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本日はハリーポッター・シリーズにおける魔法使いと「杖」について考えてみたいと思います。姿現し術や術を極めれば杖がいらなくなるようですが、ほとんどの場合呪文をかける時には欠かせない道具のようです。(全5項目)

5-1.魔法使いと杖
アズカバンの囚人第2章でハリーはマージおばさんを膨らませてしまったり杖を使わず呪文も唱えないで物置の戸をパッ!と開けたりしていて、杖を使わなくても魔法をかけることは出来ますが、きちんと正確にかけるにはやはり杖が欠かせないようです。

賢者の石128ページでオリバンダー老人は他の魔法使いの杖を使っても魔法をかけることは出来ても決して自分の杖ほどの力は出せないと言っていますね。

同じく賢者の石158ページでハーマイオニーは練習のつもりで簡単な呪文を試してみたら全てうまくいったと言っていますが、やはり当然自分専用のちゃんとした杖をオリバンダーの店で買ったからだということもあるんでしょうね。

5-2.贅沢品?
賢者の石150ページでロンは自分が今持っている杖はチャーリーのお下がりだと言っています。また騎士団下巻579ページでネビルは自分が使っていたのは元々はお父さんの杖だったと言っています。

ハリーの杖の代金は7ガリオン(賢者の石130ページ)で当サイトでは以前(一番最初の記事)に1ガリオンを1万円と計算しているので、杖は日本の通貨に換算すると1本7万円と結構高価です。

そんなわけでロンはウィーズリーおじさんがガリオンくじグランプリで700ガリオンを当てたので、アズカバンの囚人74ページ(携帯版81ページ)でようやく自分専用の杖を買ってもらっています。

ネビルのほうは第5巻の最後に魔法省でハリーと肩を並べて死喰い人と戦ったのでプリンス上巻208ページでようやく新品の杖を買ってもらっています。

つまり未成年の魔法使いにとって自分専用の新品の杖は相当贅沢なことのようですね。とにかく出会った全ての人に見せずにはいられないようです。

5-3.術を極めると杖はいらなくなる?!
アズカバンの囚人498~499ページ(携帯版558~559ページ)でシリウスとワームテールが変身する時には杖を使っていませんし、呪文も唱えずに2人とも動物に変身しています。

しかし炎のゴブレット下巻209ページ(携帯版682ページ)では第2の課題でサメに変身したビクトール・クラムは杖を構えています。

課題終了後のバグマンの説明によるとクラムの変身は効果的であったものの中途半端だったと指摘しています。つまり100%完璧に習得していない内は変身術も杖が必要になるということのようですね。

アズカバンの囚人58ページ(携帯版64ページ)では漏れ鍋の亭主トムが杖も使わず呪文も唱えないで指をパチンと鳴らすだけで暖炉に火をつけていますね。

つまり術を完全に習得した後さらに術を極めると呪文を口に出して唱えなくても杖を持たなくてもよくなるようです。

5-4.ローリングさんのサイトより「魔法の杖」(抜粋)
1990年に物語を構想したときハリーには柊の木の杖を持たせました。これは適当に決めたものではありませんでした。柊はハリーにぴったりです。

ヴォルデモートの杖の材料であるイチイの木と対比されるということもありました。ヨーロッパの伝統では、柊(ホリー)は神聖さ(ホーリー)に通じ、邪悪を祓うとされるのに対し、イチイは驚くほど長生きすることがあり死と再生の象徴とされます。またその樹液には毒があります。

ハリーに柊と不死鳥の杖を与えて少ししてからケルト人が1年をいくつかの期間に区切り、それぞれを象徴する木を配していたのを知りました。しかもまったくの偶然で私はハリーの誕生日の「正しい」木を選んでいたのです。

そこでロンとハーマイオニーにも対応するケルト人の木を杖として持たせることにしました。ロンの誕生日は2月18日から3月17日の間なのでトネリコの杖になります。(元々はブナの木だったと思います)

ハーマイオニーは9月2日から9月29日の間ですからブドウの木です。(元は何の木にしていたのか覚えていません。多分その段階では、まだハーマイオニーの杖の木を決めていなかったのでしょう)

ケルト人の木を使ったのはロンとハーマイオニーだけです。たとえばハグリッドは樫の杖ですがケルト方式ではニワトコの木になります。

英国では樫の木は「森の王」と呼ばれ強さと守りと豊穣さを象徴します。ほかにハグリッドに「見合う」木があるでしょうか?いずれにせよハリーとロンとハーマイオニーの杖の間には隠されたつながりがあり私しかそれを知らないというのはいい気分です。(それもこれで終わりですが)

ケルト人が1年のほかの時期にどんな木を割り振っていたか知りたい人には以下にわたしが使った対照表を示します。ケルト人の木に関する専門家の方には、もしかすると間違いを広めてしまうことになるかもしれないことをお詫びします。(最初にこの情報を知ったあと幾つか微妙に違う説があることに気がつきました)

12月24日~1月20日、樺(ベース)
1月21日~2月17日、ナナカマド(ルイス)
2月18日~3月17日、トネリコ(ニオン)
3月18日~4月14日、ハンノキ(フェーラン)
4月15日~5月12日、柳(サイール)
5月13日~6月9日、サンザシ(ハース)
6月10日~7月7日、樫(デューラ)
7月8日~8月4日、柊(ティナ)
8月5日~9月1日、ハシバミ(コール)
9月2日~9月29日、ブドウ(ムイン)
9月30日~10月27日、キヅタ(コート)
10月28日~11月24日、葦(ニーター)
11月25日~12月23日、ニワトコ(ラーズ)

と!いうわけでハリー・ロン・ハーマイオニーの杖の木は適当に決めたのではなく、このような法則の元に決められていたんですね。

5-5.杖の芯
賢者の石127ページでオリバンダー老人は杖の芯の材料を3つ挙げて説明していますが、ここに意外な隠し味をローリングさんは潜ませているんです。

ユニコーンのたてがみ―ロンの杖の芯
不死鳥の尾の羽根―ハリーの杖の芯
ドラゴンの心臓の琴線―ハーマイオニーの杖の芯

と!つまり主役3人の杖の芯が仲良くさりげなく並んでいるんです。

最後に
今日は「杖」について思いつくまま気の向くまま書き綴ってみたり蓄えていた資料を引っ張り出してみたりしました。

その結果1人1人の登場人物に持たせる杖の木の材質や芯の魔法動物の種類に至るまで細部に渡ってローリングさんのこだわりがあるということが判りましたね。
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