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セブルス・スネイプがホグワーツの校長になったという知らせを聞いてハーマイオニーは「私たちを偵察する事ができないように」とフィニアス・ナイジェラスの肖像画をビーズバッグに押し込んでしまいました。ところがその事がハリーたちに予想外の吉報をもたらす事になったのです。それはグリフィンドールの剣が・・・(全3項目)

3-1.新学期初日に
今日から新学期が始まるという9月1日グリモールド・プレイス12番地にその知らせを届けたのはハリーでした。それを聞いてロンもハーマイオニーも大声で「まさか!」と言って驚きを隠せないようでした。そのニュースとは?

「セブルス・スネイプ、ホグワーツ校長に確定」

ハリーが失敬して来た「日刊予言者新聞」を最初に開いて読んだのはハーマイオニーでした。ダンブルドアを殺害しジョージの片方の耳を切り落としたスネイプがそのダンブルドアの書斎に入るなんて許せないとばかりに・・・

「マーリンの猿股!」

その甲高い声にハリーもロンも飛び上がったのでした。ハーマイオニーはぱっと立ち上がると「すぐ戻るわ!」と叫んで矢のように部屋を飛び出して行ったのでした。そして厨房に戻って来たハーマイオニーが持っていたのは?

「これを思い出したの」

ハーマイオニーは大きな額入りの絵を床に下ろして食器棚から「検知不可能拡大呪文」をかけたビーズバッグを取りました。そしてそのバッグの口から額を押し込み始めました。額はあっという間にバッグの広大な懐へと・・・

「フィニアス・ナイジェラスよ」

フィニアス・ナイジェラス・ブラックはグリモールド・プレイス12番地とホグワーツの校長室に掛かっている2つの肖像画の間を行き来できます。そのためスネイプはフィニアス・ナイジェラスをこの屋敷に送り込んで・・・

偵察させる事ができる。しかしこうしてしまえばフィニアス・ナイジェラスはハーマイオニーのビーズバッグの内側しか見えないというわけです。このようにしてフィニアス・ナイジェラス・ブラックはハリーたち3人の・・・

心ならずも旅の道連れという事になったのでした。

3-2.「どうぞ」は常に役立つ
そんなわけで当初ハーマイオニーがその肖像画をビーズバッグに収めたのはスネイプ校長がグリモールド・プレイス12番地にフィニアス・ナイジェラスを送り込んで自分たちの偵察をさせないためでした。ところがそれが・・・

全く思ってもみなかった吉報をもたらす事になったのです。ハリーたちのテントの脇を偶然通りかかった一団の中にグリンゴッツに最近まで勤めていた小鬼のグリップフックがいたのです。そのグリップフックの口からは・・・

ホグワーツの校長室にある「グリフィンドールの剣」が実は偽物だと言うのです。グリップフックはグリンゴッツに送られて来たその剣を金庫に収める時に気づいたのだそうです。ハリーとハーマイオニーの2人がかりで・・・

「もしも剣がまだダンブルドアの校長室にあった時に誰かが偽物と摩り替えていたのなら」

装飾的な額縁だけのフィニアス・ナイジェラスの肖像画をバッグから取り出しました。ハーマイオニーは肖像画に杖を向けていつでも呪文をかけられる態勢を取りました。もしそうだとすればフィニアス・ナイジェラスが・・・

その偽物に取り替える現場を見ていたはずだからです。何故ならフィニアスの肖像画は剣が入っていたガラスケースのすぐ脇に掛かっているからです。ハーマイオニーは咳払いをしてから空の肖像画に向かって呼びかけました。

「えーフィニアス?フィニアス・ナイジェラス?」

「フィニアス・ナイジェラス?」

「ブラック教授?お願いですから、お話できませんか?どうぞお願いします」

すると皮肉な冷たい声で「どうぞは常に役に立つ」と言いながらフィニアス・ナイジェラスがするりと額の中に現れたのでした。この後フィニアスの口からは「グリフィンドールの剣」に関するそれは極めて重要な情報が・・・

得られる事になったのです。

3-3.素っ気ないフリをしつつ
フィニアスが現れると同時にハーマイオニーは「オブスクーロ!目隠し!」と唱えてその目を隠しました。フィニアスは額縁にぶつかり「ギャッ」と痛そうな悲鳴を上げました。ハーマイオニーはフィニアスに謝りながら・・・

「でも用心する必要があるんです」と言ったのでした。しかしフィニアスは「この汚らしい描き足しをすぐに取り去りたまえ」と言いました。何故ならその行為は「偉大なる芸術を損傷している」とフィニアスはそう言うのです。

「2つ質問があります。グリフィンドールの剣の事で」

ハリーがこう言うとフィニアスはハリーの姿を何とか見ようとして頭を色々な角度に動かしながら「あの馬鹿な女の子はまったくもって愚かしい行動を取った」と言ってジニーの事を非難しました。それはジニーを含めた・・・

ジニーにネビルそれにルーナ・ラブグッドの3人が校長室に押し入って「グリフィンドールの剣」を盗み出そうとしたからでした。その極めて重要な情報はハーマイオニーの「この問いかけ」がきっかけでもたらされたのです。

「ブラック教授。私たちが本当に知りたいのは誰か別の人が剣を取り出した事があるかどうかです。例えば磨くためとか。そんな事で?」

すると目隠しから逃れようとじたばたしていたフィニアスは一瞬動きを止めてニヤリと笑い「小鬼製の刀剣・甲冑は磨く必要などない。小鬼の銀は世俗の汚れを寄せ付けず自らを強化する物のみを吸収するのだ」と言ったのです。

さらにハーマイオニーがジニーたちが盗み出そうとする前に剣が最後にガラスケースから出るのを見たのはいつでしょう?という問いに対してフィニアスは「ダンブルドア校長が指輪を開くために使用した時だ」と答えたのです。

これほどの収穫があるとは予想だにしませんでした。小鬼製の刃は自らを強化する物のみを吸収する。あの剣はバジリスクの毒を含んでいる。だから分霊箱を破壊できる。ダンブルドアもゴーントの家で見つけた分霊箱を・・・

破壊するのに「グリフィンドールの剣」を使ったのです。こうして皆目見当がつかなかった分霊箱を破壊する方法がハリーたちにとっては非常に意外な事にフィニアス・ナイジェラス・ブラックその人の口から得られたのでした。

今日の最後に
「グリフィンドールの剣はバジリスクの毒を含んでいるから分霊箱を破壊する事ができる」こうしてフィニアス・ナイジェラスからもたらされた情報はハリーとハーマイオニーにとっては吉報でした。ところがロンにとっては?

分霊箱を探すのにさえ難儀を極めているというのにさらに新たに探し物が1つ増えてしまった。落胆したロンはハリーとハーマイオニーの元を離れて行ってしまったのでした。ところが再び思ってもみなかった形と展開で・・・

ハリーとロンは再会する事ができたのです。実はそれにもフィニアス・ナイジェラスが深く関与していたというわけなんですよね。
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