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グリンゴッツのレストレンジ家の金庫にヴォルデモートの分霊箱が隠されている事が判明して、ハリーたちは小鬼のグリップフックに協力を要請して計画作りが始まったのでした。ところがビルはハリーたちが「何をしようとしているのか?」を知っていたのです。しかしそれでもなおビルは・・・(全3項目)

3-1.ビルもまた?
グリンゴッツのレストレンジ家の金庫にはヴォルデモートの分霊箱が隠されている。そのためハリーたち3人はグリンゴッツの金庫破りをする必要に迫られたのでした。そこでグリップフックに協力を要請したというわけです。

「結論が出ました。ハリー・ポッター」

金庫破りを手助けしてもいい。ただしその見返りとしてグリップフックは「あの剣」が欲しいと言い出したのでした。あの剣はゴドリック・グリフィンドールがラグヌック1世から奪ったとグリップフックはそう主張するのです。

ハリーたち3人にとって「グリフィンドールの剣」は分霊箱を破壊するためには絶対欠かせない物です。渡すわけにはいかない。そこでハリーが「その時期は言わないようにして返すと約束すればいい」という事にしたのでした。

ハーマイオニーは反対しました。しかしそれでも「契約は成立」という事になりました。グリップフックとハリーが握手をしてハリーたちにグリップフックの4人はレストレンジ家の金庫を破る計画を練り始めたというわけです。

ハリーたち3人が食事の時にしか姿を現わさなくなったので「貝殻の家」の他の住人も何事かが起こっているという事に気づかないはずはありませんでした。しかし誰も何も訊いては来ませんでした。それでもハリーは・・・

食事のテーブルで考え深げな目で心配そうに自分たちを見ているビルの視線を頻繁に感じていました。私が思うに実はビルは「伸び耳」でハリーたち4人が部屋にこもってしている事がグリンゴッツの金庫破りの計画だと・・・

知っていたのです。

3-2.ビルからのアドバイス
ハリーたち3人がグリップフックとグリンゴッツそれもレストレンジ家の金庫を破る計画を立てている。ビルはそれを知ってハリーがルーピン・トンクス夫妻の息子テッド・リーマス・ルーピンの名付け親になった夜に・・・

「君と2人だけで話をしたかったんだよハリー。こんなに満員の家ではなかなかチャンスがなくてね」

そしてビルは言いよどんた後ハリーに「君はグリップフックと何か計画しているね」と言ったのでした。その言葉は疑問などではなく確信のある言い方でした。それというのも「伸び耳」で4人の協議内容を聞いていたからです。

ハリーはあえて否定はせずビルの顔をただ見つめたのでした。するとビルは「僕は小鬼の事を知っている」と切り出して自分はホグワーツを卒業してからずっとグリンゴッツで働いて来た。だから好意を持っている小鬼がいる。

そしてビルは再び少し言いよどんだ後ハリーに「グリップフックに何を要求した?見返りに何を約束した?」と訊いたのでした。その問い対してハリーがビルに「話せません。ごめんなさい」と言うとビルはこう言ったのでした。

「それならこれだけは言っておかなければ。グリップフックと何か取引きをしたなら。特に宝に関する取引なら特別に用心する必要がある。小鬼の所有や代償、報酬に関する考え方はヒトと同じではない」

「どういう意味ですか?」と訊くハリーにビルは「相手は種類が違う生き物だ」と答えました。魔法使いと小鬼の間の取引には何世紀にも渡ってゴタゴタがつき物だった。それは魔法使いと小鬼の双方に非があったんだそうです。

しかし一部の小鬼そして特にグリンゴッツの小鬼はその傾向が最も強いのだそうです。金貨や宝に関しては魔法使いは信用できない。魔法使いは小鬼の所有権を尊重しないという不信感があるんだそうです。それを聞いて・・・

ハリーは「僕は尊重している」と言いかけました。しかしビルはハリーの言葉を途中で遮ってハリーは分っていない。小鬼と暮らした事のある者でなければ誰も理解できない事なんだと言ったのでした。その小鬼の考え方とは?

小鬼にとっては「どんな品でも正当な真の持ち主はそれを作った者であり買った者ではない」とビルは言うのです。つまり小鬼が作った物は全て自分たちに所有権があるというのです。ビルがそう言うのに対してハリーが・・・

「もしそれを買ったら?」と訊くとビルは「その場合は金を払った者に貸したと考えるだろう」と答えたのでした。だから小鬼が製作した物を魔法使いの間で代々受け継いで行くのは小鬼にとっては「盗み」も同然なのだそうです。

ハリーは今や不吉な予感に襲われていました。ビルは知らないふりをしながら実はもっと多くの事を推測しているのでは?と思ったのでした。繰り返しになりますがビルは「伸び耳」でハリーたちの計画の相当な部分を・・・

知っていたと思います。ビルはハリーと2人で話していた居間の扉に手を掛けながら最後の締めくくりの言葉としてこう言ったのでした。私はビルのこの言葉こそがハリーたちの計画を知っている何よりの証拠だと思いますね。

「僕が言いたいのは小鬼と約束するなら十分注意しろという事だよハリー。小鬼との約束を破るよりグリンゴッツ破りをするほうがまだ危険性が少ないだろう」

3-3.事の顛末
こうしてハリーはビルから「魔法使いと小鬼では宝の所有権に対する考え方が根本的に違う」中でもとりわけグリンゴッツの小鬼たちは「魔法使いは自分たちの考えを尊重してくれない」という不信感が特に強いと言われました。

そしてハリーたち3人はグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に押し入った時に「グリップフックは自分たちと交わした約束を全くと言っていいほど信用していなかった」という事を痛感させられる事になったというわけです。

グリップフックはハリーがヴォルデモートの分霊箱ヘルガ・ハッフルパフの金のカップを掴むどさくさに紛れて「グリフィンドールの剣」を奪い、周囲を取り囲む小鬼の中に紛れ込んで剣を振り回しながらこう叫んだのでした。

「泥棒!泥棒!助けて!泥棒だ!」

グリップフックは攻め寄せる小鬼の群れの中に消えました。手に手に短刀を振りかざした小鬼たちは何の疑問もなくグリップフックを受け入れたのです。グリップフックにとっては「してやったり」という所だったんでしょうね。

ところが!

「グリフィンドールの剣」は何故か?ホグワーツの戦いの時に組分け帽子からその姿を現わしたのでした。ネビルはその剣でヴォルデモートの最後の分霊箱蛇のナギニをやっつけたのでした。結局グリフィンドールの剣は・・・

すぐに魔法使いの元に舞い戻ってしまったのでした。

最後に
今にして思えばハリーたち3人は自分たちとグリップフックの協議の内容を「伸び耳」で盗み聞きされないように部屋の扉に「邪魔よけ呪文」をかけておくべきだったと私はそう思いますね。はっきり言って迂闊でしたよね。

しかしビルは大人の対応をしてくれたのです。ハリーに対して「グリンゴッツの金庫破りなんてとんでもない」などとは決して言いませんでした。それどころか魔法使いと小鬼では宝の所有権に関する考え方は全く違うと・・・

アドバイスまでしてくれたのです。それはきっとビルは「ハリーたちがそうしようとしているのには相当な理由があるに違いない」と思ったからなんでしょうね。そう思って見て見ぬふりをしてくれたというわけなんですよね。
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