FC2ブログ
ドビーの奮闘努力のかいもなくハリーはプリベット通り4番地からの脱出を果たし、ドビーの予想を遥かに超えて学校に戻って行ってしまったのでした。そこでドビーはハリーが何とか家に送り返されるようにと新たな策に打って出て来ました。それはクィディッチの対スリザリン戦で・・・(全3項目)

3-1.学校の医務室で
これで「ハリー・ポッターの身の安全は確保された!」とドビーが思っていたら、フレッドにジョージそれにロンのウィーズリー3兄弟がハリーをプリベット通り4番地から連れ出してしまったのでした。そのためドビーは・・・

何としてもハリーが学校に行く事を阻止しなくてはという事で新たな策に打って出たのです。それは新学期初日の9月1日にキングズ・クロス駅の9と3/4番線でハリーを待ち構えてその入口を塞ぐという事でした。ところが・・・

「ハリー・ポッターは学校に戻って来てしまった」

ハリーはクィディッチの開幕戦対スリザリンで右腕を骨折した上に今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教師ギルデロイ・ロックハートに骨抜きにされて医務室に担ぎ込まれてしまったのです。そこに現れたのがドビーでした。

一筋の涙が長い尖った鼻を伝ってこぼれていました。ドビーは打ちひしがれたように呟いていました。何度も何度も警告したのに何故ハリーは自分の申し入れを聞き入れてはくれなかったのか?何故列車に乗り遅れた時に・・・

それを聞いてハリーは思わず体を起こすとドビーに「何故ここに来たんだい?それにどうして僕が汽車に乗り遅れた事を知ってるの?」と尋ねました。ドビーが唇を震わせるのを見てハリーは「もしや」と思い当たったのでした。

「あれは君だったのか!僕たちがあの柵を通れないようにしたのは君だったんだ」

ドビーは激しく頷くと「その通りでございます」と言ったのでした。それをしたためにドビーは後で自分の手にアイロンをかけなくてはならなかったんだそうです。ドビーは包帯を巻いた十本の長い指をハリーに見せたのでした。

しかしドビーはそんな事は気にしなかったんだそうです。これでハリーは安全だと思ったからです。ハリーが別の方法で学校に行くなんてドビーは夢にも思わなかったのだそうです。ハリーが学校に戻ったと聞いた時には・・・

ドビーはあまりにも驚いたのでご主人様の夕食を焦がしてしまったそうです。あんなにひどく鞭打たれたのは初めてだったんだそうです。しかしそれを聞いてもハリーのドビーに対する怒りは収まる気配を見せなかったのでした。

3-2.引いては押し寄せる怒り
ハリーは枕に体を戻して横になると声を荒げて「君のせいでロンも僕も退校処分になる所だったんだ」と言いました。そして腕の骨が生えて来ない内に出て行ったほうがいい。そうしないと君を絞め殺してしまうかもしれない。

するとドビーは弱々しく微笑んで「ドビーめは殺すという脅しには慣れっこでございます。お屋敷では1日5回も脅されます」と言ったのでした。そしてドビーは自分が着ているその汚らしい枕カバーの端で鼻をかんだのでした。

その様子があまりにも哀れでハリーは思わず怒りが潮のように引いて行くのを感じました。そして好奇心からドビーに「どうしてそんな物を着ているの?」と訊いたのです。ドビーは着ている枕カバーを摘まんで見せると・・・

これは屋敷しもべ妖精が奴隷だという事を示しているとドビーは言うのです。ドビーはご主人様が衣服をくださった時初めて自由の身になるのだそうです。そのため家族全員がドビーにはソックスの片方さえ渡さぬように・・・

気をつけているんだそうです。もし渡せばドビーは自由になり永久にそこからいなくなってもいい事になる。しかし唐突に言ったドビーの次の言葉が一旦は静まったハリーの心に再び怒りの炎を蘇らせる事になってしまいました。

