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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

精神的なショックで変化術に支障が出てしまい姿形を変える事ができなくなってしまったトンクスはアーサー氏からの情報によればハリーの警備担当とは違う所になっているそうです。ところが意外と云えば意外な形でハリーは「トンクスは今どこに配置されているのか?」を知る事になったのです。(全3項目)

3-1.ホグズミード駅に
そんなわけでハリーにハーマイオニーが考えているのとは全く違う理由で落ち込んでいたトンクスだったのですが、その精神的なショックで変化術に支障が出てしまい今までのように姿形を変える事ができなくなってしまいました。

ヴォルデモートの復活が「日刊予言者新聞」に載って公になって以来ハリーは再び魔法界のヒーローの座に返り咲き、魔法省からは第1級セキュリティの資格が与えられる事となりました。そのためハリーの出向く所には・・・

どこでも追加の警護員がつく事になったのです。しかしハリーが夏休みに一度だけダイアゴン横丁に買い物に行った時についたのはハグリッドでした。そして新学期初日はマグルの黒いスーツを着込んだ厳めしい髭面の・・・

2人の闇祓いでした。前の日にハリーがウィーズリーおばさんに「トンクスは駅に来ますか?」と訊くと来ないとの事でした。何でも夫のアーサー氏からの情報によればトンクスはどこか他の所に配置されているのだそうです。

ところがハリーは極めて意外な形で「トンクスはどこに配置されているのか?」を知る事となりました。それはホグワーツ特急でドラコ・マルフォイに「金縛りの呪文」をかけられ身動きが取れない状況下の時だったのでした。

「よっ、ハリー」

「透明マント」が勢いよく剥がされると頭上でこう呼びかけて来たのがトンクスでした。赤い光が閃くとハリーの体が解凍しました。汽車はもう既に走り始めていたのでトンクスは剥がしたマントを持ったままハリーに・・・

「ここを出なくちゃ。早く」
「さあ、飛び降りよう」

ハリーはトンクスに続いて急いで通路に出るとトンクスが開けたデッキの扉からホグズミード駅のプラットホームに飛び降りました。トンクスは「隠れ穴」で会った時と同様くすんだ茶色の髪で惨めな表情をしていたのでした。

そしてトンクスは・・・

3-2.真面目で決然としている
トンクスはハリーを見つめると黙って「透明マント」を渡しました。そして「誰にやられた?」と訊くのでハリーが悔しげに「ドラコ・マルフォイ」と答えた後「ありがとう・・・あの」とお礼を言いかけるとトンクスは・・・

にこりともせず「いいんだよ」と言ったのでした。マルフォイに踏まれた鼻を治すとトンクスはハリーに「マントを着たほうがいい。学校まで歩いて行こう」と相変わらず無愛想な表情で言ったのでした。こうして2人は・・・

学校への道を歩き始めました。ハリーがマントを被った時にトンクスが杖を振りました。すると杖先からとても大きな銀色の四足の生き物が現れて暗闇を矢のように飛び去って行きました。それはトンクスの守護霊だったのです。

「そう。君を保護したと城に伝言した。そうしないとみんなが心配する。行こう。ぐずぐずしてはいられない」

歩きながらハリーが「どうやって僕を見つけたの?」と訊くと、トンクスはハリーが列車から降りていない事に気づいたし、ハリーが「透明マント」を持っている事も知っていた。何か理由があって隠れているのかもしれない。

そう考えていたらハリーのいるコンパートメントにはブラインドが下りていたので調べてみようと思ったんだそうです。さらにハリーが「そもそもここで何をしてるの?」と訊くとトンクスは学校の警備を補強するために・・・

今はホグズミードに配置されているんだと答えました。2人は今しがた馬車が通って行ったばかりの暗くて誰もいない道を黙々と歩きました。ハリーは「透明マント」に隠れたまま隣を歩いているトンクスを見つめたのでした。

去年トンクスは時にはうるさいと思うぐらい聞きたがり屋でしたし冗談を飛ばしよく笑いました。今のトンクスは老けたようにも見えますし真面目で決然としていました。これがやはり魔法省で起こった事の影響なのだろうか?

ハリーは「ハーマイオニーならシリウスの事でトンクスに慰めの言葉をかけなさい。トンクスのせいではないと言いなさい」と促すんだろうなと思いました。しかし「確かにトンクスのせいではない」と思ってもハリーは・・・

どうしてもそれを言い出す事ができませんでした。それはハリーの中で名付け親を失った事に対する心の整理がまだ出来ていなかったからだと私は思いますね。こうして2人は話す事も無くホグワーツの校門に到着したのでした。

3-3.校門にて
いつも馬車で移動していたのでホグズミード駅から学校までの距離がこんなにあるとは全く気づきませんでした。ようやく門柱が見えて来た時にはハリーは心底ほっとしたのでした。寒くて腹ペコだった事に加えてさらに・・・

別人のように陰気なトンクスとは早く別れたいとハリーは思いました。ところが門を押し開けようと手を出すと鎖がかけられて閉まっているのです。ハリーは杖を閂に向け自信を持って「アロホモーラ」と唱えましたが・・・

「そんなもの通じないよ。ダンブルドア自身が魔法をかけたんだ」

そこでハリーはあたりを見回して「城壁をよじ登れるかもしれない」と提案しました。しかしトンクスが「いいや出来ないはずだ。侵入者避け呪文が至る所にかけられている。夏の間に警備措置が100倍も強化された」と・・・

にべもなく言い放ちました。トンクスがちっとも助けてくれないのでハリーはいらいらして来ました。ハリーが「それじゃここで野宿して朝を待つしかないという事か」と言うとトンクスは「誰かが君を迎えに来る」と・・・

トンクスが「ほら」と言うと遠く離れた城の下のほうでランタンの灯りが上下に揺れていました。うれしさのあまりハリーは「この際フィルチだって構うものか」と思いました。ところがそこに現れたのはさらに最悪の・・・

セブルス・スネイプその人でした。スネイプは意地悪く笑いながら杖を取り出し閂を一度だけ叩きました。すると鎖がくねくねと反り返って門が軋みながら開きました。しかし迎えに来たのがスネイプだったという事は・・・

トンクスにとっても計算外だったようです。トンクスは顔をしかめながら「私はハグリッドに伝言を送ったつもりだった」と言いました。それに対してスネイプはハグリッドは新学年の宴会に遅刻した。そのため我輩が・・・

スネイプは一歩下がってハリーを中に入れながら「代わりに我輩が受け取った」と言ったのでした。そしてトンクスの鼻先で門を閉めながら最後にこう言いました。スネイプのその声には紛れもなく悪意がこもっていたのでした。

「君の新しい守護霊は興味深い」

「我輩は昔の奴のほうがいいように思うが」

「新しい奴は弱々しく見える」

ランタンの灯りがちらりと当たってトンクスの顔が見えた時。ハリーはそこに怒りと衝撃の色が浮かんでいるのを見たのでした。

今日の最後に
そういえば改めて振り返ってみると途中で守護霊の形が変わったのはトンクス1人だけでしたよね?守護霊の姿形は指定できませんが何でも「その本人が一番思いを寄せている人」を象徴した動物になる場合が多いんだそうです。

このようにハリーにとっては極めて意外な所でトンクスと出くわす事になったというわけです。昨年度までのトンクスなら「誰にやられた?」の一言では済まなかったでしょう。きっと根掘り葉掘り聞かれていたんでしょうね。

ところがハリーにしてみれば再び思ってもみなかった場所でトンクスと遭遇する事になったのです。

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