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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

12才の誕生日ハリーは惨めな気持ちでホグワーツそして手紙もくれないロンとハーマイオニーの事を思っていました。ところがそれは屋敷しもべ妖精のドビーがハリーに届いた全ての手紙を止めていたからだったのです。手紙を渡すのと引き換えにドビーがハリーに提示した条件とは?(全3項目)

3-1.よりにもよって
ハリーは惨めな気持ちでプリベット通り4番地の生垣を見つめていました。今日は12才の誕生日だというのにロンからもさらにはハーマイオニーからも「誕生日おめでとう」と書いた手紙も来なければプレゼントも届かない。

それに追い打ちをかけたのがダーズリー一家でした。今夜はそれはそれは大事なお客様が来るのだそうでバーノン叔父さんによれば「今日こそ我が人生最大の商談が成立するかもしれん」との事でした。そのためハリーは・・・

「それで、小僧、お前は?」
「僕は自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

バーノン叔父が言うには「メイソンご夫妻はお前の事を何もご存知ないし知らんままでよい」のだそうです。そして運が良ければ「10時のニュース」が始まる前に商談が成立して明日の同時刻にはマジョルカ島に別荘を・・・

買っている事だろうと叔父さんはそう言うのです。パン二切れにチーズが一欠けらという粗末な夕食を食べ終わるか終わらない内にハリーはペチュニア叔母さんに「早く!2階へ!」と追い立てられて自分の部屋に戻りました。

ハリーは忍び足で自分の部屋にたどり着き中に入って扉を閉めベッドに倒れ込もうとしました。ところがペッドには既にもう先客が座り込んでいました。そこにいたのはコウモリのような長い耳でテニスボールくらいの・・・

緑の目がギョロリと飛び出した小さな生き物がいました。それは今朝プリベット通り4番地の庭の生垣からハリーを見ていたのと同じ目でした。よりにもよってここプリベット通り4番地に大事なお客様が来るという日に・・・

現れたのが・・・

「ドビーめにございます。ドビーと呼び捨ててください。屋敷しもべ妖精のドビーです」

3-2.ペチュニア叔母さんの傑作デザートが!
ハリーは戸惑いましたし困りました。突如として現れた屋敷しもべ妖精のドビーはベッドを指差し「座ってね」と丁寧に言うだけで、階下に聞こえるほどの大きな声でオンオン泣いたり突然立ち上がり何の前触れもなしに・・・

「ドビーは悪い子!ドビーは悪い子!」と言いながら窓ガラスに激しく頭を打ちつけたりするのです。ハリーが「止めて!一体どうしたの!」と言うとドビーは家族の悪口を言いかけたので自分にお仕置きをしたと言うのです。

そんなドビーがさらにハリーを戸惑わせ困惑させる事を言い出したのです。ハリー・ポッターは勇猛果敢!もう何度も危機を切り抜けていらっしゃった!でも自分はそんなハリー・ポッターをお護りするためにここに参りました。

警告するためにここに参りました。それでも「ハリー・ポッターはホグワーツに戻ってはなりません」とドビーはそう言うのです。言われたハリーはドビーに必死に訴えたのでした。ホグワーツに戻らなきゃ僕耐えられないよ。

ここがどんな所か君は知らないんだ。ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所は君と同じ世界。ホグワーツしかないんだ。それに対してドビーはハリーがホグワーツに戻れば死ぬほど危険な事が待ち構えていると言うのです。

ドビーが再び自分にお仕置きをしたり大声で叫んだりするので、バーノン叔父さんが「今度音を立ててみろ。生まれて来た事を後悔するぞ」と言って来ました。ハリーが僕には友達もいるから戻らなきゃいけないと言うと・・・

「ハリー・ポッターに手紙もくれない友達なのにですか?」

ハリーはドビーに「僕の友達が手紙をくれないってどうして君が知ってるの?」と訊きました。ここでドビーがハリーに届いていた全ての手紙をストップしていた事が露見したのです。そこでドビーは交換条件を出して来ました。

ハリーがホグワーツに戻らないと約束をしたら手紙を差し上げます。しかしドビーが手紙を止めていた事に激怒して既に冷静さを失っていたハリーはドビーの言う事などに耳を傾けてはいなかったのです。そこでドビーは・・・

「それではドビーはこうするほかありません」

ドビーは悲しげにこう言うとハリーに止める間を与えず矢のように部屋を出て行きました。ハリーが玄関ホールを駆け抜けキッチンに入るとペチュニア叔母さんの傑作デザート山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬けが!

浮遊術で天井近くに浮かんでいました。デザートは心臓が止まるような音を立てて床に落ちました。この直後ハリーの元には魔法省から公式警告状が届き、ハリーはバーノン叔父さんに部屋に閉じ込められて餓死寸前まで・・・

追い込まれたのでした。

3-3.ダンブルドアの個人教授で
そんなわけでハリー12才の誕生日はドビーのお陰でホグワーツ在学期間中で群を抜いて最悪になってしまったというわけです。ここでドビーがペチュニア叔母さんのデザートを木っ端微塵にする時に使った魔法が浮遊術でした。

この時のエピソードが後に意外な場面で話題に上っています。それはハリーが6年生の時に受けたダンブルドアの個人教授での事でした。クリスマス休暇明け最初の授業ではヴォルデモート卿が自分の父親とその祖父母を・・・

殺害しその罪を伯父のモーフィン・ゴーントに着せたという話が出て来ています。ハリーはその話を聞いて「ヴォルデモートはその時未成年だった。魔法省は未成年が魔法を使うと探知できるはずだ」と憤慨しながら言いました。

それは当然ハリーの念頭には前述の魔法省から公式警告状を受け取った際の事があったというわけです。それに対してダンブルドアはその通りと答えた後さらに「魔法は探知できる。しかし実行犯が誰かは分らない」と・・・

浮遊術の事で魔法省がハリーを責めたのを憶えておろうがと「この話」を持ち出したというわけです。そこでハリーが「未成年でも大人の魔法使いがいる家で魔法を使ったら魔法省には分らないのですか?」と訊いた所・・・

ダンブルドアはハリーの大憤慨した顔を見て微笑みながら「確かに魔法省は魔法を行使した人間を特定する事はできぬ。魔法省としては魔法使いの家庭内では親が子供を従わせるのに任せるわけじゃ」と答えたというわけです。

未成年の魔法使いが学校の外で魔法を使ったのに魔法省はそれを探知できなかった。そのためモーフィン・ゴーントは自分の甥のヴォルデモート卿に濡れ衣を着せられてしまった。その理不尽さにハリーは腹が立ったのでした。

今日の最後に
このようにして「浮遊術」は2年生当時のハリーにとっては最悪の結果を導く魔法になってしまいました。この後もドビーはハリーとロンがホグワーツ特急に乗るのを邪魔してみたりクィディッチの対スリザリン戦では・・・

ブラッジャーに細工をして結果としてハリーはこの年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教師ギルデロイ・ロックハートに骨抜きにされてしまって前年度に引き続き2年連続で医務室に宿泊する事となってしまったんですよね。

しかし2年後にダンブルドアに雇われてホグワーツで働くようになってからのドビーは大車輪の活躍で、何度もハリーの窮地を救ってくれました。それは2年生の時ドビーは自分の判断つまり事実上は指揮官なしの状態でした。

しかしダンブルドアが雇い主つまり指揮官役になる事でドビーが暴走するのを阻止していたというわけなんですよね。

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