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さて!今月(5月)はハッフルパフ寮の寮監でその出身でもあるスプラウト先生の誕生月という事で、今週はその寮の卒業生だという事が明らかな「この人」を取り上げてみる事にしました。ハリーが初めて会ったのはクィディッチ・ワールドの競技場に向かう時の事でした。(全3項目)

3-1.移動キーを見つけたのが
この場面も当サイトでは手を変え品を変えてといった感じで何度も繰り返し取り上げていますが、ハリーは4年生時の夏休みにクィディッチ・ワールドカップの決勝戦を観戦するために2年ぶりに「隠れ穴」に滞在しています。

「ここだ、アーサー!息子や、こっちだ。見つけたぞ!」

丘の頂の向こう側に星空を背に長身の影が2つ立っていました。それがエイモス・ディゴリー氏と息子のセドリックだったのです。ウィーズリーおじさんが「エイモス」と名前を呼んでニコニコしながら近づいて行ったのでした。

エイモス氏は褐色のゴワゴワした顎鬚の血色のよい魔法使いでした。その左手にはカビだらけの古いブーツをぶら下げていました。ウィーズリーおじさんが名前と「魔法生物規制管理部にお勤めだ」と紹介してくれたのでした。

ハリーにハーマイオニーそれにロンにフレッドとジョージにジニーの6人は未成年で「姿くらまし」がまだできません。そのためワールドカップの会場には「移動キー」を使って行きます。エイモス氏が左手に持っている・・・

そのカビだらけの古いブーツが移動キーというわけです。何でも息子のセドリックはもう17才を過ぎているのに「姿現わし」のテストを受けていないんだそうです。そのため午前2時に起きてここストーツヘッド・ヒルの・・・

「移動キー」を利用するために来たというわけです。エイモス・ディゴリー氏は人の良さそうな顔でウィーズリー家の3人の息子にハリーにハーマイオニーそれにジニーを見回してアーサー氏に「全部君の子かね?」と・・・

訊いたのでした。

3-2.ハリーを見て
その問いにウィーズリーおじさんは「まさか。赤毛の子だけだよ」と答えたのでした。そしてハーマイオニー次にハリーを紹介した所でエイモス氏は目を丸くして「おっとどっこい、ハリー?ハリー・ポッターかい?」と・・・

誰かに会うたびにしげしげと見つめられる事や視線が即座に額の稲妻形の傷痕に走る事にハリーはもう慣れていました。しかしその都度何だか落ち着かない気持ちになるのです。するとエイモス氏はさらに話し続けたのでした。

「セドがもちろん君の事を話してくれたよ。去年君と対戦した事も詳しく話してくれた。私は息子に言ったね。こう言った。セド、そりゃ孫子まで語り伝える事だ。そうだとも。お前はハリー・ポッターに勝ったんだ!」

ハリーは何と答えて良いやら分らなかったのでただ黙っていました。去年ハッフルパフがグリフィンドールに勝っているので、顔を合せた時から表情を曇らせていたフレッドとジョージが揃って再びしかめっ面になったのでした。

そのため息子のセドリックは困ったような顔をして父親のエイモス氏に「父さんハリーは箒から落ちたんだよ。そう言ったでしょう。事故だったって」と言ったのでした。するとエイモス氏は息子の背中をバンと叩いて・・・

「ああ。でもお前は落ちなかったろ。そうだろうが?うちのセドはいつも謙虚なんだ。いつだってジェントルマンだ。しかし最高の者が勝つんだ。ハリーだってそう言うさ。そうだろうが。え、ハリー?」

エイモス氏はさらに「1人は箒から落ち1人は落ちなかった。天才じゃなくたってどっちが上手い乗り手か判るってもんだ!」と言いました。しかしあの時は吸魂鬼の乱入というアクシデントのせいでハリーは箒から落ちたのです。

ハリーには目の前で両親をヴォルデモートに殺害されたという最悪の記憶がある。そのために吸魂鬼はハリーに極めて強い影響を及ぼす。つまり箒の乗り手として優れているからセドリックが勝ったというわけではないのです。

しかしこの言い方からするとエイモス氏はきっと「何故ハリーは箒から落ちたのか?」の原因を知らないんでしょうね。だから自分の息子のほうが箒の乗り手としてハリーより優秀だから勝ったとそう信じているんでしょうね。

3-3.アーサー氏がフォロー
そんなわけでハリーは返答に困っているわ2人の息子フレッドにジョージは仏頂面になるわで、気まずい空気になっている事を察したアーサー氏がさりげなくフォローに入りました。アーサー氏は懐中時計を出しながら・・・

「エイモス、他に誰か来るかどうか知っているかね?」

こうアーサー氏に問われてエイモス氏はラブグッド家はもう1週間前から行っているしフォーセット家は切符が手に入らなかった。そしてこの地域には他には誰もいないと思うがどうかね?とアーサー氏に訊き返したのでした。

アーサー氏もまた「私も思いつかない」と答えたのでした。当然アーサー氏も数がそれほど多いというわけではないので知っていたんでしょうね。しかし話題と空気を変えるためにエイモス氏にこう問いかけたというわけです。

アーサー氏は「あと1分なので準備しないと」とハリーとハーマイオニーに告げました。指1本が「移動キー」に触っていればいいのだそうです。背中のリュックサックが邪魔をするので決して簡単ではありませんでしたが・・・

アーサー氏が先ほど取り出した懐中時計を片目で見ながらカウントダウンを始めました。するとハリーは突然お腹の裏側がグイッと前方に引っ張られるような感じがしました。両足が地面を離れてロンとハーマイオニーが・・・

ハリーの両脇にいて互いの肩と肩がぶつかり合いました。風の唸りと色の渦の中を全員が前へ前へとスピードを上げて行きました。ハリーの人差し指はブーツに張り付きまるで磁石でハリーを引っ張り前進させているようでした。

ハリーの両足が地面にぶつかりました。ロンが折り重なってハリーの上に倒れ込んで来ました。見上げるとしっかりと立っていたのはアーサー氏にエイモス・セドリック・ディゴリー父子の3人だけでした。しかし3人とも・・・

強い風に吹きさらされた跡がありありと見えたのでした。

今日の最後に
ウィーズリーおじさんとエイモス・ディゴリー氏は「アーサー」に「エイモス」とお互いの事をファーストネームで呼んでいますね。共に勤め先が魔法省という事なんですが数いる職員の中でも2人は特に仲がいいんでしょうね。

だからウィーズリーおじさんも「この人は決して悪い人ではない。しかしその場の雰囲気や空気を読めない所がある」という事は既に十二分に理解しているというわけです。そのためさりげなくフォローができたんでしょうね。
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