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よりにもよってここプリベット通り4番地にダーズリー一家にとっては、それはそれは大切なお客様が来るという最悪のタイミングでハリーの前に姿を現わしたドビーだったのでした。しかしドビーにはどうしてもハリーに警告しなくてはならない事があるとそう言うのです。ところが話が核心に迫ると・・・(全3項目)

3-1.警告するために参りました
ハリーは必死でしかしその一方で大声を出すわけにはいかないのでドビーに「お願いだから頼むから静かにして」と囁いたのでした。ところがドビーは「ハリー・ポッターが何かできないか?」と訊いてくれたという事で・・・

ドビーはハリーが偉大な方だとは聞いていたがこんなにお優しい方とは知りませんでしたと言って感激もひとしおといった面持ちですっかり舞い上がっていました。そんなドビーにハリーは顔がポッと熱くなるのを感じて・・・

ハリーはドビーに君が何を聞いたか分らないけど僕は偉大なんかじゃない。ハリーがそう言うのに対してドビーは目を輝かせて恭しく「ハリー・ポッターは謙虚で威張らない方です」と言ったのでした。ドビーが言うには・・・

ハリーには胸を張って威張る事があるとそう言うのです。ところがハリーはそれをおっしゃらない。ドビーはヘッドライトのような目を見開いて、ハリーのほうに身を乗り出して来ると声を嗄れさせながらこう言ったのでした。

「ドビーめは聞きました。ハリー・ポッターが闇の帝王と二度目の対決を、ほんの数週間前に。ハリー・ポッターがまたしてもその手を逃れたと」

ハリーが頷くとドビーの目が涙で光りました。ハリー・ポッターは勇猛果敢!もう何度も危機を切り抜けていらっしゃった!しかしそれでもなおドビーはハリーをお護りするために警告をするためにここに来たとそう言うのです。

ここに参上したと言うのです。後でオーブンの蓋で耳をパッチンとしなくてはならない。自分で自分にお仕置きをしなくてはいけない。ところがこの後ドビーが言った事はハリーには到底受け入れる事ができない事だったのです。

ドビーがハリーに言ったその事とは?

「ハリー・ポッターはホグワーツに戻ってはなりません」

3-2.何故戻ってはいけないのか?
ハリーはドビーが口にした「その言葉」を理解するのにしばしの時間を要しました。やっとの事で最初に言ったのが「な、何て言ったの?」でした。だって僕戻らなきゃ。9月1日に新学期が始まるんだ。それがなければ・・・

僕耐えられないよ。ここがどんな所か君は知らないんだ。ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所は君と同じ世界。ホグワーツなんだ。しかしドビーは耳がパタパタと音を立てるほどに激しく頭を振るとこう言ったのでした。

「ハリー・ポッターは安全な場所にいないといけません。あなた様は偉大な人。優しい人。失うわけには参りません。ハリー・ポッターがホグワーツに戻れば死ぬほど危険でございます」

ハリーが驚いて「どうして?」と尋ねるとドビーは突然全身をわなわなと震わせながら囁くように「罠です。今学期ホグワーツ魔法魔術学校で世にも恐ろしい事が起こるよう仕掛けられた罠でございます」と言ったのでした。

さらにドビーはその事を何ヵ月も前から知っていたと言うのです。ハリーは危険に身を晒してはなりません。それはハリーがあまりにも大切なお方だからとドビーはそう言うのです。そう力説するドビーに対してハリーが・・・

「世にも恐ろしい事って?誰がそんな罠を?」

ハリーがこう訊き返すとドビーは喉を絞められたような奇妙な声を上げて、狂ったように壁にバンバン頭を打ち付けました。どうやら残念な事にハリーはドビーに「答えたくても答えられない質問」をしてしまったようなのです。

ハリーは「判ったから!」と叫ぶとドビーの腕を掴んで引き戻しました。するとハリーは「でも君はどうして僕に知らせてくれるの?」と訊きながら急に嫌な予感がしたのです。そこでその疑念をドビーにぶつけてみたのでした。

もしかしてそれはヴォルデモートと関係があるの?その問いにドビーは目を大きく見開きハリーに何かヒント与えようとしているようでしたがゆっくりと首を横に振りました。さらにハリーがダンブルドアの名前を出すと・・・

