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2年生の新学期初日ハリーとロンは屋敷しもべ妖精のドビーに邪魔をされてホグワーツ特急に乗り損ねてしまいました。そこでロンのお父さんのアーサー氏が所有する空飛ぶフォード・アングリアで学校に行こうとしたのでした。ところが車は学校を目前にして失速してしまい「暴れ柳」に突っ込んだ挙句に・・・(全3項目)

3-1.空飛ぶフォード・アングリア
2年生の新学期初日ハリーとロンは屋敷しもべ妖精のドビーに邪魔をされてキングズ・クロス駅の9と3/4番線に入る事ができずホグワーツ特急に乗り損ねてしまいました。そのためロンのお父さんであるアーサー氏所有の・・・

空飛ぶフォード・アングリアでホグワーツに向かったのでした。しかし車は学校を目前にして失速してしまいハリーたちは校庭に植えられている「暴れ柳」に突っ込んで行ってしまいました。ところがその後の先生方と・・・

生徒の対応は際立って大きく異なる展開になったというわけなんですよね。ハリーは体中の力が抜けるような気がしました。ハリーは急に「今ロンと一緒に暴れ柳に打ちのめされている方がマシ」という気持ちになったのでした。

ダンブルドアがいつもと違って深刻な表情だったからです。長い沈黙の後ダンブルドアは「どうしてこんな事をしたのか説明してくれるかの」と静かに言ったのでした。ハリーはダンブルドアの失望したような声を聞いて・・・

むしろ怒鳴ってくれた方が気が楽だと思いました。ハリーはダンブルドアの顔を真っ直ぐ見る事ができず、ダンブルドアの膝を見つめながら話しました。やがてロンが観念したように「僕たち荷物をまとめます」と言うと・・・

「ミスター・ウィーズリー、今日というわけではない。しかし君たちのやった事の重大さについてははっきりと2人に言っておかねばのう。今晩2人のご家族にわしから手紙を書こう。それに2人には警告しておかねばならんが」

ダンブルドアが言うには今後またこのような事があれば校長としてハリーとロンを退学にする他ないとの事でした。ところが談話室で2人を出迎えた生徒たちの対応は深刻そのもののダンブルドアとは一転して全く違っていました。

「やるなぁ!感動的だぜ!何てご登場だ!車を飛ばして暴れ柳に突っ込むなんて何年も語り草になるぜ!」

こう言ったのはリー・ジョーダンでした。肖像画の穴のほうに何本もの腕が伸びて来てハリーとロンを部屋の中に引き入れました。ハリーが一度も話した事のない5年生が「よくやった」と話しかけて来るほどの歓迎ぶりでした。

寝室に入るとロンはハリーを見てバツが悪そうにニヤッと笑って「あそこで喜んだりしちゃいけないって判ってたんだけど」と言ったのでした。ところが扉がパッと開いてシェーマス・フィネガンにディーン・トーマスに・・・

シェーマスがにっこりして「本当かよ!」
そしてディーンが「かっこいい」

そして最後にネビルが感動で打ちのめされたという面持ちで「凄いな」と言うとハリーも我慢できなくなってニヤッと笑ってしまったというわけなんですよね。

3-2.吼えメール
翌日の朝食の席でハリーとロンが隣に腰掛けるとハーマイオニーの「おはよう」の言い方が少しつっけんどんでした。2人の到着の方法がまだ許せないようなのです。一方ネビルの挨拶はそれとは反対にうれしそうな口調でした。

「もうふくろう郵便の届く時間だ。ばあちゃんが僕の忘れた物を幾つか送ってくれると思うよ」

ハリーがオートミールを食べ始めた途端にネビルの言った通りに頭上に慌しい音がして、百羽を超えるふくろうが押し寄せると大広間を旋回して手紙やら小包を落としました。大きな小包がネビルの頭に落ちて撥ね返りました。

次の瞬間何やら大きな灰色の塊がハーマイオニーのそばの水差しの中に落ちて周囲にミルクと羽根のしぶきを撒き散らしました。それはウィーズリー家のふくろうのエロールでした。ロンが足を引っ張り水差しから出すと・・・

ロンは息を呑んで「大変だ」と言いました。するとハーマイオニーはエロールを指先でちょんちょんと軽く突きながら「大丈夫よ。まだ生きてるわ」と言ったのでした。しかしロンが「大変だ」と言ったのはエロールが・・・

生きているのか絶命したのかという事ではなかったのです。ロンは赤い封筒を指差し「そうじゃなくて。あっち」と言ったのでした。ロンもネビルもその赤い封筒が今にも爆発しそうな目つきで見ているのです。その封筒とは?

