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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリーは当初は「この呪文」が苦手でした。しかし「第1の課題をクリアするためにはどうしても必要」という事で猛特訓の末に習得したのでした。それが最後の最後になってハリーの命を繋ぎ生き永らえる決め手になったのです。それは三大魔法学校対抗試合の最後の課題の時に・・・(全3項目)

3-1.優勝杯が!
ハリーはセドリックを見て次に優勝杯を見ました。一瞬ハリーの脳裏に優勝杯を持って迷路から出て行く自分の姿を思い浮かべました。観衆の歓声が聞こえてチョウの顔が賞賛で輝く。しかしその光景はすぐに消え去ったのです。

「2人ともだ」

「えっ?」と言って驚くセドリックにハリーは「2人一緒に取ろう。ホグワーツの優勝に変わりない。2人引き分けだ」と言ったのでした。そう言うハリーにセドリックは「それでいいのか?」と訊いて来ました。すると・・・

「ああ。僕たち助け合ったよね?2人ともここにたどり着いた。一緒に取ろう」

一瞬セドリックは耳を疑うような顔をしました。しかしにっこりと笑ったのでした。そしてハリーに「話は決まった。さあここへ」と言うとハリーの肩を抱くように抱えて優勝杯の載った台までハリーが歩くのを支えたのでした。

そしてハリーとセドリックは3つ数えて同時に優勝杯の取っ手を掴みました。途端にハリーはお腹の裏側のあたりがぐいと引っ張られたように感じたのでした。両足が地面を離れました。優勝杯の取っ手から手が外れません。

どういうわけか?三大魔法学校対抗試合の優勝杯が「移動キー」になっていたのです。優勝杯はハリーとセドリックを一緒に引っ張って行きます。そして到着した見知らぬ場所では2人を恐ろしい運命が待ち受けていたのでした。

3-2.優勝杯を呼び寄せ
セドリック・ディゴリーを待ち受けていた恐ろしくも非情な運命は死ぬ事でした。そしてハリーはその死を目前で見せ付けられた上に正面にはヴォルデモート卿さらに周囲を死喰い人に取り囲まれるという絶望的な状況に・・・

ハリーは最期が来た事を悟りました。望みはない。助けは来ない。墓石の陰でヴォルデモートが近づいて来る気配を感じながらハリーは恐れも理性も超えた唯一の事を思い詰めていました。父さんのように堂々と戦って死ぬんだ。

ヴォルデモートの足下にひざまついてなんか死ぬもんか。たとえ防衛が不可能でも僕は身を護るために戦って死ぬのだ。ハリーは立ち上がると杖をしっかりと握り締め体の前に構えると墓石を回り込んでヴォルデモートと・・・

ヴォルデモートも用意ができていました。ハリーが「エクスペリアームス!」と叫ぶと同時にヴォルデモートも「アバダケダブラ!」と叫びました。2人の放った閃光が空中でぶつかりました。ところがハリーにとっても・・・

さらにはヴォルデモートにとっても全く予想外の思ってもみなかった事が起きたのです。2人の杖が金色の糸で繋がりました。さらにその金色の糸が裂けて2人を光の籠ですっぽりと覆ったのです。死喰い人は相変わらず・・・

2人を取り巻いていました。しかしその叫び声は不思議と遠くに聞こえるようになっていました。そしてヴォルデモートの杖先からはワームテールに与えた濃い煙のような手が飛び出して消えました。さらにその後には・・・

ずっと大きい何かがヴォルデモートの杖先から花が開くように出て来ました。それは「本当にそうなんだろうか?」と思うほどしっかりした体のセドリック・ディゴリーのゴーストでした。セドリックはその場に立つと・・・

「ハリー、頑張れ」

その声も遠くから聞こえて反響していました。その後もヴォルデモートの杖からは次々と灰色のゴーストが出て来ました。ハリーの見知らぬ老人に魔法省の職員バーサ・ジョーキンズそして最後に出て来た2人というのが・・・

ハリーの両親ジェームズにリリーでした。ハリーのお父さんは他の影と同じく遠くから響くような声で殺戮の犠牲者に周りを徘徊され恐怖で鉛色の顔をしたヴォルデモートに聞こえないように静かにハリーに話しかけて来ました。

「繋がりが切れると私たちはほんの少しの間しか留まっていられない。それでもお前のために時間を稼いであげよう。移動キーの所まで行きなさい。それがお前をホグワーツに連れ帰ってくれる。ハリー、判ったね?」

さらにセドリックの影が僕の体を両親の許へ連れて帰ってくれないかと頼んで来ました。そして2人の杖を繋いでいた金色の糸を切ったハリーは「こんなに走った事はない!」というぐらいに走りに走りました。そして・・・

ハリーの手がセドリックの手首を掴みました。しかしセドリックの遺体は重過ぎて運べません。優勝杯に手が届きません。ハリーとヴォルデモートの間には墓石1つしかありません。その時ハリーは優勝杯に杖を向けて・・・

「アクシオ!来い!」

3-3.皮肉な巡り合せ
ローリングさんはこういうのが好きなんですよね。先々週「ずる休みスナックボックス」を取り上げました。その時もフレッドとジョージが悪戯専門店を開業する事に極めて批判的だったハーマイオニーがハリーに対して・・・

アンブリッジの罰則で手の甲を血まみれにして帰って来るハリーのためにハーマイオニーはマートラップの触手を裏ごしして酢に漬けた溶液を用意してくれました。フレッドとジョージの親友のリー・ジョーダンもまた・・・

アンブリッジからハリーと同じ内容の罰則を受けて、ハリーから「マートラップのエキスがいい」と教えられた事が巡り巡ってスナックボックスの最後の問題の吹き出物の件を解決してくれたんですよね。このようにして・・・

フレッドとジョージとは相反する立場の人2人つまりハーマイオニーとアンブリッジが「ずる休みスナックボックス」の問題を解決するのを実は手助けしていたというわけなんですよね。そして今回の呼び寄せ呪文でも・・・

ハリーは当初は「この呪文」が苦手でした。フリットウィック先生の「呪文学」の授業でハリーと同じ4年生のグリフィンドール生の中でこの呼び寄せ呪文の時に宿題を出されたのはハリーの他にはネビル1人だけだったのです。

今にして思えばダンブルドアが「ハリーがファイアボルトを手に入れるのに必要になる」という事でフリットウィック先生に対して「早めに教えて欲しい」と依頼していたんでしょう。そしてさらなるてこ入れをしたのが・・・

ポリジュース薬でマッド・アイ・ムーディに成り済ましたバーテミウス・クラウチ・ジュニアでした。ヴォルデモートの命を受けて何としてもハリーを三大魔法学校対抗試合で優勝させなければならないとの使命を持って・・・

クラウチ・ジュニアがハリーに「呼び寄せ呪文」を習得するよう誘導した。それが巡り巡ってリトル・ハングルトンの教会墓地からハリーがヴォルデモートの手を逃れてホグワーツに帰る事に貢献したというわけなんですよね。

最後に
こうして改めて復活直後のヴォルデモートとハリーが対決する場面を読み返してみると、ハリーにとっては真正面にはヴォルデモートがいて周囲を取り囲んでいたのは全員が死喰い人という事で味方は全くいなかったんですよね。

つまりホグワーツ在学期間中の7年間で数々の災難やトラブルに巻き込まれて来たハリーでしたが、この場面が一番厳しい所だったと言えるんでしょうね。そしてハリーがこの最上級の危機を乗り越える事ができたのが・・・

呼び寄せ呪文だったというわけなんですよね。

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