかったので、今回は第1巻「賢者の石」での発言を中心に振り返ってみる事にしました。(全3項目)

3-1.初授業にて、その1
当サイトでは折ある毎に「ハリーは極めて優秀な開心術士である」と言及して来ました。新学期初日の新入生歓迎パーティの時にハリーは開心術でスネイプが自分の事を嫌っているのを見抜いていましたが初授業の時に・・・

ハリーはその考えが間違っている事を痛感させられる事になりました。スネイプはハリーの事を嫌っているのではなく憎んでいたのでした。フリットウィック先生と同様スネイプもまた初授業の冒頭では出席を取ったのでした。

そしてこれもフリットウィック先生と同じくハリーの所まで来ると少し止まりました。そしてスネイプは猫なで声で「あぁさよう、ハリー・ポッター。我らが新しいスターだね」と言ったのでした。出席を取り終わると・・・

「このクラスでは魔法薬調剤の微妙な科学と厳密な芸術を学ぶ」

スネイプが生徒を見渡す目はハグリッドと同じ黒色なのにハグリッドのような温かみは一欠けらもありません。冷たくて虚ろで暗いトンネルを思わせました。スネイプが話し始めると呟くような話し方なのにも関わらず・・・

生徒たちは一言も聞き漏らしませんでした。マクゴナガル先生と同様スネイプも何もしなくとも生徒を黙り込ませる能力を持っていました。そしてスネイプの「魔法薬学」の授業は大演説で幕を開けたというわけなんですよね。

「このクラスでは杖を振り回すような馬鹿げた事はやらん。そこでこれでも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。フツフツと沸く大釜、ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中を這い巡る液体の繊細な力」演説はさらに・・・

「心を惑わせ感覚を狂わせる魔力。諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。我輩が教えるのは名声を瓶詰めにし栄光を醸造し死にさえ蓋をする方法である。ただし我輩がこれまでに教えて来たウスノロたちより」

「諸君がまだましであればの話だが」

大演説の後は教室がさらに静けさを増したのでした。ハリーとロンは眉根を少し吊り上げて互いに目配せをしたのでした。

すると突然スネイプが・・・

3-2.初授業にて、その2
スネイプは突然ハリーの事を「ポッター!」と苗字で呼ぶと質問をぶつけて来ました。ハリーは何と答えていいのか全く分りません。そこで隣のロンに助け舟を求めましたがロンもまた「降参だ」という顔をしていたので・・・

ハリーは「分りません」と答えました。スネイプは口元でせせら笑いながら「チッチッチ有名なだけではどうにもならんらしい」とハリーを嘲るように言ったのでした。この後スネイプは立て続けにハリーに質問をして来ました。

最初の質問が・・・
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じた物を加えると何になるか?」

2番目の質問は・・・
「ポッターもう1つ聞こう。ベゾアール石を見つけて来いと言われたらどこを探すかね?」

3番目の質問が・・・
「ポッター、モンクスフードとウルフベーンとの違いは何だね?」

ハリーが2つ目の質問に「分りません」と答えるとスネイプは「クラスに来る前に教科書を開いてみようとは思わなかったわけだな。ポッター、え?」と言いました。ハリーは頑張ってスネイプの冷たい目を直視し続けました。

誕生日の7月31日に買って以降ハリーは教科書に目を通しはしました。だからと言ってスネイプは「薬草ときのこ千種」を隅から隅まで自分が全部覚えたと思っているのだろうか?全ての教科書を丸暗記して来るのは・・・

あの有名人のハリー・ポッターなら当たり前とでも言いたいのだろうか?ハリーは3番目の質問をされた時「分りません」と落ち着いた口調で言った後にハーマイオニーが手をずっと挙げっ放しでいるのでこう言ったのでした。

「ハーマイオニーが判っていると思いますから彼女に質問してみたらどうでしょう?」

するとスネイプはハーマイオニーに「座りなさい」とピシャリと言うと質問の答えを矢継ぎ早に一気に言ったのでした。

「教えてやろうポッター。アスフォデルとニガヨモギを合わせると眠り薬となる。あまりに強力なため生きる屍の水薬と言われている。ベゾアール石は山羊の胃から取り出す石で大抵の薬に対する解毒剤となる」

「モンクスフードとウルフベーンは同じ植物で別名をアコナイトとも言うがとりかぶとの事だ。どうだ?諸君何故今のを全部ノートに書き取らんのか?」

一斉に羽根ペンと羊皮紙を取り出す音がして、スネイプはその音に被せるようにして「ポッター、君の無礼な態度でグリフィンドールは1点減点」と言い渡したのです。その後もハリーを含めたグリフィンドールの状況は・・・

悪くなる一方でした。

3-3.この時のスネイプについて、その1
後の巻つまり第7巻「死の秘宝」でスネイプはハリーが生き残ったからホグワーツの教師になれたという事が明らかにされています。愛するリリーをご主人様のヴォルデモート卿に殺害されて絶望のどん底に突き落とされ・・・

「私も死にたい」と言っていたスネイプにダンブルドアは「お前の死が誰の役に立つというのじゃ?」つまり何にもならないだろうと冷たく突き放したのでした。そしてリリー・エバンズを本当に愛していたというのなら・・・

これからのお前の道ははっきりしておる。リリーは息子つまりハリーの命を守るために自分の命を投げ出して死んだのだ。だからリリーの息子ハリーをわしが守るのを手伝うのじゃとダンブルドアに言われてスネイプは・・・

闇の帝王はいなくなってしまったのだから守る必要などないと言うスネイプにダンブルドアは「闇の帝王は戻って来る。そしてその時ハリー・ポッターは非常な危険に陥る」と言ったのでした。そして10年の歳月が経って・・・

そのハリーがついにホグワーツに入学して来たのです。初授業の冒頭で出席を取った時にスネイプはハリーの所まで来ると猫撫で声でハリーの事を「我らが新しいスターだね」と言っていますよね。この時のスネイプの心情は?

やはり「この子が生き残ったから我輩はアズカバン送りにもならずホグワーツの教師になれた」という思いが込められているのでは?と私はそう思いますね。しかしその一方でハリーの外見は父親のジェームズそっくりだった。

スネイプのこれまでの人生で群を抜いて憎むべき存在と云えば当然シリウスとハリーのお父さんのジェームズ・ポッターというわけです。そのため守るべき存在がついにホグワーツに入学して来たという感慨を抱く一方で・・・

外見のほとんどが父親のジェームズにそっくりで目だけが愛するリリーというハリーの姿形を見て、ついつい辛く当たってしまったというのがスネイプの偽らざる正直な気持ちだったんじゃないかな?と私はそう思いますね。

今日の最後に
後の巻すなわち第7巻「死の秘宝」でスネイプは入学直後のハリーの事を「凡庸で父親と同じく傲慢で規則破りの常習犯で有名である事を鼻にかけ目立ちたがり屋で生意気で」ともう酷評しているのですがダンブルドアは・・・

そんなスネイプに「そう思って見るからそう見えるんじゃよ」とたしなめられていますね。ダンブルドアが他の先生方から聞いた報告によればハリーは控え目で人にも好かれる。それにある程度の能力もある。そして・・・

ダンブルドア個人の感想としてはハリーはなかなか人を惹きつけるという印象なのだそうです。私が思うには確かにスネイプの言う通り規則をやや無視する傾向があるものの、ここぞという時の決断力は目を見張るものが・・・

あるとそう思いますね。(笑)
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