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先週と先々週の2週間に渡ってセブルス・スネイプを取り上げたので、今週はそれに関連してハリーが6年生の時にスネイプが念願の「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就いたのに伴って「魔法薬学」の教師としてホグワーツの教壇に復帰した「この人」と個々の登場人物との関係について考えてみる事にしました。(全3項目)

3-1.ハリーとの関係、その1
後にも先にもこんな事は1回限りでした。ダンブルドアがその説得にハリーを同行させたのはホラス・スラグホーンがホグワーツの教職に復帰するのを嫌がっているのが火を見るより明らかだったからに他ならないでしょうね。

ダンブルドアはわざと席を外して事実上スラグホーンの説得をハリーの手に委ねました。それは自分がいたのではスラグホーンの本音を引き出す事ができないと判断したからです。そしてダンブルドアの目論見通りになりました。

スラグホーンはハリーに「賢明な魔法使いならこういう時にはおとなしくしているものだ」との前置きをした上で「今この時にボグワーツに職を得るのは公に不死鳥の騎士団への忠誠を表明するのに等しい」と言ったのでした。

スラグホーンは「騎士団員は皆が間違いなくあっぱれで勇敢で立派な者たちだ。しかし自分個人としてはあの死亡率はいただけない」つまり今ホグワーツの教師になるという事は死を覚悟しなくてはならないとそう言うのです。

そんなスラグホーンにハリーは「ホグワーツで教えても不死鳥の騎士団に入る必要はありません」と言ったのでした。ハリーは嘲るような口調を隠し切る事ができませんでした。その理由はシリウスが洞窟にうずくまって・・・

ネズミを食べて生きていた姿を思い出すとスラグホーンの甘やかされた生き方に同情する気には到底なれなかったからです。ハリーはスラグホーンにホグワーーツの先生方の大多数は騎士団員ではないし誰も殺されてはいない。

唯一死亡したクィレルはあんな風にヴォルデモートと組んで仕事をしたのだから当然の報いを受けた。そしてダンブルドアがホグワーツの校長でいる限りは教職員は他の大多数の人たちより安全だと思いますと言ったのでした。

それはダンブルドアがヴォルデモートが恐れたただ1人の魔法使いのはずだからだとハリーはスラグホーンにそう言ったのでした。そう言われたスラグホーンは自分は死喰い人に加わらなかった以上はヴォルデモートが・・・

自分を友とみなすとは思えないと言える。アメリア・ボーンズはあれだけ魔法省に人脈があって保護されていたのに殺害されてしまった。自分はダンブルドアにもう少し近しいほうが安全かもしれない。そう思うに至って・・・

ホラス・スラグホーンはホグワーツの教壇に復帰したというわけなんですよね。

3-2.ハリーとの関係、その2
ダンブルドアが言うにはホラス・スラグホーンという人は快適さが好きで有名で成功した力のある者と一緒にいる事が好きなんだそうです。そしてそういう者たちに対し自分が影響を与えていると感じる事が楽しいのだそうです。

決して自分が王座に着きたいなどとは思わない。むしろ後方の席が好みで時には野心や頭脳により時には魅力や才能によって様々な分野でやがては抜きん出るであろう者を選び出すという不思議な才能を持っていたんだそうです。

スラグホーンはお気に入りを集めて自分を取り巻くクラブのようなものを作った。そのメンバーの間で人を紹介したり有用な人脈を固めたその見返りとして常に何かを得ていた。好物の砂糖漬けパイナップルの箱詰めとか・・・

小鬼連絡室の次の室長補佐を推薦する機会を得るなどしていたのだそうです。ダンブルドアはハリーに自分がこういう事を話すのはスラグホーンに対して悪感情を持たせるためではなく用心させるためなんだと説いたのでした。

スラグホーンは間違いなくハリーを蒐集しようとするだろう。ハリーはその中の宝石になるであろう。かつてのハリーは「生き残った男の子」そして今は「選ばれし者」と呼ばれている。そしてダンブルドアの指摘通りに・・・

新学期初日のホグワーツ特急でハリーは紫のリボンが結ばれた招待状を受け取り、スラグホーンのいるコンパートメントに足を運びました。そこにはもう既に他の招待客が来ていましたがスラグホーンの熱烈歓迎ぶりから・・・

