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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ブラック家最後の1人が死んでしまった。シリウスが死んでブラック家はその名を後世に伝える人がいなくなってしまいました。それでもフィニアス・ナイジェラスはマンダンガス・フレッチャーがブラック家の家宝を盗み出したと聞いたからには放ってはおけないようですね。そこで・・・(全3項目)

3-1.再び校長室にて
シリウスが死んだのは全部僕のせいだ。僕がヴォルデモートの策略に嵌まって夢で見た事をあれほど強く現実と思い込まなければシリウスは死ななかった。僕の英雄気取りをヴォルデモートが利用している可能性があると・・・

ハーマイオニーが言った事を素直に受け入れていさえすればシリウスは死ななかった。耐えられない。考えたくない。我慢できない。心の中にぽっかりと恐ろしい穴が空いていました。すると背後の肖像画から冷たい声が・・・

「ああ・・・ハリー・ポッター・・・」

フィニアス・ナイジェラスは長い欠伸をした後両腕を伸ばすと抜け目のない細い目でハリーを見ました。やがて「こんなに朝早く何故ここに来たのかね?」それというのもここは正当なる校長しか入る事ができないからと・・・

「私の碌でなしの曾々孫に伝言じゃないだろうね?」

フィニアスにこう言われてハリーは言葉が出ませんでした。フィニアス・ナイジェラスはまだシリウスの死を知らないのです。しかしハリーは言えませんでした。口に出して言ってしまえばそれが決定的な事になり絶対に・・・

取り返しのつかないものになる。フィニアス以外の肖像画も幾つか身動きを始めて、質問攻めに遭うのが恐ろしくハリーは急いで校長室を横切り扉の取っ手を掴みました。しかし回りません。ハリーは閉じ込められていました。

「もしかしてこれはダンブルドアがまもなくここに戻るという事かな?」

校長の机の背後の壁に掛かったでっぷりした赤鼻の魔法使いが期待を込めてこう言いました。ハリーが振り向くと興味深げにじっとハリーを見ました。そしてそれは有り難い事だとそう言うのです。そしてフィニアスは・・・

この後シリウスの死を知る事になるのです。

3-2.シリウスの死を知って
魔法省に駆け付けた不死鳥の騎士団のメンバーのその後の経過を聞いている間のハリーはただ黙って頷いているだけでした。ハリーの声が突然大きくさらに強くなったのはダンブルドアが「この言葉」をひっそり言った時でした。

「ハリー、気持ちはよく判る」

焼けるような怒りが突き上げて来ました。ダンブルドアは僕の気持ちなんか少しも分っちゃいない。するとハリーの「分ってなんかいない」という言葉にフィニアスが陰険に「どうだい?ダンブルドア?」と応えてさらに・・・

「生徒を理解しようとするなかれ。生徒が嫌がる。連中は誤解される悲劇のほうがお好みでね。自己憐憫に溺れ悶々と自らの-」

さらに言葉を続けようとするフィニアスにダンブルドアは「もうよい」と言いました。ハリーはダンブルドアに背を向けると頑なに窓の外を眺めました。落ち着き払って虚しい言葉を吐くダンブルドアを傷つけてやろうと・・・

もう沢山だ。ハリーは怒りに震えながら振り向きました。ハリーは吼え猛り華奢な脚のテーブルから繊細な銀の道具をひっつかみ部屋の向こうに投げつけました。道具は壁に当たって粉々に砕けました。肖像画の何人かが・・・

怒り叫びましたがハリーは「構うもんか!」と肖像画たちに向かって怒鳴り望月鏡をひったくって暖炉に投げ入れたのでした。さらにハリーは銀の道具が載ったテーブルまで掴んでそれも床に投げつけてばらばらにしたのでした。

「シリウスが死んだのはわしのせいじゃ」

ダンブルドアはハリーに「腰掛けてくれんかの」と言いました。命令しているのではなく頼んでいました。ハリーは躊躇しましたがゆっくりと投げつけた物が散らばる部屋を横切ってダンブルドアの机の前の椅子に座りました。

