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バーティ・クラウチは本当に病気なのか?もしそうなら何故そんな身を引きずってまでスネイプの研究室に入り込んだのか?さらに「どうしてダンブルドアはスネイプを信用しているのか?ホグワーツで教える事を許したのか?」についても話題に上ったのでした。(全3項目)

3-1.隠れ家にて、その4
クラウチの息子が死喰い人の一味と一緒に捕まった。この一味は言葉巧みにアズカバン行きを逃れた者たちでヴォルデモートを探し出して権力の座に復帰させようとしていた。それを聞いたハーマイオニーは息を呑んだのでした。

シリウスに言わせれば「あのバーティにとっては相当きついショックだっただろうね。たまには早く仕事を切り上げて家に帰るべきだった。もう少し家にいて家族と共に過ごし自分の息子を知るべきだった」とそう言うのです。

「自分の息子が本当に死喰い人だったの?」と訊くハリーにシリウスは「分らない」と答えた後、さらに息子がアズカバンに連れて来られた時私自身もいた。そしてハーマイオニーがこう訊いて来たのに対してシリウスは・・・

「クラウチは自分の子の罰を逃れさせようとしたの?」

シリウスは犬の吼え声のような笑い方をしてハーマイオニーに「君にはあいつの本性が判っていると思ったんだが?少しでも自分の評判を傷つけるような事は消してしまう奴だ」と言ったのでした。魔法大臣になる事に・・・

一生を賭けて来た男だ。クラウチがせいぜい父親らしい愛情を見せたのは息子を裁判にかける事だった。しかしそれもクラウチがどんなにその息子を憎んでいるのか公に見せるための口実に過ぎなかったとシリウスは言うのです。

こうしてクラウチは息子を真っ直ぐアズカバン送りにした。自分の息子を吸魂鬼に?と訊くハリーにシリウスは「その通り」と答えました。吸魂鬼が息子を連れて来るのをシリウスは見たそうです。それならその息子は・・・

まだアズカバンにいるの?とハリーが訊くとシリウスは「連れて来られてから約1年後に死んだのであそこにはもういない」と答えました。それはクラウチの息子だけでなく大概は気が狂い最後には何も食べなくなる者が多い。

生きる意志を失うというのです。クラウチの息子は収監された時から病気のようだった。クラウチは魔法省の重要人物なので奥方と一緒に息子の死に際に面会を許された。奥方はクラウチに半分抱きかかえるようにして・・・

シリウスの独房の前を通り過ぎて行ったそうです。その奥方も嘆き悲しんで憔悴して行ってまもなく死んでしまったんだそうです。そしてクラウチは全てをやり遂げたと思った時に全てを失ったとシリウスはそう言うのです。

一時は魔法大臣と目されたヒーローだった。それがクラウチは家名も汚され人気も大きく落ち込んで「国際魔法協力部」などという傍流に押しやられ最高の地位つまり魔法大臣の座にはコーネリウス・ファッジが就いたと・・・

シリウスが話し終えると長い沈黙が流れたのでした。

4人の話し合いはまだまだ続きます。

3-2.隠れ家にて、その5
ハリーはクィディッチ・ワールドカップの時にウィンキーが「闇の印」の下で発見された際のクラウチ氏の姿を思い浮かべていました。クラウチ氏があんな過剰な反応を示したのにはこんな事情があったという事を知ったのです。

ハリーがシリウスに「ムーディはクラウチが闇の魔法使いを捕まえる事に取り憑かれているって言ってた」と言うとシリウスも頷きながら「ああほとんど病的だと聞いた」と答えたのでした。さらにシリウスの推測では・・・

クラウチはもう1人死喰い人を捕まえれば昔の人気を取り戻せるとまだそんな風に考えているとそう言うのです。そこでロンが勝ち誇ったようにハーマイオニーを見ながらこう言ったのですが、それに対してシリウスは・・・

「そして学校に忍び込んでスネイプの研究室を家捜ししたんだ!」

シリウスが言うには「それが全く理屈に合わない」というのです。もしクラウチがスネイプを調べたいのなら対抗試合の審査員として来ればいい。しょっちゅうホグワーツに来てスネイプを見張る格好な口実ができるからです。

そこでハリーがシリウスに「それじゃスネイプが何か企んでいるってそう思うの?」と訊くとハーマイオニーが口を挟んだのでした。それはハリーが何と言おうとダンブルドアがスネイプを信用しているからというわけです。

このようにして4人の話は「何故スネイプはホグワーツにいられるのか?ダンブルドアはどうしてスネイプを信用しているのか?」に発展して行ったのでした。ロンは苛立ちを募らせながらそりゃダンブルドアは素晴らしい。

だけど本当にずる賢い闇の魔法使いならダンブルドアを騙せないわけじゃないと言うのです。するとシリウスが言うにはロンもハーマイオニーも2人ともそれぞれいい点を突いていると考え深げに言ったのでした。それは・・・

シリウスはスネイプがホグワーツで働いていると聞いて以来「どうしてダンブルドアがスネイプを雇ったのか?」不思議に思っていたのだそうです。スネイプはいつも闇の魔術に魅せられていて学校ではその事で有名だった。

