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ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になってからというものバグマン氏は折りある毎に援助を申し出て来ました。最初の課題の時は当日の始まる直前に。クリスマス休暇明けにホグズミード村で偶然会った時にも。そして最後の課題を一ヵ月後に控えた日にも。しかし残念ながらバグマン氏の熱意とは裏腹に・・・(全3項目)

3-1.ハリーとの関係、その1
今改めて振り返ってみるとバグマン氏は自分のほうから積極的にハリーに接触して来るという事はしていませんでしたね。いずれの場合も必ず会わなくてはならない時やたまたま偶然出会ったというケースに限られていました。

「さてと・・・ハリー・・・ちょっと話があるんだが、いいかね?外で?」

代表選手がすべき事。つまり「金の卵を取る」という事やおのおの対決するドラゴンが決まり試合の段取りを説明し終わった時にバグマン氏はハリーにこう言って選手の控え室から連れ出したのでした。そして外に出ると・・・

「気分はどうだねハリー?何か私にできる事はないか?」

バグマン氏にこう言われてハリーは少し驚きながら「いいえ何も」と答えました。するとバグマン氏は共犯者同士でもあるかのように声を潜めて「作戦はあるのか?」と訊いて来ました。バグマン氏はさらに声を潜めて・・・

ハリーに「何なら少しヒントをあげてもいいんだよ」とも言って来ました。それはハリーが不利な立場にあるからだと言うのです。ハリーは即座に「いいえ」と答えました。しかしそれではあまりに失礼に聞こえると思い・・・

「いいえ-僕、どうするか、もう決めています。ありがとうございます」

バグマン氏はウィンクをしてハリーに「誰にもバレやしないよ」と言って来ました。ハリーは言葉とは裏腹に「どうして僕はみんなに大丈夫だとばかり言っているんだろ?」と思ったのでした。それと言うのもこれまで・・・

こんなに大丈夫じゃない事がなかったからです。それでもハリーはバグマン氏に「作戦は練ってあります」と言ったのでした。そしてどこかでホイッスルが鳴るとバグマン氏は「こりゃ大変。急いで行かなきゃ」と言って・・・

慌てて駆け出して行きました。そしてハリーは選手が控えているテントに戻り最後にハンガリー・ホーンテールと対決したのです。

3-2.ハリーとの関係、その2
こうしてバグマン氏による露骨なハリーの依怙贔屓が始まったというわけです。この次にハリーがバグマン氏と会ったのはクリスマス休暇明けの1月半ばにホグズミード行きが許可された日の事でした。ハリーたち3人が・・・

パブ「三本の箒」でバタービールを飲んでいるとハーマイオニーが「あの人一体いつお役所で仕事をしてるの?」と言って、カウンターの後ろにある鏡を指差すのです。ハリーが鏡を覗くとそこにバグマン氏が映っていました。

するとちらりとカウンターに目を向けたバグマン氏がハリーに気づいて、一緒にいた小鬼たちに「すぐだ。すぐだから!」と言ってハリーのほうに急いでやって来ました。バグマン氏は少年のような笑顔を浮かべていたのでした。

バグマン氏はロンとハーマイオニーに席を外すよう依頼をするとマダム・ロスメルタから一番遠いカウンターの席にハリーを引っ張って行きました。そしてまずはハリーのハンガリー・ホーンテールとの対決を賞賛したのでした。

バグマン氏がお祝いを言うために来たわけではないという事は判りました。何故ならそんな事ならロンとハーマイオニーの前でも構わないからです。しかしバグマン氏は急いで手の内を明かすような気配ではありませんでした。

当初2人の話の内容は小鬼の事から始まりました。そして仕事に出て来なくなったクラウチ氏の事。行方不明になっているバーサ・ジョーキンズの捜索をようやく開始したという話も出ました。するとそこでバグマン氏は・・・

「何だいこりゃ?小鬼とバーサの話などして。私が聞きたかったのは」

バグマン氏はこう言うと声を落としてハリーに「金の卵はどうしてるかね?」と訊いて来てようやく本題に入ったのでした。ハリーが言葉を濁して「まあまあです」と言うとバグマン氏はハリーのごまかしを見抜いたようでした。