「こういう事かね?私の曾々孫が-ブラック家の最後の1人が-死んだと?」

ダンブルドアが「そうじゃ」と言葉を返すとフィニアスはぶっきらぼうに「信じられん」と言ったのでした。ハリーが振り向くとちょうどフィニアスが肖像画を抜け出して行く所でした。グリモールド・プレイス12番地の・・・

自分の肖像画を訪ねて行ったのです。おそらくはシリウスの名前を呼びながら肖像画から肖像画へと渡り歩き屋敷中を回るのでしょう。フィニアスにとってシリウスは碌でなしのどうしようもない曾々孫だったのですが・・・

それでもシリウスはこの世に2人といないブラック家最後の生き残りだったのです。

3-3.ダンブルドアの個人教授
ハリーが5年生の時ダンブルドアは「ヴォルデモートを魔法省に誘き出して魔法大臣に目撃させる」という作戦のために敢えてハリーとは距離を置くという措置を施したのでした。それがハリーが6年生になると一転して・・・

こうして6年生になるとハリーは校長室でダンブルドアの個人教授を受ける事になりました。当然そこには歴代校長の肖像画が立ち会っていました。しかし「ヴォルデモートは複数の分霊箱を作っていた」という事実が・・・

明らかになった最後の授業を除けば歴代校長の肖像画たちは概ね静観の構えでした。ところが2回目の授業の時にはダンブルドアとハリーの会話に割り込んで来た肖像画がいたのです。それがフィニアス・ナイジェラスでした。

「生意気な!わしの時代だったら生徒にホグワーツのやり方に口を挟ませたりしないものを」

その2日前の土曜日の事でした。今学期ハリーがキャプテンに就任したクィディッチのグリフィンドール・チームのメンバーのケイティ・ベルが「服従の呪文」をかけられた挙句に呪われたネックレスに触れて聖マンゴに・・・

担ぎ込まれるという事件が起きたのです。その際ケイティ・ベルの処理に当たったのがスネイプだったと聞いてハリーが「どうしてマダム・ポンフリーじゃないんですか?」と訊いた時にフィニアスがこう割り込んで来たのです。

ダンブルドアはフィニアスの怒りを鎮めるように「そうじゃな。ありがとう」と言ったのでした。そしてハリーに「スネイプ先生はマダム・ポンフリーよりずっと闇の魔術を心得ておられるのじゃよ」と何故スネイプが・・・

ケイティ・ベルの応急処置に当たったのかの理由を説明したのでした。さらにハリーは「図に乗り過ぎかもしれない」と思ったもののダンブルドアに「この週末はどこにいらしたのですか?」とも訊いたのでした。すると・・・

フィニアスもまた明らかに「図に乗り過ぎだ」と思ったらしく低く舌打ちをしてハリーの行動を非難していたのでした。そして騎士団員の1人マンダンガス・フレッチャーが12番地で盗みを働いたという事を聞いた時には・・・

「あの卑劣な穢れた老いぼれめがブラック家伝来の家宝を盗んでいるのか?」

フィニアス・ナイジェラスはこう言うと激怒して荒々しく額から出て行ったのでした。おそらくはロンドンのグリモールド・プレイス12番地のかつてはハリーとロンの寝室だった部屋の自分の肖像画を訪ねて行ったようでした。

今日の最後に
そんなわけで魔法省からハリーが校長室に戻って来た時には歴代校長の中で一番最初に目覚めてハリーに声をかけたり、ダンブルドアの個人教授の時にも唯一2人の会話に割り込んで来たりとフィニアス・ナイジェラスは・・・

要所要所でその存在感を誇示していますね。さらにハリーが最終学年の年度にヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出るとダンブルドアと共に大車輪の活躍をする事になるんですよね。それはハーマイオニーが12番地にある・・・

フィニアスの肖像画を・・・

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