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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

今週はかなり久方ぶりに「このシリーズ」をやってみる事にしました。ハリーが幾つかある選択科目の中から選んだ2つの科目は「魔法生物飼育学」に「占い学」でした。ところが最初に受けた「この科目」の授業でハリーはトレローニー先生から衝撃的な予言を告げられる事になってしまったのです。(全3項目)

3-1.奇妙な教室
ハリーが行き着いたのはこれまで見た事がない奇妙な教室でした。むしろとても教室には見えません。どこかの屋根裏部屋と昔風の紅茶専門店を掛け合わせたような所でした。小さな丸テーブルが20卓以上も所狭しと並び・・・

個々のテーブルの周りには繻子張りの肘掛椅子やふかふかした小さな丸椅子が置かれていました。深紅の仄暗い灯りが部屋を満たし窓という窓のカーテンは閉め切られていました。ランプのほとんどは暗赤色のスカーフで・・・

覆われていて息苦しいほどの暑さでした。暖炉の上には色々な物がゴチャゴチャと置かれ大きな銅のヤカンが火にかけられていました。その火からは気分が悪くなるほどの濃厚な香りが漂っていました。丸い壁面一杯には・・・

棚があって埃を被った羽根に蝋燭の燃えさしに何組ものボロボロのトランプに数え切れないほどの銀色の水晶玉。さらにはずらりと並んだ紅茶カップなどが雑然と詰め込まれていました。ロンがハリーのすぐそばに現れ・・・

他の生徒も2人の周りに集まりました。全員が声を潜めて話していました。そしてロンが「先生はどこだい?」と訊きました。すると暗がりの中から突然声がしました。それはまるで霧の彼方から聞こえるようなか細い声でした。

「ようこそ。この現世でとうとう皆様にお目にかかれてうれしゅうございますわ」

大きなキラキラした昆虫。ハリーはとっさにそう思いました。トレローニー先生は暖炉の灯りの中に進み出ました。みんなの目に映ったのはひょろりと痩せた女性でした。大きなメガネを掛けていてそのレンズが先生の目を・・・

実物より数倍も大きく見せていました。スパンコールで飾った透き通るショールをゆったりとまとい折れそうな首から鎖やビーズ玉を何本もぶら下げ腕や手は腕輪や指輪で地肌が見えません。先生のこの言葉で生徒たちは・・・

「お掛けなさい。あたくしの子供たちよ。さあ」

おずおずと肘掛椅子に這い上がる生徒もあれば丸椅子に身を埋める人もいました。ハリーたちは同じ丸テーブルの周りに腰掛けました。そしてトレローニー先生自身は暖炉の前の背もたれの高いゆったりとした肘掛椅子に・・・

「占い学にようこそ」

こうして「占い学」の授業は始まったのでした。

3-2.お茶の葉占い
挨拶の冒頭でトレローニー先生は生徒たちに多分私の姿を見た事はないでしょうね。それは学校の俗世の騒がしさの中にしばしば降りて行くと「心眼」が雲ってしまうからだとその理由を説明したのでした。それを聞いて・・・

この思いもかけない宣告に誰1人言葉を返す者はいませんでした。さらにトレローニー先生の次の言葉でハリーとロンはニヤッとしてハーマイオニーを見て、そのハーマイオニーはひどく驚くと共にショックを受ける事に・・・

「初めにお断りしておきましょう。眼力の備わっていない方にはあたくしがお教えできる事はほとんどありませんのよ。この学問では書物はある所までしか教えてくれませんの」

この「占い学」という学科では書物があまり役に立たないとトレローニー先生は言うのです。さらに先生は「いかに派手な音や匂いに優れ雲隠れ術に長けている魔法使いや魔女でも未来の神秘を見透かす事はできない」と・・・

限られた者だけに与えられる「天分」とも言えるのだそうです。トレローニー先生はネビルやパーバティ・パチルに声を掛けながら今学期はお茶の葉を読む事に専念いたします。来学期は手相学に進みましょう。そして・・・

夏の学期には水晶玉に進みましょう。ただし炎の呪いを乗り切れたらなんだそうです。それは不幸な事に2月にこのクラスは性質の悪い流感で中断される事になり先生自身も声が出なくなるからなのだそうです。そして・・・

イースターの頃にクラスの誰かと永久にお別れする事になるんだそうです。トレローニー先生のこの予告で張り詰めた沈黙が流れたのでした。しかしトレローニー先生は気にかける様子は微塵も見せませんでした。そして・・・

「あなた、よろしいかしら」

こう言われて先生の一番近くにいたラベンダー・ブラウンが座っていた椅子の中で身を縮めました。ネビルとパーバティに続いて自分も何か言われると思ったのです。しかし幸いな事にそうではありませんでした。先生は・・・

