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空気読めない。頭に浮かんだ事をすぐに口に出してクラウチ氏や普段は温厚な人柄のアーサー氏までも怒らせてしまう。そんなエイモス・ディゴリー氏だったのですが、三大魔法学校対抗試合の最後の課題の翌日にハリーを見舞った時にはエイモス氏は・・・(全3項目)

3-1.隠れ穴の暖炉で
それは新学期初日の9月1日の事でした。ハリーがロンにフレッドとジョージと朝食を取りに下りて行く途中2階の踊り場まで来ると、ウィーズリーおばさんがアーサー氏に「魔法省から緊急の伝言ですよ」と呼びかけて来ました。

アーサー氏が下りて来たのでハリーは壁に張りつくようにして道を空けました。ハリーたち4人がキッチンに入って行くとアーサー氏は暖炉の火の前に屈み込んで話していました。ハリーは目をぎゅっと閉じまた開けてみました。

一瞬「自分の目はどうかしてしまったのでは?」と思ったからです。炎の真ん中にエイモス・ディゴリー氏の首があったのでした。飛び散る火の粉にも耳を舐める炎にも全く無頓着でエイモス氏は早口でしゃべっていたのでした。

「マッド・アイは何が起こったと言ってるのかね?」

アーサー氏はインク瓶のフタを捻って開けると羽根ペンを浸しメモを取る用意をしながらこう訊きました。エイモス氏の話をアーサー氏は急いでメモに取りました。何でもマッド・アイは今日から新しい仕事に就くので・・・

軽い罪で放免しなくてはいけないそうです。アーサー氏によれば自分の部署なら警告程度で事が済むそうです。脇で聞いていたウィーズリーおばさんがエイモス氏に「帰る前にトーストか何か召し上がらない?」と言いました。

そこでエイモス氏が「ああ、それじゃいただこうか」と言いました。おばさんがテーブルに重ねて置いてあったバターつきのトーストを1枚取って火鉢で掴むとエイモス氏の口に入れたのでした。するとエイモス氏の首は・・・

「ふぁりがとう」とお礼を言うとポンと音を立てて消えたのでした。

3-2.次に会ったのは?
新学期初日の9月1日ハリーはエイモス・ディゴリー氏に会ったというよりは見たという感じでした。そんなハリーが久方ぶりにエイモス氏と会って会話を交わしたのは翌年6月の事だったのです。三大魔法学校対抗試合の・・・

最後の課題当日に代表選手の家族が招待されて当然エイモス氏も夫人と来ていました。ダーズリー一家が来るはずがない。自分が命を危険にさらして戦うのを見に来てくれる家族なんていない。ハリーがそう思っていると・・・

「ハリー来いよ。みんな君を待ってるよ!」

セドリックにこう呼びかけられてハリーは当惑しながら立ち上がりました。ダーズリーたちが来るなんて事があるのだろうか?ハリーは大広間を横切り小部屋の扉を開けました。すると扉のすぐ内側にエイモス氏がいたのです。

そして驚く事にハリーの家族として招待されていたのはウィーズリーおばさんにビルでした。ハリーがニコニコしながら2人に近づいて行くと、おばさんが興奮を隠し切れない様子で「びっくりでしょ!」と声をかけて来ました。

ビルもハリーに笑いかけながら「チャーリーも来たがったんだけど休みが取れなくてね」と言ったのでした。ハリーが口ごもりながらおばさんに「本当にうれしいです。一瞬考えちゃった。ダーズリー一家かと」と言うと・・・

ウィーズリーおばさんは「ンンン」と言いながら口をキュッと結んだのでした。エイモス氏がハリーに声をかけて来たのはビルがハリーに「案内してくれるか?」と言っておばさんにビルとハリーが部屋を出ようとした時でした。

部屋の扉のすぐ内側に夫人といたエイモス氏がハリーを上から下までじろじろと見ながら「ようようよいたな」と声をかけて来ました。エイモス氏の念頭には去年リータ・スキーターが書いた新聞記事が浮かんでいたようでした。

「セドリックが同点に追いついたのでそうそういい気になっていられないだろう?」

こう言われてハリーはエイモス氏に「何のこと?」と答えました。するとセドリックがエイモス氏の背後で顔をしかめながらハリーに「気にするな」と言って来ました。昨年リータ・スキーターが新聞に掲載した記事は・・・

まるでハリー1人だけがホグワーツの代表選手であるかの如く書かれていたからです。ハリーがおばさんにビルと部屋を出て行こうとしているとエイモス氏は「訂正しようともしなかっただろうが?」と大声で言ったのでした。

そして息子のセドリックに「目にもの見せてやれ。一度あの子を負かしただろうが?」と言いました。するとウィーズリーおばさんが立腹して「リータ・スキーターはゴタゴタを引き起こすためには何でもやるのよ」と・・・

さらにおばさんはエイモス氏に「それぐらいの事、あなた魔法省に勤めてたらお判りのはずでしょう!」とも言ったのでした。エイモス氏は怒って何かを言いたいような顔をしました。しかし夫人がそれを止めさせたのでした。

ところが・・・

3-3.その翌日
ハリーはセドリックを見て優勝杯を見ました。一瞬ハリーの脳裏には自分が高々と優勝杯を掲げて迷路から出て行く姿が思い浮かびました。しかし次の瞬間にはその光景は消え去っていたのです。ハリーはセドリックに・・・

「2人ともだ」
「えっ?」

「2人一緒に取ろう。ホグワーツの優勝に変わりない。2人引き分けだ」

優勝杯はマッド・アイ・ムーディに成り済ましてホグワーツに潜入していたバーテミウス・クラウチ・ジュニアに「移動キー」に変えられていました。そして「余計な奴は殺せ!」の一言でセドリックは殺害されてしまいました。

自分が一緒に優勝杯を握ろうと言ったからセドリックは死んだんだ。しかしエイモス氏も夫人も2人ともその出来事に対してハリーを責めませんでした。それどころかセドリックの遺体を持ち帰ってくれた事を感謝していました。

ハリーと会っている間エイモス氏はほとんどずっとすすり泣いていました。夫人のほうは涙も涸れ果てるほどの嘆き悲しみぶりでした。

最後に
「闇の印」が打ち上げられた木立の中に入って行ったのはエイモス・ディゴリー氏でした。その時エイモス氏が腕に抱えて来たのは屋敷しもべ妖精のウィンキーだけだったのです。ところがその木立には実はもう1人いたのです。

その人物こそが印を打ち上げた真犯人だったのです。その人物つまりバーテミウス・クラウチ・ジュニアがマッド・アイ・ムーディに成り済ましてホグワーツに潜入し、優勝杯を「移動キー」に変えたのです。その結果・・・

ハリーと一緒に優勝杯を握ってリトル・ハングルトンの教会墓地に連れていかれた息子のセドリックは殺害されてしまったのでした。こうしてエイモス・ディゴリー氏は一人息子のセドリックを失う事になってしまったのです。
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