ハリーが一番待ち望まれていたようでした。それからというもの学期に入ってからもハリーは「魔法薬学」の授業で会う時には特別に熱い挨拶をしたり紫のリボンで飾られた小さな招待状がハリーの元に届けられたりしたのです。

当サイトでは折ある毎に指摘していて今回は久しぶりのような気がしますが、ハリーには未来を予見する力すなわち予知能力があると言及しています。6年生の年度にハリーはクィディッチのグリフィンドール・チームの・・・

キャプテンに任命されました。すると紫のリボンが着いた招待状がハリーの元に送られて来た時にはいつもクィディッチの練習日と重なっていました。この戦略のお陰で招待状が届かないロンは取り残される事がないため・・・

ロンはハリーとジニーの3人でハーマイオニーがコーマック・マクラーゲンやスリザリン生のブレーズ・ザビニと一緒に閉じ込められている様子を想像して笑っていたのでした。さらにクリスマス休暇が終わった後には・・・

ダンブルドアがハリーにスラグホーンが改竄してダンブルドアに提出した記憶の修正前の正しい「記憶」を回収するという宿題を出してしまったのでした。そのためもはやハリーの元にはスラグホーンの招待状そのものが・・・

届かなくなり、ようやくハリーを招待したクリスマス・パーティでもスラグホーンはハリーを取り込む事に失敗してしまい「選ばれし者」のハリーを蒐集しようというスラグホーンの願望は挫折する事を余儀なくされたのでした。

3-3.ハリーとの関係、その3
そして自分をホグワーツの教壇に復帰させたダンブルドア校長はそれから1年後に死亡してしまったのでした。後任の校長職には何と驚くべき事にセブルス・スネイプが就任しスラグホーンは「魔法薬学」の教職に続いて・・・

今度はスリザリン寮の寮監の座にも復帰する事になったのです。雌雄を決するホグワーツの戦いが勃発したのは翌年の5月の事でした。突然夜中にマクゴナガル先生の守護霊がスラグホーンの部屋に来て呼び出しを受けたのです。

エメラルド色の絹のパジャマの上から巨大な胸をさすりながら喘いでいたスラグホーンは相当に驚いた様子でハリーとマクゴナガル先生に説明を求めました。ヴォルデモートがやって来るので城の防御を固めなければと・・・

そう言うマクゴナガル先生に対してスラグホーンは「何たる騒ぎだ!果たしてこれが賢明な事かどうか私には確信が持てない」スラグホーンが言うにはヴォルデモートは結局侵入する道を見つけるだろう。もしそうなれば・・・

ヴォルデモートを阻もうとした者は皆が由々しき危険にさらされる。そう懸念を示すスラグホーンにマクゴナガル先生は「あなたもスリザリン生も20分後には大広間に来る事を期待します」と言った後さらにこう言ったのでした。

「スリザリン生と一緒にここを去るというなら止めはしません。しかしスリザリン生の誰かが抵抗運動を妨害したり、この城の中で武器を取って我々に歯向かおうとするなら、ホラス、その時は我々は死を賭して戦います」

そしてマクゴナガル先生は・・・
「スリザリン寮が旗幟を鮮明にすべき時が来ました」

結局ホラス・スラグホーンがついたのはハリーの側だったのです。スラグホーンは一旦城の外に逃げましたが大勢の仲間を引き連れて戻って来ました。そしてマクゴナガル先生とキングズリー・シャックルボルトと共に・・・

ヴォルデモートと戦ったというわけなんですよね。

今日の最後に
ハリーがダンブルドアに同行してホグワーツの教壇に復帰するよう説得した時スラグホーンはアンブリッジの事を「愚かしい女だから元々あいつは好かん」と言っていますね。その一方でハリーのお母さんの事については・・・

リリー・エバンズについては「教師としてもちろん依怙贔屓すべきではないが彼女は私の気に入りの生徒の1人だった」と言っています。さらに小鬼連絡室の室長になったダーク・クレスウェルもまたマグル生まれなのに・・・

非常に才能のある学生だったと高く評価しています。つまり純血だろうが純粋マグル出身の魔法使いだろうが優秀な生徒は重用するという人物だからこそホグワーツの戦いの時にもホラス・スラグホーンはハリーの側に・・・

ついたというわけです。決して校長職を望まずスリザリン寮出身なのにヴォルデモートに味方するという事もない。それが判っていたからこそダンブルドアはスラグホーンをホグワーツの教壇に復帰させたというわけなんですよね。
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