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ヒキガエルのトレバーに逃げられてしまったり組分けの儀式でも失敗続きでそのドジっぷりを遺憾なく発揮していたネビルは授業が始まってからもトラブルの連続でした。それは初めて受けた「魔法薬学」の授業でも飛行訓練の時にも・・・(全3項目)

3-1.初めての魔法薬学の授業
ペットでヒキガエルのトレバーに逃げられて初めてのホグワーツ特急の旅を楽しむ余裕もなく、組分けの儀式の時には転んでしまったり帽子を被ったまま駆け出したりと早くもそのドジっぷりを見せていたネビルでしたが・・・

極め付きは金曜日に初めて受けた「魔法薬学」の授業でした。このクラスはスリザリンとの合同で行なわれましたが、冒頭でハリーが指名されて質問攻めに遭うというグリフィンドールにとっては暗雲漂うスタートになりました。

ところがその暗雲をさらに色濃くしたのは誰あろうネビルでした。この科目の教師セブルス・スネイプは生徒を2人ずつ組にしておできを治す簡単な薬を調合させました。どうやらお気に入りのドラコ・マルフォイ以外は・・・

ほとんど全ての生徒が注意を受けました。そのマルフォイが角ナメクジを完璧に茹でたからみんな見るようにとスネイプが言った時。地下牢教室一杯に強烈な緑色の煙が上がってシューシューという大きな音が広がったのでした。

どういうわけかネビルがシェーマス・フィネガンの大鍋を溶かして捻れた小さな塊にしてしまい、こぼれた薬が石の床を伝って広がると生徒たちの靴に焼け焦げ穴を空けていました。たちまち生徒全員が椅子の上に避難しました。

ネビル自身はと云えば大鍋が割れた時に薬をかぶってしまい腕や足のいたる所に真っ赤なおできが容赦なく噴き出して痛みに呻き声を上げている有り様でした。スネイプは「バカ者!」と怒鳴ると杖を振って薬を消し去りました。

「おおかた大鍋を火から降ろさない内に山嵐の針を入れたんだな?」

ネビルはおできが鼻にまで広がって来てシクシクと泣き出しました。スネイプは苦々しげにシェーマスにネビルを医務室に連れて行くよう命じました。おできを治す薬がネビルの手にかかると広がる薬に変貌してしまうのです。

3-2.初めての飛行訓練授業を前に
ホグワーツに入学して最初の1週間が経ったその週明けには新たな試練がネビルに襲いかかって来ました。初めての飛行訓練授業がしかもスリザリンとの合同で木曜日に行なわれる事が寮の談話室の掲示板に貼り出されたのです。

「そら来た。お望み通りだ。マルフォイの目の前で箒に乗って物笑いの種になるさ」

スリザリンとの合同授業という事でハリーはこう言ってがっかりしていました。がしかしそれについてはネビルもハリーと同じでした。マグルの乗ったヘリコプターを危うくかわしたというマルフォイの自慢話の他にも・・・

ネビルの友人の1人シェーマス・フィネガンは子供の頃からいつも箒に乗って田舎の上空を飛び回っていたのだそうです。ロンもチャーリーのお古の箒に乗ってハンググライダーにぶつかりそうになった事があったんだそうです。

つまり親のどちらか一方あるいは両方が魔法使いの生徒はホグワーツに入学する前に既にもう箒に乗った経験があるというわけです。ところがネビルは一度も箒に乗った事がありませんでした。おばあさんが許さなかったのです。

それを聞いてハリーは密かに「おばあさんが正しい」と思いました。それと言うのもネビルは両足が地面に着いている時でさえもひっきりなしに事故を起こすからです。ハーマイオニーもまた箒に乗った経験は当然ゼロでした。

純粋マグル出身だからです。そのためハーマイオニーも飛ぶ事に関してはネビルと同じぐらいピリピリしていました。こればかりはお得意の本を読んで暗記さえすれば大丈夫というわけにはいかないからです。それでも・・・