スネイプは学校に入った時には既にもう7年生の大半の生徒より多くの呪いを知っていた。スリザリン生の中で後にほとんど全員が死喰い人になったグループがあってスネイプはその一員だった。それに加えてシリウスは・・・

スネイプは確かに難を逃れるだけの狡猾さを備えているとそう言うのです。さらにロンはクリスマス・ダンスパーティの時には「イゴール」に「セブルス」と互いにファースト・ネームで呼び合っているという事に加えて・・・

昨日の「魔法薬学」の授業中にカルカロフがやって来た事。カルカロフがスネイプに自分を避けていると言っていた事などからロンは「スネイプはカルカロフをよく知っている。でもそれを隠したがっている」と言ったのでした。

しかしカルカロフがスネイプに後にハリーたち3人も知る事になる死喰い人の腕に刻印されている「闇の印」を見せた事を話すと、シリウスはすっかり当惑した表情で「私には何の事やらさっぱり分らない」と言ったのでした。

4人の話し合いはまだまだ続きます。

3-3.隠れ家にて、その6
シリウスはダンブルドアとスネイプの関係については「それでもダンブルドアがスネイプを信用しているというのは事実だ」それは他の者ならしないような場合でもダンブルドアなら信用する事が判っているからだと言うのです。

その一方でシリウスは「もしもスネイプがヴォルデモートのために働いた事があるならホグワーツで教えるのをダンブルドアが許すとは到底考えられない」シリウスのこの発言に対してロンがしつこくこの疑問を示すと・・・

「それならムーディとクラウチはどうしてそんなにスネイプの研究室に入りたがるんだろう?」

シリウスは考えながら答えたのでした。マッド・アイならホグワーツに来た時に教師全員の部屋を捜索するぐらいの事はやりかねない。ムーディは「闇の魔術に対する防衛術」を真剣に受け止めている。だからムーディは・・・

ダンブルドアとは違って誰も信用しないのかもしれない。前述のようにムーディが見て来た事。つまり「自分で自分が怖くなる。家族も友人も信用できない。それはヴォルデモートには人を操る力があるから」というわけです。

しかしシリウスはマッド・アイ・ムーディは殺害せずに済む時は極力生け捕りにした。厳しい人だったが死喰い人のレベルまで身を落とす事はなかった。一方シリウスはクラウチ氏のこの行動については理解できないようでした。

本当に病気か?病気なら何故そんな身を引きずってまでスネイプの研究室に入り込んだのか?病気でないなら何が狙いだ?ワールドカップで貴賓席に来れないほど重要な事をしていたのか?対抗試合の審査をすべき時に・・・

何をやっていたんだ?シリウスは洞窟の壁を見つめたまま黙り込みました。するとシリウスはロンに「君の兄さんがクラウチの秘書だと言ったね?最近クラウチを見かけたかどうか聞くチャンスはあるか?」と訊いたのでした。

言われたロンは自信がなさそうに「やってみるけど」と言ったのでした。それというのも魔法省に入省して今年クラウチ氏の秘書になったパーシーはクラウチ氏を崇拝に近い気持ちで尊敬しているので下手な事を言えば・・・

クラウチ氏が何か怪しげな事を企てているなんて言い方をすると逆鱗に触れてしまうかもしれないからというわけです。そのついでに行方不明になっているバーサ・ジョーキンズの事も訊いてみるといいと言うシリウスに・・・

ハリーはルード・バグマンから消息の情報は掴んでないと教えてくれたと言ったのでした。バーサ・ジョーキンズについてひとしきり話した後シリウスは時刻を訊いて来ました。ハーマイオニーが「3時半よ」と答えたのでした。

シリウスは立ち上がりながら3人に「もう学校に戻ったほうがいい」と言いました。そして特にハリーを見ながら「君たちは私に会うために学校を抜け出したりしないでくれ。いいね?」と言いました。それというのも・・・

許可なしにホグワーツを出たりなどすれば誰かがハリーたちを襲う格好のチャンスになってしまうからだというのです。それでもこれからもおかしな事があったら知りたい。だからここ宛てにメモを送って欲しい。そして・・・

シリウスは再び黒い犬に変身すると村の境までハリーたちを送っていってくれたのでした。

今日の最後に
ここでシリウスが高い関心を示したのは「バーティ・クラウチは本当に病気なのか?何故スネイプの研究室に入り込んだのか?」病気でなければスネイプを見張るために対抗試合の審査員として堂々と来ればいいというわけです。

次はやはり「どうしてダンブルドアはスネイプを雇ったのか?何故ダンブルドアはスネイプを信用しているのか?」という事でした。これについては他の人はしなくともダンブルドアは人を信用する人だという事で決着しました。

シリウスがバーサ・ジョーキンズの消息について言及したのは私はおそらくはかつてヴォルデモートの全盛時代も多くの人間が行方不明になった。そしてさらにはクラウチ氏もまた長期欠勤をしている。こういった状況が・・・

あの頃に似て来ているという懸念がシリウスにあるからだと私はそう思いますね。この事はダンブルドアも指摘しているんですよね。
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