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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

さて!当サイトでは最近はもっぱら「リーマス・ルーピンの奥さん」という事で2人一緒に取り上げていました。今回は久方ぶりに単独でやってみようと思い立ちました。今週は初登場した第5巻「不死鳥の騎士団」のトンクスを詳しく振り返ってみる事にします。(全3項目)

3-1.先発護衛隊の1人として
先週の記事でも言ったようにハリーポッター・シリーズでは当の本人が生身で出て来る以前に名前のみ登場というのが毎度お馴染みになっています。そんな中数少ない例外の1人がこのニンファドーラ・トンクスというわけです。

それはハリーがダドリーと共に吸魂鬼に襲われてから4日目の夜の事でした。ダーズリー一家が出かけてしまい、ハリーが自室のベッドに横たわっていると階下のキッチンで何かが壊れる音がしてハリーは飛び起きたのでした。

泥棒だ!

そう思ったハリーでしたが次の瞬間には「泥棒なら声を潜めているはずだ」という事に気づいたのでした。ハリーが杖を掴んで扉の前に立つとガチャと大きな音を立ててその扉が開きハリーはびっくりして飛び上がったのでした。

階段の踊り場に立つとハリーの心臓が喉まで跳び上がりました。下の薄暗いホールに玄関のガラス戸を通して入って来る街灯の明かりを背にして8人か9人の人がハリーを見上げていたのです。そして3人目に聞こえた声が・・・

「私たち、どうしてこんな暗い所に立っているの?」

1人目はマッド・アイ・ムーディで2人目はリーマス・ルーピンでした。そして3番目に聞こえたこの声は全く知らない女性の声でした。その女性が「ルーモス!光よ!」と唱えて魔法の灯がホールとハリーを照らし出したのです。

「わぁぁあ、私の思ってた通りの顔をしてる」

杖灯りを高く掲げた魔女がこう言いました。中では一番若いようです。色白のハート型の顔でキラキラと光る黒い瞳に髪の毛は短くて強烈な紫でつんつんと突っ立っていました。そして「よっ、ハリー!」と呼びかけたのでした。

それがニンファドーラ・トンクスだったのです。

3-2.好奇心旺盛で手伝うのが大好き!
ハリーが階段を下りながら杖をジーンズの尻ポケットにしまおうとするとマッド・アイが「そんな所に杖をしまうな」と怒鳴りました。ハリーよりちゃんとした魔法使いがそれで尻をなくしたんだそうです。それを聞いて・・・

するとトンクスが「ケツをなくしたって一体誰?」と興味津々でマッド・アイに訊いたのでした。杖の安全の初歩だというのに近頃は誰も気にせんと言うムーディにトンクスが「やれやれ」という風に天井を見上げたので・・・

ムーディはさらに「わしはこの目でそれを見たんだから」と付け加えたのでした。ハリーがルーピンと握手をしながら「皆さんはダーズリー一家が外出していて本当にラッキーだった」と口ごもりながら言うとトンクスが・・・

「ラッキー?ヘ!フ!ハッ!私よ奴らを誘き出したのは。マグルの郵便で手紙を出して全英郊外芝生手入れコンテストで最終候補に残ったって書いたの。今頃授賞式に向かってるわ。そう思い込んで」

全英郊外芝生手入れコンテストがないと知った時のバーノン叔父さんの顔がチラッとハリーの目に浮かんだのでした。そしてハリーが「出発するんだね?すぐに?」と訊くとルーピンが「まもなくだ」と答えた後さらに・・・

「安全確認を待っている所だ」とも答えたのでした。ここでルーピンがマッド・アイ・ムーディを皮切りにしてハリーを迎えに来た先発護衛隊の面々の紹介をしたので、ハリーはトンクスの名前を知ったというわけなんですよね。

するとトンクスは母親が「可愛い水の精ニンファドーラ」なんてバカげた名前をつけたからと苗字の「トンクス」のほうだけを覚えて欲しいと言ったのでした。ファーストネームの「ニンファドーラ」は身震いするほど・・・

嫌いなようです。トンクスは興味深げにキッチンを見回しながら「すっごく清潔なのね。ここのマグルたち。ねっ?」と言っていました。何でもトンクスの父親もマグル生まれなんですがとってもだらしない奴なのだそうです。

ルーピンが自分の時計で時間をチェックしながら「部屋に戻って荷造りをしたほうがいい。合図が来た時に出発できるようにしておきたいから」と言うとトンクスが明るく「手伝いに行くわ」と言ったのでした。こうして・・・

