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ロンドンのグリモールド・プレイス12番地に入ってからのハリーは当然の如く「会う人みんなが騎士団員」という事になったのですが、8月12日には懲戒尋問を受けるために魔法省に行ったので今度は「会う人みんなが魔法省に勤めている」という事になったのでした。そして新学期初日には・・・(全3項目)

3-1.アメリア・ボーンズ
こうしてトンクスにキングズリー・シャックルボルトの現職の闇祓いに、元闇祓いのマッド・アイ・ムーディを含めた9名の先発護衛隊に守られハリーはロンドンのグリモールド・プレイス12番地の不死鳥の騎士団本部に・・・

そして8月12日には魔法省の一番下にある古い10号法廷で懲戒尋問を受けたのでした。ハリーが1人で法廷に入って行くと正面の一際高いベンチに大勢の影のような姿がありました。全員が低い声で話していましたが背後で・・・

扉が閉まると不吉な静けさが充満したのでした。ハリーが恐る恐る被告席の椅子の端に腰掛けて上を見上げると、50人ほどの厳しい表情をしている者やら率直に好奇心を露わにしている人たちがハリーを見下ろしていたのでした。

全員が赤紫色の胸の左側には複雑な銀の飾り文字で「W」の印がついているローブを着ていました。最前列の真ん中には魔法大臣コーネリウス・ファッジが座っていました。そしてそのファッジの左手に座っていた魔女が・・・

そこには白髪を短く切った鰓のがっちり張った魔女が座っていました。掛けている片メガネがハリーには何やら近寄り難い雰囲気を醸し出していました。その魔女こそが当初の予定では1人でハリーを尋問する事になっていた。

魔法法執行部の部長アメリア・ボーンズだったというわけです。そしてファッジが宣言をしてハリーの懲戒尋問は始まったのでした。

3-2.ドローレス・アンブリッジ
最初にハリーが見上げた時。アメリア・ボーンズの反対側のファッジの右手に座っていた魔女は後ろに身を引いて座っていたので姿が見えませんでした。そしてようやく姿を見せたのはダンブルドアがこう発言した時でした。

「それなれば我々は自らに問うてみんといかんじゃろう。魔法省内の誰かが何故2人の吸魂鬼に8月2日にあの路地に行けと命じたのか」

ダンブルドアのこの言葉でウィゼンガモットの裁判官全員が完全に黙り込みました。そんな中ファッジの右手に座っていた魔女が身を乗り出したのでハリーは初めてその魔女の姿を見ました。その魔女というのが問題の・・・

「ドローレス・ジェーン・アンブリッジ上級次官に発言を許す」

まるで大きな蒼白いガマガエルのようだとハリーは思いました。ずんぐりしていて大きな顔は締まりがありません。首はバーノン叔父さん並みに短く口はぱっくりと大きくてだらりとだらしがありません。丸くて大きな目は・・・

若干飛び出していました。短いくるくるとした巻き毛にちょこんと載った黒いビロードの小さな蝶結びまでもがハリーには大きな蝿に見えました。今にも長いねばねばした舌が伸びて来てペロリと捕まえそうな雰囲気でした。

さらにその魔女つまりドローレス・アンブリッジが女の子のような甲高い声でひらひらと話し出したのでハリーはびっくり仰天したのでした。当然その顔から発せられるのはゲロゲロという嗄れ声だとそう思ったからでした。

「わたくし、きっと誤解してますわね。ダンブルドア先生」

その顔はニタニタと笑っていました。しかし愛想の良さとは裏腹に魔女の大きな丸い目は冷ややかでした。アンブリッジ上級次官は「愚かにも」さらには「ほんの一瞬」と前置きをした上でダンブルドアにこう言ったのでした。

「まるで先生が魔法省が命令してこの男の子を襲わせた!そうおっしゃってるように聞こえましたの」

アンブリッジ上級次官は冴えた金属音で笑いました。その笑い声を聞いてハリーは頭の後ろの髪の毛がぞっと逆立つような気がしたのでした。ウィゼンガモットの裁判官も数人が一緒に笑っていました。しかしその誰もが・・・

別に面白いと思って笑っているわけではないというのは明白な事だったというわけなんですよね。

3-3.ルーナ・ラブグッド
ダンブルドアの尽力で懲戒尋問の評決は無罪放免という事になり、今までとは違った感慨を持って新学期初日を迎えたハリーだったのですが、この年のホグワーツ特急ではこのルーナ・ラブグッドとの出会いがあったのでした。

ロンとハーマイオニーは監督生になったという事で2人は一旦一番先頭の車両に行ってしまいました。そこでハリーはジニーと共に空いたコンパートメントを探して通路を歩きました。すると最後尾の車両で出会ったのが・・・

ネビル・ロングボトムでした。ネビルが息を切らしながら「どこも一杯だ。席が全然見つからなくて」と言うのに対してジニーが「何言ってるの?」と言ったのでした。何故ならネビルのすぐ後ろのコンパートメントが・・・

空いていると言うのです。そこに1人だけでいたのがルーナ・ラブグッドその人だったというわけです。邪魔したくないとブツブツ言うネビルにジニーは笑って「バカ言わないで。この子は大丈夫よ」と言うと半ば強引に・・・

ジニーがコンパートメントの扉を開けてトランクを中に入れました。ハリーとネビルがそれに続いたのでした。ジニーが「こんにちわルーナ」と挨拶をした後「ここに座ってもいい?」と訊くと窓際に座っていた女の子が・・・

目を上げるとネビルをじろっと見てそれからハリーをじっと見て頷きました。濁り色のブロンドの髪が腰まで伸びてバラバラと広がっていました。眉毛がとても薄い色で目が飛び出しているので普通の表情をしていても・・・

びっくり顔をしていました。ハリーはルーナを一目見て「ネビルが何故このコンパートメントをパスしようとしたのか?」の理由がすぐに判ったのでした。この女の子には明らかに変人のオーラが漂っていると思ったからです。

例えば杖を安全に保管するのに左耳に挟んでいるからかもしれません。あるいはよりによってバタービールのコルクを繋ぎ合わせたネックレスを掛けているからかもしれません。又は雑誌を逆さまにしているからかもしれません。

ルーナは逆さまにした「ザ・クィブラー」という雑誌の上からハリーとネビルを見ていました。この女の子は普通の人間より瞬きの回数が少なくて済むらしくハリーを見つめに見つめていたのでした。そのためハリーは・・・

真向かいに座った事を後悔したというわけなんですよね。

最後に
そんなわけで今回最後の締め括りに登場したのはルーナでした。ルーナについてはもう既に取り上げ尽している感があるので、こういう形でまたやる事ができたのは個人的には大変うれしいですね。そういえばルーナは・・・

ハリーより学年が1つ下なので本来なら第2巻「秘密の部屋」で初登場してたんでしょうね。しかしその年度の学期初日ハリーはロンと共に空飛ぶフォード・アングリアで学校に行ったのでホグワーツ特急には乗りませんでした。

そのためルーナが組分けの儀式を受ける場面もありませんでした。今にして思えばこれはハリーとルーナが初めて出会う場面を5年生の新学期初日にするためだったのかもしれませんね。このようにしてハリーとルーナは・・・

第5巻「不死鳥の騎士団」で初対面を果たしたというわけです。
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