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父親のルシウス氏は特に今は大多数の者が闇の帝王を消したヒーローとして扱っている。だからハリーの事が好きではないという素振りを見せるのは賢明ではないとドラコを諌めていたのです。しかしドラコにとってハリーはホグワーツ特急で再会をした時に握手を拒否したり自分より先に寮の代表選手になったので・・・(全3項目)

3-1.ボージン・アンド・バークスにて
その日ドラコは父親のルシウス氏と共に「夜の闇横丁」のボージン・アンド・バークスに来ていました。ところが何かプレゼントを買ってくれるものと期待をしていたのにルシウス氏が「一切触るんじゃないぞ」と言うのです。

義眼に手を伸ばしていたドラコが不満を漏らすとルシウス氏はカウンターを指でトントンと叩きながら「競技用の箒を買ってやると言ったんだ」と言ったのでした。つまり買ってやるのはこの店の商品ではないというわけです。

するとドラコはすねて不機嫌な表情を浮かべながら「寮の選手に選ばれなきゃそんなの意味ないだろ」と言いました。そして去年ハリーがニンバス2000を貰った事。グリフィンドール・チームでプレイができるようにと・・・

ダンブルドアから特別許可を取り付けたんだと言ったのでした。ドラコに言わせればハリーは「そんなに上手くもないのに単に有名だからなんだ。額にバカな傷があるから」それだけの事で寮の代表選手に選ばれたんだそうです。

「どいつもこいつもハリーがかっこいいって思ってる。額に傷。手に箒の素敵なポッター」

ドラコは屈んで髑髏の陳列棚をしげしげ眺めながらこう言ったのでした。それを聞いてルシウス氏は押さえつけるような目でドラコを見ながら「同じ事をもう何十回と聞かされた」と言ったというわけなんですよね。ところが!

昨日の記事でも説明したようにハリーがグリフィンドール・チームのメンバーに選ばれるきっかけを作ったのは他ならぬドラコ自身だったのです。初めての飛行訓練授業でハリーはマグルの夫婦に育てられているのだから・・・

箒に乗った事がない。ここは1つハリーを挑発して無理やり箒に乗らせて恥をかかせてやろう。それが一転してその見事な飛びっぷりを見てマクゴナガル先生がハリーをグリフィンドール・チームのシーカーに抜擢したのです。

ハリーが寮の代表選手に選ばれたのは決して「有名人だから」という理由ではないのです。しかしそんな事は認めたくもないし口にしたくもない。つまりは父親のルシウス氏にさえも真っ赤な嘘をつらつらと口に出来てしまう。

それがドラコ・マルフォイが嘘を言う才能にかけては「達人中の達人」と云える所以というわけなんですよね。

3-2.中庭にて
ルシウス氏は「特に今は大多数の者が闇の帝王を消したヒーローとして扱っているのだからハリー・ポッターが好きではないような素振りを見せるのは賢明ではない」と息子を諌めていました。しかしドラコにしてみれば・・・

ホグワーツ特急で再会した時には握手を拒否された。さらにどういうわけか箒に乗るのが上手くて自分より先に寮の代表チームのメンバーに選ばれてしまった。そんな胸糞悪い奴の事を好きなふりなんてできないというわけです。

学期2日目の今日から授業が始まったというその日にもドラコを苛立たせる出来事をハリーが起こしてくれたのでした。昼食を終えた後ドラコが中庭にいると小柄な1年坊主がハリーに「写真を撮ってもいいですか?」と・・・

それはハリーとは同じグリフィンドール生のコリン・クリービーでした。その1年生はハリーに「あなたの事は何でも知ってます」とかヴォルデモートがハリーを殺そうとしたのに消えてしまった上に生き残った話とか・・・

コリン・クリービーはマグル生まれの生徒でした。だから写真を沢山撮ってパパに送ってあげるんです。もしハリーのが撮れたら本当にうれしいんだけどと言うとコリンは懇願するような目で写真にサインをして欲しいと・・・

「サイン入り写真?ポッター君はサイン入り写真を配ってるのかい?」

ドラコの痛烈な声が中庭に大きく響き渡りました。いつものようにデカで狂暴そうなクラッブとゴイルを両脇に従えてドラコはコリンのすぐ後ろに立ち止まりました。そして周りに群がる生徒たちに大声でこう呼びかけました。

「みんな並べよ!ハリー・ポッターがサイン入り写真を配るそうだ!」

ハリーは怒って拳を握り締めながらドラコに「僕はそんな事していないぞ。黙れ!」と言いました。ハリーをここまで激怒させただけでもドラコは言ったかいがあったというものです。ところがそんなドラコにコリンが・・・

「君、焼き餅妬いてるんだ」

やっぱりグリフィンドール生だからなんでしょうか?それとも入学してまだ2日目なのでドラコの恐ろしさを知らないのか?コリン・クリービーは勇敢にもクラッブの首の太さぐらいしかない華奢な体でこう言い返したのです。

「妬いてる?」

言われたドラコは?

3-3.そう言いつつも
ドラコはもう大声を出す必要はありませんでした。中庭にいた生徒の半分が耳を傾けていました。夏休みには父親のルシウス氏の耳にタコができるのでは?と思うぐらい何十回もハリーの事を口にしていたのにも関わらず・・・

「何を?僕は有り難い事に額の真ん中に醜い傷なんか必要ないね。頭をかち割られる事で特別な人間になるなんて僕はそう思わないのでね」

しかしドラコにとっては極めて残念な事にコリン・クリービーの指摘は図星だったんだと私はそう思いますね。ハリーがこれだけの人気を誇っているのに当の本人がちっともそれをうれしがっていないのも腹が立つんでしょうね。

ドラコだったらここまでの超人気者になったら有頂天になっていたでしょうね。サイン入りの写真だって喜び勇んで応じていたでしょうね。そもそもドラコはどうして昼食を食べ終えた後ハリーと同じ中庭にいたんでしょうね?

やはりハリーの事が気になっていたから知らず知らずの内にハリーの背中を追って中庭に来たのではないでしょうか?その言葉とは裏腹に実を云うとハリーの人気がそれはもう羨ましくてしかたがない。それがドラコの・・・

本心だったというわけなんですよね。

今日の最後に
そんなわけでドラコにとってハリーという存在は自分だったらこれだけの人気者になったら有頂天になって肩を聳やかしながら歩くだろう。ところがハリーはそれを自慢しようともしない。むしろ邪魔者扱いしているぐらいだ。

そんな所なんでしょうね。そのため父親のルシウス氏が事前に言っていた通りの展開になって、マグル生まれの生徒が次々と襲われる事件が起きた挙句にダンブルドア校長が停職に追い込まれるという事態になった時には・・・

自分は全く何もしていないのに主役気取りで城内を闊歩していたというわけなんですよね。本当に困った人です。
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