トンクスはハリーの部屋に行ってハリーの荷造りの手伝いをする事になったというわけなんですよね。

3-3.七変化でおっちょこちょいで闇祓い
トンクスは見る物は何でも興味津々といった感じで周囲を見回しながらハリーに従いて来ました。するとトンクスはプリベット通り4番地の家の中は「おかしなとこね。あんまり清潔すぎるわ。ちょっと不自然よ」と言うのです。

そしてハリーが部屋に入って明かりを点けると「ここはまだましだわ」と言ったのでした。言われてみればハリーの部屋は家の中のどこよりもずっと散らかっていました。4日間も最低の気分で部屋に閉じこもっていたからです。

ヘドウィグの鳥籠は掃除をしていなかったので悪臭を放ち始めていました。本はほとんど全部が床に散らばっています。トランクは開けっ放しでマグルの服に魔法使いのローブがごちゃ混ぜになり周りの床にはみ出していました。

ハリーは本を拾うと急いでトランクに投げ込み始めました。トンクスはこれもまた開けっ放しになっている洋箪笥の前で立ち止まり扉の内側の鏡に映った自分の姿を眺めていました。そして「私紫が似合わない」と言うと・・・

「やつれて見えると思わない?」と言って「うん、そう見えるわ」とこれで決まりといった感じで何かを思い出すのに躍起になっているかのように目をつぶって顔をしかめたのでした。すると次の瞬間トンクスの髪の毛は・・・

突然風船ガムのピンク色になったのでした。ハリーは呆気に取られて再び目を開けたトンクスを見て「どうやったの?」と訊いたのでした。するとトンクスは鏡に映った姿を眺め首を回して前後左右から髪の毛を見ながら・・・

「私、七変化なの」

さらにトンクスは鏡に映った背後のハリーがまだ怪訝な表情を浮かべているのを見て「外見を好きなように変えられるのよ」と説明を付け加えたのでした。トンクスのこの能力は生まれついてのもので闇祓いの訓練では・・・

「変装・隠遁術」では全く勉強しなくても最高点を取ったんだそうです。ここでハリーはトンクスが闇祓いだと聞いて感心したのでした。それというのも闇の魔法使いを捕らえるこの仕事はハリーが卒業後の進路として・・・

考えた事のある唯一の職業だったからです。しかしその一方でトンクスは「隠密追跡術」では落第ぎりぎりだったとの事でした。それは何分にもトンクスはおっちょこちょいだからだと言うのです。先ほど到着した時に・・・

階下のキッチンで何かが壊れる音がしました。実はそれはトンクスがお皿を割ったからだったんだそうです。しかしハリーはすっかり荷造りの事を忘れ去ってトンクスに「勉強で七変化になれるんですか?」と訊いたのでした。

するとトンクスはクスクス笑ってハリーの例の額の稲妻形の傷に目を止めながら「その傷を時々隠したいんでしょ?」と訊いたのでした。言われたハリーは顔を背けながらモゴモゴと「うん、そうできれば」と答えたのでした。

しかし残念ながらトンクスが言うには七変化は滅多にいないし生まれついてのもので習得する種類の魔法ではないそうです。そしてトンクスは荷造りしなきゃいけないと言って杖で床を大きく掃うように振ってこう叫びました。

「パック!詰めろ!」

本も服も望遠鏡も学用品の全部が空中に舞い上がってトランクの中にゴチャゴチャに飛び込みました。次にトンクスが「スコージファイ!清めよ!」と唱えると羽根が何枚か糞と共に消え去ったのでした。これで何とか・・・

荷造りが終わってハリーとトンクスは部屋を出ると再びキッチンに戻ったというわけなんですよね。

今日の最後に
今回改めてトンクスの初登場シーンを読み返してみてふと思ったのは「トンクスのマッド・アイ・ムーディに対する物言いは随分と辛辣で言いたい放題だな」という事なんですよね。トンクスにしてみればマッド・アイは・・・

闇祓いの大先輩で年齢も親子どころかおじいさんと孫ぐらい離れていますよね。しかしムーディはトンクスの事を叱るわけでも咎める事もありません。トンクスの「そこまで言うかい?」というほどの結構失礼な発言も・・・

そのまま受け入れていますよね。どうしてなんでしょうね?やはりマッド・アイ・ムーディにとってトンクスは孫みたいな存在で「目に入れても痛くない」というほど可愛いという事なんでしょうか?それともトンクスの・・・

こういった発言の裏には実はトンクスはムーディの事が大好きなんだという思いが透けて見えるからなのかもしれませんね。(笑)

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