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ハリーとハーマイオニーはかつてハーマイオニーが両親と一緒に一度だけ来た事のあるグロスター州のディーンの森に来ました。ところがそこに「姿現わし」で来ていたのは2人だけではなかったのです。ハリーが白銀の牝鹿を追いかけて行くとハリーが驚く事が次々と・・・(全3項目)

3-1.グロスター州のディーンの森
ハリーは心が掻き乱される混乱した夢を見ました。ナギニが最初は巨大な割れた指輪から次はクリスマス・ローズの花輪から出入りする夢でした。遠くで誰かがハリーを呼んだような気がしたりテントをはためかせる音を・・・

足音か人の声と勘違いしてハリーはその都度どきっとして目を覚ましたのでした。そのためとうとう暗い内に起き出したハリーはハーマイオニーの所に行って「早めに荷造りをして移動しよう」と提案したのです。すると・・・

「誰かが外を動き回っている音が聞こえたような気がしてしょうがなかったの。一度か二度人影を見たような気もしたわ」

ハーマイオニーもこう言ってハリーの「早めに移動しよう」という意見に賛成しました。闇の中の雪は見えない物を見せる。しかしハーマイオニーは「念のため透明マントを被って姿くらまししたほうがいい」と言ったのでした。

30分後2人はテントを片付けると分霊箱はハリーが首にかけて、ハーマイオニーはハリーとビーズバッグを握り締めて「姿くらまし」しました。ハリーは今までとは違う木々の生い茂った場所を目を凝らして見回しながら・・・

「ここはどこ?」と訊きました。するとハーマイオニーはビーズバッグの中からテントの柱を引っ張り出しながら「グロスター州のディーンの森よ」と答えました。何でも一度だけ両親とキャンプに来た事があったんだそうです。

ここでハリーが出会ったのが・・・

3-2.白銀の牝鹿と驚きの再会
二晩ほとんど寝ていなかったせいかハリーの感覚はいつもより研ぎ澄まされていました。ゴドリックの谷から逃れはしたものの相当に際どい所だったためヴォルデモートの存在が前より身近にさらには恐ろしくも感じられました。

実をいうとこのグロスター州のディーンの森にはハリーとハーマイオニーの他に2人の人間が「姿現わし」して来ていました。最初の1人は牝鹿の守護霊を使ってハリーに接触して来ました。その日も暮れかかった時の事でした。

見張りを交代するというハーマイオニーの申し出を断ってハリーは引き続きテントの入口に陣取りました。自分たちのかけた保護呪文はずっと有効だった。今さら破られるはずはないじゃないか。しかしそう思ってもなお・・・

今夜は何かが違うという感じを拭い切れませんでした。そしてハリーの予感は的中し事は起こったのです。目の前に明るい銀色の光が現れて木立の間を動きました。光の正体は分りませんが「それ」は音もなく移動していました。

ハリーはパッと立ち上がって借りていたハーマイオニーの杖を構えました。声が喉元で凍り付いていました。そして1本のナラの木の木陰から光の正体が歩み出て来ました。それは明るい月のように眩しく輝く白銀の牝鹿でした。

ハリーは呆然としてその牝鹿を見つめました。それは見知らぬ生き物だからではありませんでした。何故だかこの牝鹿を知っているような気がしたのでした。間違いない。誰が何と言おうとこの牝鹿は自分だけの所に来たのだ。

牝鹿とハリーはしばしの間は互いに見つめ合っていました。それから牝鹿は向きを変えると去り始めたのでした。ずっと黙っていたのでハリーはかすれた声で「行かないで。戻って来て」と言ったのでした。しかし牝鹿は・・・

牝鹿は歩みを止めませんでした。ハリーはほんの一瞬ためらいました。罠かもしれない。危ない誘いかもしれない。しかし圧倒的な直感が「これは闇の魔術ではない」とハリーに教えていたのです。ハリーは牝鹿を追ったのでした。

そして到着した先で・・・

ハリーは凍った小さな池の底に「グリフィンドールの剣」が横たわっているのを見つけたのです。さらに「これを拾われたら自分はお終いだ」という事で首にかかった分霊箱が抵抗してハリーが溺れそうになっていると・・・

ハリーを助けてくれた人物がいたのです。その声を聞いたショックがなかったらハリーは起き上がる力が出なかったでしょう。歯の根も合わないほどに震えながらハリーがよろよろと立ち上がるとハリーの目の前にいたのは?