「ハリー・ポッターはどうしても家に帰らなければならない。ドビーは考えました。ドビーのブラッジャーでそうさせる事ができると」

試合でブラッジャーに細工してハリーに怪我を負わせたのもドビーだったのです。ハリーは激怒して「君のブラッジャー?一体どういう意味?君のブラッジャーって?君がブラッジャーで僕を殺そうとしたの?」と言うと・・・

ドビーは驚愕して「殺すのではありません。滅相もない!」と答えました。ドビーはハリーの命を助けようとしたとそう言うのです。ここホグワーツに留まるより大怪我をして家に送り返されるほうがいいとドビーは言うのです。

ハリーは怒りに任せて「その程度の怪我って言いたいわけ?僕がバラバラになって家に送り返されるようにしたかったのは一体何故なのか話せないの?」とドビーに激しく迫りました。するとドビーは再び涙を流しながら・・・

ヴォルデモートが権力の頂点にあった時。屋敷しもべ妖精は害虫のように扱われた。しかしハリーがヴォルデモートに打ち勝った後は生活は全体には良くなった。その事は自分たち屋敷しもべ妖精にとっては新しい夜明けだった。

それなのにホグワーツで恐ろしい事が起きようとしている。もう起こっているのかもしれない。歴史が繰り返されようとしている。この後ドビーが発した言葉を聞いてハリーは再びその怒りを忘れさせられる事になったのです。

「またしても秘密の部屋が開かれたのですから」

3-3.秘密の部屋はある?
その発言もやはり危険領域に達してしまったようです。ドビーはハッと恐怖で凍りついたようになりベッドの脇机にあったハリーの水差しを掴むと自分の頭にぶつけて引っくり返り見えなくなってしまいました。そして・・・

「ドビーは悪い子、とっても悪い子」とブツブツ言いながら目をクラクラさせてベッドの上に這い上がって来ました。しかしそんな事はお構いなしとばかりにハリーはドビーに「秘密の部屋は本当にあるんだね?」と訊きました。

しかし残念ながらドビーはそれ以上は何も言えないようでした。ハリーが「僕はマグル生まれじゃないのに何故その部屋が僕にとって危険なの?」と訊いても「一体誰が開いたの?以前に開いたのは誰?」と訊いてみても・・・

ドビーは「答えられない」あるいは「闇の罠が仕掛けられています」とプリベット通り4番地に来た時にした警告を繰り返すばかりで具体的な事は何も話してくれませんでした。ハリーが激しい口調でこう言うとドビーは・・・

「僕はどこにも帰らない!僕の親友の1人はマグル生まれだ。もし部屋が本当に開かれたのなら彼女が真っ先にやられる」

それを聞いてドビーは悲劇的な恍惚感を滲ませながら「ハリー・ポッターは友達のために自分の命を危険に晒す!何と気高い!何と勇敢な!」と言ったのでした。それでもドビーはハリーは自分を助けなくてはならないと・・・

そう言って譲りませんでしたが、ドビーは突然凍りついたようになり人の来る気配を感じてコウモリのようなその耳をピクピクさせて「ドビーは行かなければ!」と恐怖に戦(おのの)きながら呟くと姿を消してしまったのでした。

今日の最後に
歴史は繰り返される。実は当時はその真相は明らかにされなかったのですが、ホグワーツ魔法魔術学校で「秘密の部屋」が開かれ1人の女子生徒が死亡するという事件が起きました。その後に史上最強の闇の魔法使いの・・・

ヴォルデモート卿が魔法界に出現したのです。そしてハリーが2年生になったこの年度にも部屋が開かれて、その約5年後にはヴォルデモート卿が魔法界のトップに君臨する事になったというわけなんですよね。つまりは・・・

ドビーの言う通り「再び秘密の部屋が開かれて歴史はまたしても繰り返された」というわけなんですよね。
Secret

TrackBackURL
→http://tokimekiboy.blog43.fc2.com/tb.php/1430-8558b379