「一番大きな銀のティーポットを取っていただけないこと?」

トレローニー先生にこう言われてラベンダーはほっとした様子で立ち上がり、棚から巨大なポットを取って来て先生のテーブルに置きました。するとトレローニー先生はラベンダーにお礼を言った後唐突にこう言ったのでした。

「ところであなたの恐れている事ですけれど10月16日の金曜日に起こりますよ」

それを聞いてラベンダーは震えました。三度生徒の不意を衝いて震え上がらせた後にトレローニー先生は2人ずつ組になって棚から紅茶のカップを取って自分の所に来なさい。紅茶を注いで差し上げましょう。それから・・・

最後に滓(おり)が残る所までお飲みなさい。左手でカップを持ち滓をカップの内側に沿って三度回しましょう。それからカップを受け皿の上に伏せて下さい。最後の一滴が切れるのを待って自分のカップを相手に渡して・・・

読んでもらいます。教科書の「未来の霧を晴らす」の5ページと6ページを見て葉の模様を読むのだそうです。トレローニー先生は生徒の間を移動してお助けしたり教えたりするそうです。こうしてお茶の葉による占いが・・・

始まったのですが・・・

3-3.死の予告
部屋に漂う濃厚な香料の匂いのせいでハリーは眠くなり頭がぼーっとなりました。薄暗がりの中でトレローニー先生が生徒たちに向かって「心を広げるのです。そして自分の目で俗世を見透かすのです!」と声を張り上げました。

ハリーは何とか集中しようと頑張りました。しかしロンの「はっきり言うけど心眼の検査をしてもらう必要ありだね」の言葉でハリーは吹き出しそうになるのを必死に押し殺さなくてはなりませんでした。それと言うのも・・・

トレローニー先生が2人のほうをじっと見ていたからです。そして今度はロンの番になりロンは真面目に額に皺を寄せてハリーのカップを見ました。ところが今度はハリーが我慢できずに吹き出してしまったのです。すると?

トレローニー先生がくるりと振り向きました。そして「あたくしが見てみましょうね」と咎めるように言うと先生はすーっとやって来てハリーのカップをロンから素早く取り上げたのでした。そしてトレローニー先生は・・・

先生はカップを時計と反対回りに回しながらじっと中を見ました。他の生徒も静まり返って見つめました。ところが事もあろうにトレローニー先生が「あなたは恐ろしい敵をお持ちね」と言うのに対してハーマイオニーが・・・

「でも、誰でもそんなこと知ってるわ」

ハーマイオニーは聞こえよがしに囁きました。それを聞いてトレローニー先生はキッとハーマイオニーを睨みました。しかしハーマイオニーはたじろかずハリーとヴォルデモートの事はみんな知っていると言い放ったのでした。

ハリーもロンも驚きと賞賛の入り交じった目でハーマイオニーを見ました。ハーマイオニーが教師に対してこんな口の利き方をする所を2人は見た事がなかったからです。今にして思えばハーマイオニーのこの言動こそが・・・

トレローニー先生を挑発して「あの予言」を引き出してしまったのかもしれません。みんながその場に立ちすくみトレローニー先生をじっと見つめる中で先生は最後にもう一度カップを回しました。そしてハッと息を呑み・・・

悲鳴を上げたのです。またしてもカチャンと陶磁器が割れる音がしてネビルが2個目のカップを割る中トレローニー先生は空いていた肘掛椅子に身を沈めピカピカ飾り立てた手を胸に当てて目を閉じていたのです。そして・・・

「あなたにはグリムが取り憑いています」

ハリーだけが知らないわけではないと察しはつきました。ディーン・トーマスはハリーに向かって肩をすくめて見せましたしラベンダー・ブラウンは「わけが分らない」という顔をしていました。しかしそれ以外の生徒は・・・

恐怖のあまり手で口をパッと覆ったのでした。さらにトレローニー先生はハリーに通じなかったのがショックなようでした。トレローニー先生はこのように言ってハリーに対して最後通告を突きつけたというわけなんですよね。

「グリム、あなた死神犬ですよ!墓場に取り憑く巨大な亡霊犬です!可哀想な子。これは不吉な予兆。大凶の前兆。死の予告です!」

今日の最後に
この後結局ハリーと同学年のグリフィンドール生は「トレローニー先生のハリーの死の予告を信じるのか?信じないのか?」を巡って大きく二分される事になりました。そしてそれを信じた生徒たちはそれ以外の予言も・・・

信じるという事になったのです。そして直後の授業でマクゴナガル先生は高らかに反トレローニー派だと宣言したというわけです。それと言うのもトレローニー先生は毎年1人の生徒の死を予言していたのにも関わらず・・・

未だに誰1人として死んでない。マクゴナガル先生は「真の予言者は滅多にいません。そしてトレローニー先生は」と言った所で言葉を切って暗に「シビル・トレローニーは偽者で真の予言者ではない」と言っているんですよね。

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