飛行訓練授業当日の木曜日の朝食の席でハーマイオニーは図書室で借りた本「クィディッチ今昔」で仕入れた飛行のコツを周囲がうんざりするほど話しまくっていました。そんな中唯一1人だけ熱心に聞き入っていたのが・・・

ネビルだったんですよね。

3-3.初めての飛行訓練授業でも
そしてついにその日の午後3時半になり、ハリーにロンそれに箒に乗るのは生まれて初めてというハーマイオニーとネビルを含めたグリフィンドール生は飛行訓練授業を受けるために正面階段を降りて校庭へと向かったのでした。

スリザリン生は既に到着していて20本の箒が地面に整然と並べられていました。教師のマダム・フーチは白髪を短く切った鷹のような黄色い目をした魔女で開口一番ガミガミと「何をボヤボヤしてるんですか」と言って・・・

生徒を箒の横に並ばせました。マダム・フーチの「右手を箒の上に突き出して。そして上がれ!と言う」の掛け声で生徒は一斉に「上がれ!」と叫びましたが飛び上がった箒は少数に留まりました。ハーマイオニーの箒は・・・

地面をコロリと転がっただけでネビルの箒に至ってはピクリともしません。ハリーは「多分箒も馬と一緒で乗り手が怖がっているのが判るんだ」と思いました。ネビルの震え声では地面に両足を着けていたいというのが・・・

見え見えというわけです。その次にマダム・フーチは箒の端から滑り落ちないよう箒に跨る方法をやって見せた後に個々の生徒の間を回って箒の握り方を直しました。そしていよいよ実際に飛び上がる事になったのですが・・・

「さあ私が笛を吹いたら地面を強く蹴ってください。箒はぐらつかないように押さえ2メートルぐらい浮上してそれから少し前屈みになってすぐに降りて来てください。笛を吹いたらですよ」

ところがネビルは緊張するやら怖気づくやら「1人だけ置いてけぼりを食いたくない」と思うやらでマダム・フーチの唇が笛に触れない内に思いっ切り地面を蹴ってしまいました。シャンペンのコルク栓が抜けたように・・・

完璧に制御力を失ってネビルは地上から離れて行きました。声にならない悲鳴を上げネビルは箒から真っ逆さまに落ちました。最初は怒っていたマダム・フーチもネビルも同じくらい真っ青になってネビルの上に屈み込み・・・

「手首が折れてるわ」

ドラマが起こったのはマダム・フーチがネビルを医務室に連れて行くために姿を消した後でした。その日の朝にふくろう便でおばあさんがネビルに送ってくれた「思い出し玉」をドラコ・マルフォイが拾い上げたその時に・・・

「マルフォイ、こっちへ渡してもらおう」

マルフォイは箒に乗って飛び上がるとハリーに「ここまで取りに来いよ」と言って来ました。ハリーはマグルの夫婦に育てられているから箒に乗った事が全くない。ここで無理やり箒に乗らせてハリーに恥をかかせてやるんだ。

ところがハリーのその見事な飛びっぷりを見てマクゴナガル先生がハリーをクィディッチのグリフィンドール・チームのシーカーに抜擢したというわけです。ハリーの飛ぶ能力はマルフォイの予想を遥かに超えていたのでした。

今日の最後に
初めての飛行訓練授業がスリザリンとの合同と知った時ハリーは「マルフォイの目の前で箒に乗って物笑いの種になる」と失望しました。ところがいざその時が来てみると物笑いの対象になったのはネビルだったというわけです。

ハリーはヴォルデモートに命を狙われたというのに生き残った上にヴォルデモートをも消し去った。その後は唯一の親戚でマグルの叔母夫婦に育てられた。その事は魔法界の人なら誰でも知っていてドラコ・マルフォイも・・・

知っていたのでハリーを挑発したというわけです。ところがそれがマクゴナガル先生によってハリーをグリフィンドール・チームのシーカーに指名させるというマルフォイにとっては屈辱的な結果を導く事になってしまいました。

しかしそもそもネビルが箒から落ちて手首を骨折したからこそこういう結果に繋がったというわけなんですよね。
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