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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

バーノン叔父さんが扉の隙間という隙間を全て塞いでもそれでもハリー宛ての手紙の配達を止める事はできませんでした。さらに「今日は日曜日だから郵便配達はお休み」と思っていたらバーノン叔父さんのそんな予想を翻して手紙が届けられてしまったのです。その事態を受けて叔父さんが取った行動とは?(全3項目)

3-1.プリベット通りを脱出!
今日は日曜日。だから郵便は休みだ。ところがバーノン叔父さんが「今日はいまいましい手紙なんぞ」とその言葉を言い終わらない内に何かがキッチンの煙突をヒューッと伝って落ちて来て叔父さんの後頭部にぶつかりました。

次の瞬間には叔父さんが言いかけたその言葉を嘲笑うかのように30通も40通もの手紙が暖炉から雨あられと降って来ました。ダーズリー一家の面々は身をかわしましたがハリーだけは飛びついて手紙を捕まえようとしたのでした。

「出て行け。出て行くんだ!」

バーノン叔父さんはハリーの腰のあたりを捕まえると廊下に放り出しました。ペチュニア叔母さんとダドリーは腕で顔を庇いながら部屋から逃げ出しました。バーノン叔父さんが扉を閉めた後もキッチンの中からは手紙が・・・

洪水のように溢れ出て壁や床で撥ね返る音が聞こえて来ました。部屋から出て来た叔父さんは努めて平静に話そうとしているようでした。がしかし同時に相当量の口髭を引き抜いていました。そして3人にこう告げたのでした。

「みんな出発の準備をして5分後にここに集合だ。家を離れる事にする。着替えだけ持って来なさい。問答無用だ!」

口髭を半分も引き抜いてしまったバーノン叔父さんの形相は凄まじく誰も問答する気にはなれませんでした。こうして10分後には板をガンガンに打ちつけた扉を無理やりこじ開け一行は車に乗ってプリベット通り4番地を・・・

脱出したのでした。

3-2.コークワース州レールヴューホテル
一行を乗せて車は走りました。どこまでも走りました。ペチュニア叔母さんでさえどこに行くのかと質問する事もできません。バーノン叔父さんは時々急カーブを切って進行方向と反対に車を走らせながらぶつぶつ呟きました。

「振り払うんだ・・・振り切るんだ」

一行は飲まず食わずで走りに走りました。そして暗くなってからようやく叔父さんは大きな町外れの陰気臭いホテルの前で車を止めました。ハリーはダドリーと湿っぽくてかび臭いシーツのツイン・ベッドの部屋に泊まりました。

ダドリーは高いびきでしたがハリーは眠れないままに窓辺に腰掛け下を通り過ぎる車のライトを眺めながら物思いに沈んでいました。しかし翌朝になってみると叔父さんの1日の奮闘が水泡に帰す出来事が待ち受けていたのです。

それはハリーたちがかび臭いコーンフレークと缶詰の冷たいトマトを載せたトーストの朝食をちょうど食べ終えた時でした。ホテルの女主人が食堂にやって来て宿泊客全員が宛名を読めるようにして手紙を見せてこう言いました。

「ごめんなさいまっし。ハリー・ポッターという人はいなさるかね?今しがたフロントにこれとおんなじもんがざっと百ほど届いたがね」

コークワース州
レールヴューホテル
17号室
ハリー・ポッター様


手紙の宛名は緑色のインクで書かれていました。ハリーは手紙を掴もうとしました。がしかしバーノン叔父さんがその手を払い退けました。それを見てホテルの女主人は目を丸くしました。叔父さんは素早く立ち上がると・・・

「わしが引き取る」

女主人について食堂を出て行ったのでした。この事態を受けてバーノン叔父さんは「生半可な場所では手紙を届けられてしまう」と考えたようですね。そこでそのホテルを出た後にバーノン叔父さんが取った数々の行動とは?

ある時には森の奥深くまで入って車から降りて周囲を見回し、またある時は耕された畑のど真ん中で同じ事を繰り返したのです。吊り橋の真ん中でも立体駐車場の屋上でも周りを見渡した後に頭を横に振ると再び車に乗るのです。

父親の行動の意味が理解できないダドリーは母親に向かって哀れっぽい声を出してみせました。今日は月曜日だから「グレート・ハンベルト」があるんだ。ダドリーはだから今夜はテレビがある所に泊りたいとそう言うのです。

今日が月曜日だと聞いて・・・

ハリーが思い出した事とは?

3-3.誕生日を目前にして
今日は月曜日だ。曜日に関してはダドリーの言う事はテレビのお陰で信用できる。ハリーは何かを思い出そうとしていました。それは明日火曜日はハリー11才の誕生日だという事でした。するとそこにバーノン叔父さんが・・・

「申し分のない場所を見つけたぞ。来るんだ。みんな降りろ!」

ハリーにペチュニア叔母さんそれにダドリーを置いて車を降り姿を消していたバーノン叔父さんはにんまりしながら戻って来ました。長くて細い包みを持っていました。叔母さんが何を買ったのかと訊いても答えませんでした。

バーノン叔父さんは海の彼方に見える何やら大きな岩を指していました。その岩のてっぺんには途方もなくみすぼらしい小屋がちょこんと乗っていました。ダドリーが熱望していたテレビが絶対にない事は保証できるようです。

「今夜は嵐が来るぞ!」

バノーン叔父さんは上機嫌で手を叩きながらこう言いました。まさかここまで郵便を届ける奴はいないだろう。ハリーも叔父さんと同意見でしたが上機嫌にはなれませんでした。夜になると嵐が吹き荒れました。波は高く・・・

しぶきがピシャピシャと小屋の壁を打ちました。風は猛り汚れた窓をガタガタ言わせました。ペチュニア叔母さんは奥の部屋からかび臭い毛布を数枚見つけてダドリーのために虫食いだらけのソファの上にペッドを作りました。

ダーズリー夫妻は奥の部屋にあるデコボコしたベッドに収まりました。ハリーは床の柔らかそうな所を探し出して一番薄い一番ボロの毛布にくるまって体を丸くしました。何とか楽な姿勢になろうと何度も寝返りを打ちました。

空腹だった上にとても寒かったのでハリーは到底眠れませんでした。そうしている内に刻一刻とハリーが11才になる瞬間が近づいて来ました。鼾をかいて寝ているダドリーの太った手首に蛍光文字盤つきの時計があったのです。

あと5分。ハリーは外で何かが軋む音を聞きました。あと3分。あんなに強く岩を打つのは荒波なのか?あと2分。あの奇妙なガリガリという音は何なのだろう?岩が崩れて海に落ちる音か?そしてハリーが11才になった・・・

その瞬間には・・・

ドーン

小屋中が震えました。ハリーはビクッと跳び起きて扉を見つめました。誰かが外にいて扉をノックしているのです。

今日の最後に
先回の記事でも説明したように魔法界では手紙を出す相手の居所が判っている場合は「緑色」のインクで、逆に分らない時には「エメラルド色」のインクで宛名あるいは名前を書きます。ダーズリー一家とハリーが泊った・・・

コークワース州のレールヴューホテルには緑色のインクで宛名が書かれた手紙がハリーに届きました。それは眠れなかったハリーが部屋の窓辺に腰掛けて外を眺めていたのを魔法界の誰かが見ていたからに他ならないでしょうね。

今にして思えばバーノン叔父さんはハリーに「建物の外に姿を見せるな!」と注意すべきだったんでしょうね。(笑)

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