FC2ブログ
今月が誕生月という事で前半はネビルを取り上げました。そこで今日からは「ハリーはホグワーツ入学直前の夏休みをどう過ごしたのか?」を2週間に渡って振り返ってみる事にしました。その手紙はペチュニア叔母さんがダドリーを連れてスメルティングズ校の制服を買いに行った翌日に届きました。(全3項目)

3-1.やっとお許しが出て
ハリー自身は当然そうとは気づいていませんでした。ダーズリー夫妻はハリーが何らかの形で魔法力を発揮すると「こんなものは叩き出してやる!」という事で、その都度ハリーを物置に閉じ込めるという措置を取ったのです。

ダドリーの誕生日に動物園に行った際にハリーはブラジル産大ニシキヘビのケースのガラスを消すという事件を起こしました。そしてこれまでで最も長い期間物置に閉じ込められる事となりました。ようやくお許しが出て・・・

物置から出してもらった時には既にもう夏休みが始まっていたのでした。休みが始まっていてうれしかったもののハリーは毎日のように遊びにやって来るダドリーの悪友から逃れる事はできませんでした。それと言うのも・・・

プリベット通り4番地にやって来る4人の悪友たちはダドリーのお気に入りのスポーツ「ハリー狩り」に参加できるだけで大満足だったからです。そんな事だったのでハリーはなるべく家の外でぶらぶらして過ごす事にしました。

「夏休みさえ終われば」とハリーは思いました。それだけが僅かな希望の光でした。9月になるとダドリーはバーノン叔父さんの母校「私立スメルティングズ男子校」に行く事になっていました。その一方ハリーのほうは・・・

地元の普通の公立ストーンウォール校に行く事になっていました。つまり生まれて初めてダドリーと離れる事ができる。ダドリーと違う学校に通う事になります。ダドリー軍団が睨みを利かせていたので小学校でハリーは・・・

1人も友達ができなかったのです。だからこそハリーは9月から行く事になる新しい学校に希望を抱いたというわけなんですよね。

3-2.ロンドンに制服を買いに
7月に入るとペチュニア叔母さんはダドリーを連れてロンドンにスメルティングズ校の制服を買うため出かけました。先月のダドリーの誕生日の時には「骨折した」という理由で断られてしまったのですが今回は大丈夫でした。

ダーズリー一家が揃ってお出かけして家を留守にする時ハリーは二筋向こうに住んでいるフィッグばあさんの所に預けられていたのです。ハリーはそこが大嫌いでした。家中キャベツの匂いがする上にフィッグばあさんが・・・

今まで飼った猫の写真を全部見せるからです。ところがフィッグばあさんはハリーにとっては幸いな事に飼い猫の一匹につまずいて足を骨折してからというもの前ほど猫好きではなくなったようでハリーの待遇は幾分かは・・・

改善したのでした。ハリーはテレビを見る事を許されたばかりかチョコレート・ケーキを一切れ貰いました。そのチョコ・ケーキは何年もしまい込んであったような味がしてまさに「取って置き」という感じだったんですよね。

その日の夜ダドリーはピカピカ新品のスメルティングズ校の制服を着て居間を行進しました。この学校の制服は茶色のモーニングにオレンジ色のニッカーポッカーを履き平たい麦わらのカンカン帽を被ります。その手には・・・

てっぺんにこぶ状の握りのある杖を持つ事になっています。この杖はもっぱら先生が見ていない隙を狙って生徒が互いに殴り合うために使われるのだそうです。どうやら卒業後の人生に役立つ訓練らしいとの事なんだそうです。

真新しい制服姿のダドリーを見てバーノン叔父さんは「人生で最も誇らしい瞬間だ」と声を詰まらせました。ペチュニア叔母さんも「こんなに大きくなってハンサムになった子が私のちっちゃなダドリー坊やだなんて」と・・・

信じられないとうれし泣きをしていました。その一方でハリーは到底何かを言うどころではなく笑いを堪えるのに必死であばら骨が2本折れたかと思うぐらいだったのです。しかしピカピカ新品のダドリーの制服に対して・・・

翌朝ハリーが朝食を取るためにキッチンに入るとひどい悪臭が漂っていました。洗い場に置かれた大きなたらいからその悪臭は臭って来ました。近づいて覗いてみると灰色の液体に汚らしいボロ布がプカプカと浮いていました。

この家ではハリーは質問をしてはいけない事になっています。しかしつい思わず「これ何?」と訊くとペチュニア叔母さんは「お前の新しい制服だよ」と答えました。叔母さんは「仕上がればちゃんとした制服になる」と・・・