ロンだったのです。

3-3.ロン・ウィーズリーの物語
ロンが言うには自分は「姿くらまし」した瞬間から2人の所に戻りたかったんだそうです。ところが人さらい一味に捕まってしまい、そのためロンは2人の元に帰る事ができなくなってしまったとの事でした。その一味は・・・

「マグル生まれ」とか「血を裏切る者」を捕まえて賞金稼ぎをしているのだそうです。1人捕まえる毎に魔法省から賞金が出るんだそうです。ロンは1人だけでしたし学生のように見えるので一味はロンの事を逃亡中の・・・

「マグル生まれ」だと思って興奮していたそうです。ただロンを捕まえた人さらい一味はお粗末な連中でロンが「スタン・シャンパイク」と名乗ったら「こいつは本当にスタン・シャンパイクなのか?」と口論を始めて・・・

やがて全部で5人いた内の2人が取っ組み合いの喧嘩を始めてしまったんだそうです。ロンは他の3人が喧嘩に気を取られている隙に取り押さえていた奴の腹にパンチを食らわせて杖を奪い「姿くらまし」して逃げたんだそうです。

ところがその「姿くらまし」が上手く行かなかったのだそうです。またばらけてしまいロンは右手の爪を2枚なくしました。そしてようやくロンはテントの所に戻って来ました。しかしその時既に2人はいなかったんだそうです。

それを聞いて「指の爪がなくなるなんて私たちの苦労と比べたら大した事ない」と言っていたハーマイオニーでしたが、それでもなお「1つだけ知りたい事がある」とハーマイオニーはロンの頭上30センチを見上げながら・・・

「今夜どうやって私たちを見つけたの?これは大事な事よ。それが判ればこれ以上会いたくもない人の訪問を受けないようにできるわ」

するとロンは「これさ」と言ってジーンズのポケットから「灯消しライター」を取り出したのです。ロンの説明によると「これは灯を点けたり消したりするだけの物じゃない」と言うのです。その仕組みは分りませんが・・・

ロンはクリスマスの早朝にラジオを聞いていました。するとポケットの中から自分の名前を呼ぶハーマイオニーの声が聞こえたんだそうです。その声は「灯消しライター」から聞こえて来ていたのでした。そこでロンが・・・

「灯消しライター」をカチッと点けてみた。すると部屋の灯りが消えて別の灯りが窓のすぐ外に現れたんだそうです。それは青っぽい丸い光の球で強くなったり弱くなったりしていてまるで脈を打っているみたいだったそうです。

それを見てロンは「これだっ!」と思って急いで色んな物を掴んでリュックサックに詰めるとそれを背負って庭に出た。その小さくて丸い光は浮かんでロンを待っていたんだそうです。その丸い光がロンの中に入って来て・・・

ロンを2人のいる所に連れて来たと言うのです。

今日の最後に
何でもロンが以前に説明した所によると「姿くらまし術」と「姿現わし術」は体が大きいと失敗する可能性が高くなるんだそうです。そのため次男のチャーリーが最初の試験に落ちた時にもフレッドとジョージはその事を・・・

からかわなかった。つまりあまり深く追及しなかったんだそうです。したがってロンもハリーにハーマイオニーと比べれば群を抜いて体が大きくて大柄なため、2人と比べれば失敗する確率が一段と高いというわけなんですよね。

でもちゃんと落ち着いてやれば上手くできるようです。
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