「ママが-ママったら吼えメールを僕によこした」

ロンがか細い声でこう言うとネビルはロンと同様恐々といった感じで「開けたほうがいいよ。開けないともっとひどい事になるよ。僕のばあちゃんも一度僕によこした事があるんだけど、ほっておいたら」そこでネビルは・・・

ゴクリと生唾を飲んで「ひどかったんだ」と言ったのでした。封を開かないと相当に恐ろしい事になるようでした。しかしハリーは「吼えメール」というのが「いかなる物なのか?」を全く知らなかったのでロンとネビルに・・・

「吼えメールって何?」

ハリーにこう訊かれてもロンは赤い封筒に全神経を集中させていてハリーの問いに答える余裕はないようでした。封筒の四隅が煙を上げ始めました。それを見てネビルが急かすようにロンにこう言ったというわけなんですよね。

「開けて。ほんの数分で終わるから」

ロンは震える手を伸ばして赤い封筒を取ると開封しました。ネビルは耳に指を突っ込みました。何故ネビルは耳に指を突っ込んだのか?この時ハリーはその理由が判ったのです。ハリーは封筒が爆発したのかと思うほどでした。

大広間全体に響き渡る声で天井から埃がバラバラと落ちて来るほどでした。ウィーズリーおばさんの怒鳴り声が本物の百倍に拡大されてテーブルの上の皿もスプーンもガチャガチャと揺れて声は石の壁に反響して鼓膜が・・・

裂けそうになりワンワン唸りました。大広間にいた生徒たちは「誰が吼えメールを貰ったのだろう?」と探していました。しかし当の本人のロンは椅子に縮こまって小さくなり真っ赤な額がテーブルの上に出ているだけでした。

3-3.ギルデロイ・ロックハートの初授業
今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教師はギルデロイ・ロックハートでした。ロックハートは生徒が席に着くと一番前の席に陣取っていたネビルが持っている「トロールとのとろい旅」を取り上げ自身の写真が載った・・・

表紙を高々と掲げ本人も写真と同様にウィンクをしながら「私だ」と言ったのでした。そして裏表3ページ54項目に渡るミニテストをやった後に魔法界の中で最も穢れた生き物と戦う術を授けるのが私の役目だと言って・・・

ロックハートは机の後ろに屈み込み覆いのかかった大きな籠を持ち上げて机の上に置きました。ロックハートがその覆いに手をかけると当初は笑っていたディーンとシェーマスももはや笑ってはいませんでした。ネビルも・・・

最前列のその席で縮こまっていました。ロックハートが「どうか叫ばないようお願いしたい。連中を挑発してしまうかもしれないのでね」と言ってパッと覆いを取り払い芝居じみた「さあどうだ」という声と共に紹介したのは?

「捕らえたばかりのコーンウォール地方のピクシー小妖精」

ロックハートは「さあそれでは」と声を張り上げて「君たちがピクシーをどう扱うかやってみましょう!」と言って籠の戸を開けました。すると教室は上を下への大騒ぎになりました。ピクシーはまるでロケットのように・・・

四方八方に飛び散りました。その内の2匹がネビルの両耳を引っ張って空中に吊り上げました。凄まじい破壊力で数分後には生徒の半分は机の下に避難していてネビルは天井のシャンデリアからぶら下がって揺れていたのでした。

「さあさあ。捕まえなさい。捕まえなさいよ。たかがピクシーでしょう」

ロックハートはこう叫ぶと腕まくりをして杖を振り上げ「ペスキピクシペステルノミ!ピクシー虫よ去れ!」と大声で唱えました。ところが何の効果もありません。それどころかピクシーの内の1匹に杖を奪われてしまい・・・

窓の外へ放り投げられる始末でした。杖を奪われ武器を失くしたロックハートはヒエッと息を呑むと自分の机の下に潜り込みました。次の瞬間には天井からシャンデリアと一緒にネビルが落ちて来てまさに危機一髪だったのです。

終業のベルが鳴ると生徒は出口に押しかけました。結局ロックハートは後始末をハリーたち3人にやらせて自分自身はスタスタと逃げて行ってしまいました。ハーマイオニーは「私たちに体験学習をさせたかっただけ」と・・・

ロックハートを庇ったのですがロンは「ご本人はやったとおっしゃいますがね」と言って、早くも初めての授業の時に「本当に本人がやっているのか?」とロックハートに対して疑いの目を向け始めたというわけなんですよね。

今日の最後に
ピクシー小妖精の悲惨な事件に懲りたのか?ロックハートはそれ以降の授業には生き物を持って来る事はありませんでした。その代わりとして自分の著書を拾い読みして劇的な場面を演じてみせるという内容にしたんだそうです。

その現場を再現する時ロックハートは大概はハリーを指名して自分の相手役を務めさせたんだそうです。ハリーにしてみれば当然迷惑この上ない行為なんでしょうがロックハートの授業に生き物が出て来る事がなくなって・・・

一番ホッとしていたのはきっとネビルでしょうね。
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