ハリーにはとてもそうは思えませんでした。それでもハリーは「何も言わない方がいい」と思いました。一瞬自分がストールウォール校に入学する時の姿を想像しました。しかしハリーは「それは考えない事にしよう」と・・・

そう思ったのでした。結局の所ハリーはストーンウォール校の門をくぐる事はなかったのです。

3-3.初めての手紙
その予兆は次の瞬間に訪れました。郵便受けが開き手紙が玄関マットの上に落ちる音がしました。バーノン叔父さんにダドリーそれにハリーの間での押し付け合いの後ハリーが郵便を取りに行きました。手紙は3通来ていました。

ワイト島でバケーション中のバーノン叔父さんの妹マージからの絵葉書に請求書らしい茶封筒。ところがその3通目がハリーにとっては衝撃的な手紙だったのです。ハリーはその手紙を拾い上げてまじまじと見つめたのでした。

ハリーの心臓は巨大なゴムひものようにビュンビュンと高鳴りました。それは紛れもない「ハリー宛の手紙」だったからです。これまでの人生でハリーはただの一度も手紙を貰った事などありませんでした。くれるはずの・・・

人もいない。友達も親戚もいない。図書館にも登録してないので「すぐ返本せよ」などという無礼な手紙すら受け取った事がありません。それなのに手紙が来た!正真正銘ハリー宛の手紙が来たのです。届いたその手紙は・・・

何やら分厚くて重く黄色みがかった羊皮紙の封筒でした。宛名はエメラルド色のインクで書かれていました。切手は貼ってない。震える手で封筒を裏返すと紋章入りの紫色の蝋で封印がしてありました。その真ん中には・・・

大きく「H」と書かれ周囲をライオンに鷲に穴熊さらには蛇が取り囲んでいました。ハリーはその手紙を見つめたままキッチンに戻りました。バーノン叔父さんに茶封筒と絵葉書を渡すとハリーは椅子に座ってゆっくりと・・・

封筒を開き始めました。そしてハリーが封筒と同じ厚手の羊皮紙に書かれた手紙をまさに広げようとしていたその時にダドリーが突然叫んだのです。ハリーが何か持ってるよ。バーノン叔父さんがその手紙をひったくったのです。

「お前に手紙なんぞ書く奴がいるか?」

バーノン叔父さんは「僕の手紙だ!」と抗議するハリーにこう言うとせせら笑いました。ところが片手でパラッと手紙を開いてチラリと目をやったその瞬間に叔父さんの顔色が赤から青さらには腐りかけたお粥のような・・・

白っぽい灰色になったのです。叔父さんは喘ぎながらペチュニア叔母さんを呼びました。叔母さんもまた手紙の最初の一行を読んだ途端に窒息しそうな声を上げました。ハリーには一瞬叔母さんが気を失うかのように見えました。

さらに執拗に「僕の手紙を返して!」と抗議するハリーをバーノン叔父さんは「読みたいよ」と言うダドリーと一緒に襟首を掴み部屋の外に放り出してしまいました。部屋の中では2人の緊迫したやり取りが行なわれていました。

「バーノン。住所をご覧なさい。どうしてあの子の寝ている場所が判ったのかしら。まさかこの家を見張っているんじゃないでしょうね?」

「見張っている。スパイだ。跡をつけられているのかもしれん」

結局「返事を書く?お断りです。そう書いてよ」と言うペチュニア叔母さんにバーノン叔父さんは「ほっておこう。返事がなけりゃ。それが一番だ」という事で結論は出たようです。最後にバーノン叔父さんはこう言ったのでした。

「ペチュニア!我が家にはああいう連中はお断りだ。ハリーを拾ってやった時誓ったろう?ああいう危険なナンセンスは絶対叩き出してやるって」

その日の夜バーノン叔父さんは・・・

今日の最後に
魔法界では手紙を出す相手がどこにいるのかが分らなくてもふくろうに持たせれば届けてくれます。したがってバーノン叔父さんの「見張っている。跡をつけられているのかもしれん」というのは全くの見当外れというわけです。

さらにはダーズリー夫妻にはお断りの返事をする手段もありません。それにいくら策を講じようとも逃げてもハリーに手紙が届くのを阻止する事はできません。これからバーノン叔父さんの虚しい奮闘が始まるというわけです。
Secret

TrackBackURL
→http://tokimekiboy.blog43.fc2.com/tb.php/1440-d7ff4b6e