バグマン氏は引き続き低い声のままで「私は何もかも気の毒だと思っている。君はこの試合に引きずり込まれた。自分から望んだわけでもないのに」バグマン氏がさらに声を低くするので耳を近づけなくてはならないほどでした。

バグマン氏はハリーの事を気に入ったとも言っていました。しかしハリーは魔法ゲーム・スポーツ部の部長がルールを破っていると非難がましく聞こえないように気を配りながら何気ない調子でバグマン氏にこう言ったのでした。

「自分1人の力で謎を解く事になっているでしょう?」

みんなホグワーツに勝たせたいと思っているのだからと言うバグマン氏にハリーは卵の事はほとんど判りました。あと数日で解決します。そう言ってバグマン氏の援助の申し入れを断りました。こう言いながらハリーは・・・

何故自分はバグマン氏の申し出を断るのだろう?とも思いました。ただハリーにとってバグマン氏は全くの赤の他人と言ってもいい。だからロンとハーマイオニーの助けを借りるより八百長に近いのでは?と思ったからでした。

バグマン氏はほとんど侮辱されたような顔をしました。しかしその時フレッドとジョージが「僕たちからお飲み物を差し上げたいのですが?」と声をかけて来たので、ハリーとバグマン氏の密談は終了という事になったのでした。

3-3.ハリーとの関係、その3
三大魔法学校対抗試合も残す課題はあと1つという事になりました。先回の課題の終了時にバグマン氏が「代表選手は1ヵ月前に課題の内容を知らされる」と言っていたのですが、5月の最後の週にその日がやって来たのでした。

最後の課題はホグワーツのクィディッチ競技場のピッチに迷路を作ってハグリッドが様々な障害物を置くという内容でした。これまでの成績でリードしている選手が先に入るのでハリーとセドリックが最初に入るんだそうです。

「よろしい。質問がなければ城に戻るとしようか。少し冷えるようだ」

バグマン氏がこう言って説明は終了したのでした。みんなが育ちかけの迷路を抜けて帰ろうとしていると、バグマン氏が急いでハリーに近づいて来ました。ハリーは再びバグマン氏が援助を申し出て来るような気がしたのでした。

「ちょっと話したいんだけど?」

ところがそこでバグマン氏にとっては邪魔が入りました。ダームストラングの代表選手でさらにはクィディッチ・ワールドカップでもブルガリアの代表選手だったビクトール・クラムがハリーの肩を叩いてこう言って来たのです。

バグマン氏は少し戸惑った表情でハリーに「ここで待っていようか?」と訊いて来ました。しかしハリーは「ありがとうございます」とお礼を言った後に「城には1人で帰れるから大丈夫です」とバグマン氏の申し出を・・・

再び断ったのでした。つまりバグマン氏はハリーを助ける気持ちは満々だったのです。しかし残念ながらバグマン氏のその熱意は空回り気味だったというわけなんですよね。このようにしてバグマン氏とハリーの気持ちが・・・

一致する事は最後までなかったのです。

今日の最後に
ご記憶の方々はよくよくご存知のようにバグマン氏はグリンゴッツに対して莫大な金額の借金をしていました。クィディッチ・ワールドカップの時に集めていた賭けの金は全てその借金を返すためだったというわけなんですよね。

ところがそのワールドカップの時に集めた金では返し切れなかったのです。そこで残った借金を帳消しにするため「三大魔法学校対抗試合でハリーが優勝する」と言って小鬼を相手に大金を賭けたんだそうです。ところが・・・

ハリーとセドリックは同時に優勝杯を握りました。バグマン氏はハリーの単独優勝に賭けていたので借金を帳消しにする事はできませんでした。そのため一生懸命ハリーに肩入れしていたのです。しかし極めて残念な事に・・・

ご覧のようにバグマン氏とハリーの気持ちが一致する事は最後までなく擦れ違ったままでした。それに加えてバグマン氏の「ハリーが単独優勝する」という予想も外れてしまったというわけです。バグマン氏にしてみれば・・・

踏んだり蹴ったりの結果に終わってしまったというわけなんですよね。
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