ドビーは敬意を表すようにお辞儀をして「アルバス・ダンブルドアはホグワーツ始まって以来、最高の校長先生でございます」と言ったのでした。しかしヴォルデモートが最高潮の時にも対抗できたダンブルドアでさえも・・・

「ダンブルドアが使わない力が・・・正しい魔法使いなら決して使わない力が」

こう言うとドビーは再び危険領域に入ってしまったようでした。ハリーが止める間もなくドビーはベッドから飛び降りてハリーの机の上の電気スタンドを掴んで耳を劈くような叫び声を上げながら自分の頭を殴り始めたのでした。

すると突然一階が静かになりました。次の瞬間にはバーノン叔父さんが玄関ホールに出て来る音が聞こえて「ダドリーがテレビをつけっぱなしにしている」と叔父さんが大声で話しているのが聞こえて来ました。そこで・・・

ハリーがした事とは?

3-3.ペチュニア叔母さんの傑作デザートが!
ハリーの心臓は早鐘のように鳴りました。ハリーは声を潜めて「早く!洋服箪笥に!」と言うとドビーを押し込んで戸を閉め自分自身はベッドに飛び込みました。まさにその時物凄い剣幕でバーノン叔父さんが入って来たのです。

「一体-貴様は-ぬぁーにを-やって-おるんだ?」

バーノン叔父さんは顔を嫌と言うほどハリーの顔に近づけて食いしばった歯の間から怒鳴って来ました。おそらく何日も前から考えていた取って置きのジョークだったんでしょう。日本人ゴルファーのせっかくの落ちを・・・

ハリーが台無しにした。そしてバーノン叔父さんは「今度音を立てたら生まれて来た事を後悔するぞ!」と言ってドスンドスンと床を踏み鳴らしながら部屋を出て行きました。ハリーは震えながらドビーを箪笥から出すと・・・

「ここがどんな所か判った?僕がどうしてホグワーツに戻らなきゃならないか判っただろう?あそこにだけは、僕の-つまり、僕のほうはそう思ってるんだけど。僕の友達がいるんだ」

するとドビーは何やら言いにくそうに「ハリー・ポッターに手紙もくれない友達なのにですか?」と言うのです。それを聞いてハリーはドビーに「僕の友達が手紙をくれないってどうして君が知ってるの?」と問い返しました。

「君が僕宛ての手紙をストップさせてたの?」

ドビーはハリーのために良かれと思ってやったんだそうです。だからハリーは自分の事を怒ってはいけないのだそうです。ドビーはするりとハリーの手が届かない所へ逃れ着ている枕カバーから手紙の束を取り出したのでした。

手紙を止めてしまえばハリーは友達に忘れられてしまったと思って「もう学校には戻りたくない」と思うかもしれない。ドビーは手紙を止めた理由を説明しましたが、さすがのハリーもこれだけは絶対に許せなかったようでした。

「僕の友達の手紙だ。返して!」

ハリーは怒ってこう言いました。するとドビーは悲しげに「こうするほかありません」と言ってハリーに止める間も与えず矢のように扉に飛びついて開けると階段を全速力で駆け下りて行きました。後を追ったハリーが・・・

台所に入るとペチュニア叔母さんの傑作デザート「山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬け」が天井近くを浮遊していました。ドビーはなおも執拗にハリーに対して「学校に戻らないと言ってください」と迫って来ました。

しかし!ハリーがそれを断ると・・・

デザートは心臓が止まるような音を立てて落下しました。皿が割れてホイップクリープが窓や壁に飛び散りました。ドビーは姿を消しハリーはこの後魔法省から公式警告状を受け取って自分の部屋に監禁される事になったのです。

今日の最後に
そう言えば今回改めてこの場面を読み返してふと気づいたのですが、自分の傑作デザートを粉々にされたのにペチュニア叔母さんは怒りもせず、フリーザーの奥から代わりのアイスクリームを出して冷静に対処をしていますよね。

後の巻でペチュニア叔母さんは実は魔法界に関する知識を隠し持っていた事実が明らかにされています。ひょっとしたら家の塀の中に隠れていたドビーに気づいていたのかもしれませんね。ドビーもまさかハリー以外の・・・

それもマグルのペチュニア叔母さんに自分の存在を気づかれるとは全く予想していなかったのでノーマークだったんでしょうね。
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