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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

当初は「不死鳥の騎士団の会議の内容を盗聴するため」という目的で作られたこの「伸び耳」だったのでした。それがハリーにとっては思わぬ形で我が身に撥ね返って来る事になってしまいました。そして翌年度それはハリーたち3人が初めてフレッドとジョージの店に行った時に・・・(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイを追って
そんなわけでハリーにとってはフレッドとジョージが発明した最初の年度では思いもかけない展開になって、ハリーの周囲に様々な波紋を広げる要因になってしまった「伸び耳」だったのですが、それが翌年度になると・・・

それはくしくもハリーにロンにハーマイオニーの3人が初めてダイアゴン横丁に開店したフレッドとジョージの店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」を訪問したその日に起きました。店の前をドラコ・マルフォイが・・・

「あいつのお母上はどこへ行ったんだろう?」
「どうやら撒いたらしいな」
「でも、どうして?」

ハリーはドラコ・マルフォイが母親を撒いて「どこに行こうとしているのか?」を考えるのに必死で、ハーマイオニーの問いかけには答えませんでした。ナルシッサが大事な息子からそう簡単には目を離すはずがないからです。

ハリーはさっと周囲を見回すとバックパックから「透明マント」を引っ張り出しました。ウィーズリーおばさんを心配そうに見ながらためらうハーマイオニーにロンが「来いよ!さあ!」と言ったのでした。そして3人は・・・

「こっちの方向に行った」

ドラコ・マルフォイは「夜の闇横丁」でハリーが唯一入った事のある「ボージン・アンド・バークス」に来ていました。猫背で脂っこい髪の店主ボージン氏とさかんに話をしているようでした。そこでハーマイオニーが・・・

「あの人たちの言ってる事が聞こえればいいのに」

そこでロンが興奮して「伸び耳だ。どうだ!」と言ったのでした。それを聞いてハーマイオニーは「凄いわ!」と言いました。店の扉に「邪魔よけ呪文」がかかっていないといいのにと言いつつ扉の下に差し込んでみると・・・

2人のやり取りが聞こえて来たのです。

3-2.ボージン・アンド・バークスにて
3人は頭を寄せ合って「伸び耳」の紐の端にじっと耳を傾けました。するとまるでラジオをつけたようにはっきりと大きな音でドラコ・マルフオイとボージン・アンド・バークスの店主ボージン氏のやり取りが聞こえて来ました。

「・・・直し方を知っているのか?」
「かもしれません。拝見いたしませんと何とも。店のほうにお持ちいただけませんか?」

「できない。動かすわけにはいかない。どうやるのかを教えて欲しいだけだ」

「さあ拝見いたしませんと。何しろ大変難しい仕事でして。もしかしたら不可能かと。何もお約束はできない次第で」

その後の「そうかな?」の言い方だけでハリーはマルフォイがせせら笑っているのが判ったのでした。ボージン氏は神経質に唇を舐めていて、その声からも「あまり関わりになりたくない」という雰囲気が伝わって来たのでした。

すると今度はマルフォイが「もしかしたらこれでもう少し自信が持てるようになるだろう」と言ってボージン氏に近づいたので、ハリーたちからはキャビネット棚に隠されてマルフォイの姿が見えなくなってしまったのでした。

3人は蟹歩きをしてマルフォイの姿を見ようとしました。しかし見えたのはボージン氏の恐怖の表情だけでした。マルフォイは「誰かに話してみろ。痛い目に遭うぞ。フェンリール・グレイバックを知ってるな?」と言った後。

さらに「僕の家族と親しいから時々ここに寄ってお前がこの問題に十分に取り組んでいるかどうかを確かめるぞ」と言っていたのでした。ボージン氏が「そんな必要はありません」と言いかけるとマルフォイはまた新たに・・・

「それは僕が決める」と言った後もう行かなくてはならないから「こっちを安全に保管するのを忘れるな。あれは僕が必要になる」と言いました。それに対してボージン氏が「今お持ちになってはいかがです?」と言うと・・・

マルフォイは「そんな事はしないに決まっているだろう。馬鹿めが。そんな物を持って通りを歩いたらどういう目で見られると思うんだ?とにかく売るな」と言い放ったのでした。そんなマルフォイに対してボージン氏は・・・

「もちろんですとも若様」と言うとハリーが以前に見た事のあるルシウス・マルフォイ氏に対してしたのと同じぐらいの深々としたお辞儀をしてドラコ・マルフォイを見送ったのでした。そのボージン氏の顔に笑顔はなく・・・

店の中で凍りついたように立っていたのでした。何だかとても心配そうな表情を浮かべていました。その一方ドラコ・マルフォイは満足気な様子で意気揚々と店の中から出て来ました。ロンは「伸び耳」を巻き取りながら・・・

小声で「一体何の事だ?」と言っていました。ハリーは必死に考えながら「さあ」と答えたのでした。ドラコ・マルフォイは「何かを直したがっていた」加えて「何を取り置きしたがっていた」ところが翌日以降になって・・・

その事を一生懸命考えたのは・・・

3-3.結局は
こうしてロンが伸び耳を持っていたお陰で「ドラコ・マルフォイは何かを企んでいる」という事が判明したものの、ロンもハーマイオニーもこの問題にあまり関心を持たなくなってしまいハリーを苛立たせる事になったのでした。

店を出た時の満足気な表情がどうにも気がかりで「マルフォイをあそこまで喜ばせる事がよい話であるはずがない」と思ったハリーだったのでした。ところがロンとハーマイオニーは2日か3日も経つと、その話題の事は・・・

飽きてしまったようでした。ハリーが何を言っても何を訊いても2人は上の空でした。結果としてはハリーが1人で話し続ける事になったのでした。そうこうしている内にハリーの脳裏に驚くべき考えが閃いたのでした。それは?

「あいつが死喰い人だ。父親に代わってあいつが死喰い人なんだ!」

ハリーのこの言葉を聞いてロンは弾けるように笑い出しました。ロンはマルフォイはまだ16才なんだからヴォルデモートが受け入れるはずがないと言うのです。さらにハーマイオニーもそんな事は絶対にないと言い切るのです。

ハリーたち3人はフレッドとジョージの店で目撃する以前にマダム・マルキンの店でドラコ・ナルシッサ母子と会っていました。その時にマルフォイはマダム・マルキンが服の左側の袖をまくろうとしたら腕を引っ込めていた。

そこには「闇の印」がつけられていたに違いない。ハリーのその主張にハーマイオニーは「マルフォイはあの店から出たかっただけだと思うわ」と答えてハリーの意見に否定的な考えを示したのでした。結局3人の意見は・・・

最後の最後まで一致する事はなくホグワーツ魔法魔術学校校長アルバス・ダンブルドアが、今年度念願の「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就いたセブルス・スネイプに殺害されるという最悪の結果になってしまったのでした。

今日の最後に
そんなわけでフレッドとジョージが「伸び耳」を発明した最初の年度は、アンブリッジとの怒鳴り合いを多くの生徒に盗み聞きされてしまったり、ムーディの「ハリーにはヴォルデモートが取り憑いている」という発言を・・・

ロンにフレッドとジョージさらにはジニーに聞かれてしまったりと散々な目に遭ってしまいました。そして今度は一転してドラコ・マルフォイと「ボージン・アンド・バークス」の店主ボージン氏の会話を聞く事に成功し・・・

「伸び耳」があればこそ「ドラコ・マルフォイが何かを企んでいる」という事実を事前に知る事ができたのです。しかし結局3人の意見が最後まで一致しなかったためダンブルドア校長の死亡を阻止する事ができなかったのです。

何とも惜しい事をしたものです。

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