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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリーたち3人が「占い学」の授業を受けるため梯子を上って塔教室に入って行くと当初の予定より早く水晶玉が始まるとの事でした。ところがまたしてもトレローニー先生が「水晶玉の中に死神犬が見える」などと言い出したのです。その言葉でついにハーマイオニーの堪忍袋の緒が切れたのでした。(全3項目)

3-1.水晶玉占い始まる
そしてついにその日はやって来てしまったのでした。ハリーたち3人は一緒に梯子を上り薄暗いムッとするような塔教室に入りました。小さなテーブルの1つ1つに真珠色の靄が詰まった水晶玉が置かれぼーっと光っていました。

「水晶玉は来学期にならないと始まらないと思ってたけどな」

3人は脚のぐらぐらしているテーブルに座りました。トレローニー先生がすぐそばに忍び寄って来ていないかどうか周囲を警戒するように見回しながらロンがこう言いました。しかしハリーにとっては大歓迎の事だったのです。

「文句言うなよ。これで手相術が終わったって事なんだから」

初授業の際に予告していた通りクリスマス休暇明けには「手相学」を始めました。するとトレローニー先生は「これまで見た手相の中で生命線が一番短い」とハリーに告げたのでした。トレローニー先生はハリーの手相を・・・

見るたびぎくりと身を引いていたのでハリーはもううんざりしていたのです。すると「皆様こんにちは!」と毎度お馴染みの霧の彼方の声と共にトレローニー先生がいつものように薄暗がりの中から芝居がかった登場をしました。

トレローニー先生を崇拝しているパーバティ・パチルとラベンダー・ブラウンは恐怖心ではなく興奮で身震いしていました。計画より少し早めに水晶玉を教える事にしたのだそうです。先生はこれもまたいつものように・・・

暖炉の火を背にして座りあたりを凝視して「6月の試験は球に関する物だと運命があたくしに知らせましたの。それであたくし皆様に十分練習させて差し上げたくて」と言ったのです。その言葉を聞いてハーマイオニーは・・・

3-2.怒るハーマイオニー
ハーマイオニーは鼻をフンと鳴らして「運命が知らせましたのって?どなた様が試験をお出しになるの?あの人自身じゃない!何て驚くべき予言でしょ!」と声を低くする配慮もせず言い切りました。トレローニー先生は・・・

暗がりに隠れていたので聞こえていたのかどうかは分りませんでした。ただハーマイオニーのその言葉が聞こえなかったかのように話を続けました。トレローニー先生が言うのには水晶占いはとても高度な技術なのだそうです。

それを言う時のトレローニー先生は夢見るような口調でした。球の無限の深奥を初めて覗き込んだ時。皆様が最初から「何かを見る」なんて事は期待していない。まずは意識と外なる眼をリラックスさせる事から始めましょう。

そうすれば「内なる眼」と超意識が顕れる。幸運に恵まれれば皆様の中の何人かはこの授業が終わるまでに「見える」かもしれないとトレローニー先生はそう言うのです。ロンはクスクス笑いがどうしても止まらなくなり・・・

声を殺すのに握り拳を自分の口の中に突っ込む有り様でした。トレローニー先生のこの説明を受けて生徒たちは作業に取りかかりました。少なくともハリーには水晶玉をじっと見つめている事がとてもアホらしく思えたのでした。

心を空にしようと努力しても「こんな事くだらない」という思いが頻繁に脳裏に浮かんで来ました。しかもロンがしょっちゅうクスクスと忍び笑いをするわハーマイオニーが舌打ちをするわでますます集中する事などできません。

15分ほど黙って水晶玉を見つめた後ハリーは2人に「何か見えた?」と訊きました。するとロンはテーブルを指差し「焼け焦げがあるよ」と答えました。誰かが蝋燭を垂らしたんだろうなとの事でした。ハーマイオニーは・・・

歯を食いしばったまま「全く時間の無駄よ」と答えました。こんな事に時間を費やすぐらいなら先ほど「呪文学」の授業を受け損なってしまったので「元気の出る呪文」を練習したほうがマシだとハーマイオニーは言うのです。

トレローニー先生は衣擦れの音と共に3人のそばを通り過ぎながら「球の内なる影のような予兆をどう解釈するかあたくしに助けて欲しい方いらっしゃること?」と腕輪をチャラつかせながらつぶやくように言ったのでした。

するとロンは「僕助けなんかいらないよ。見りゃ判るさ。今夜は霧が深いでしょうってとこだな」と囁きました。ロンのその「お手上げさ。助けてもらう事なんて何もない」という言葉を聞いてハリーもハーマイオニーも・・・

思わず吹き出してしまいました。するとトレローニー先生の「まあ何事ですの!」の声と共に生徒全員が一斉にハリーたちの方を見ました。パーバティとラベンダーは「何て破廉恥な」という批難がましい目つきで見ていました。

「あなた方は未来を透視する神秘の震えを乱していますわ!」

トレローニー先生は3人のテーブルに近づいて来ると水晶玉を覗き込みました。ハリーは気が重たくなりました。それはトレローニー先生が「何を言い出すのか?」が容易に予想できたからです。そしてその通りだったのです。

「ここに、これまでよりはっきりと・・・ほら、こっそりとあなたの方に忍び寄り、だんだん大きく・・・死神犬のグ-」

そこでハーマイオニーが!

3-3.予言が的中?
ハーマイオニーは大声で「いい加減にしてよ!またあのバカバカしい死神犬じゃないでしょうね!」と言いました。するとトレローニー先生は巨大な目を上げてハーマイオニーを見ました。トレローニー先生は立ち上がると・・・

紛れもなく怒りを込めてハーマイオニーを眺め回しました。そしてハーマイオニーに対して最後通告を突きつけたのでした。あなたがこの教室に最初に現れた時からはっきり判っていました。あなたには「占い学」という・・・

高貴な技術に必要な物が備わっていない。こんなに救いようのない俗な心を持った生徒には未だかつて会った事がないとまで言い切ったのです。一瞬の沈黙の後ハーマイオニーは「結構よ!」と唐突に言うと立ち上がりました。

ハーマイオニーは「未来の霧を晴らす」の本をカバンに詰めると再び「結構ですとも!」と言って、カバンを振り回すようにして肩に掛け危うくロンを椅子から叩き落しそうにして「辞めた!私出て行くわ!」と言うと・・・

生徒全員が呆気に取られる中ハーマイオニーは威勢良く出口へと歩き、撥ね戸を足で蹴飛ばして開けると梯子を降りて姿を消しました。全生徒が落ち着きを取り戻すまでに数分かかりました。トレローニー先生はと云えば・・・

死神犬の事をすっかり忘れてしまったようでした。ぶっきらぼうにハリーとロンのいる机を離れ透き通ったショールをしっかり体に引き寄せながら息を荒げていたのでした。ところが突然ラベンダーが感嘆の声を上げたのでした。

「イースターの頃に誰か1人が永久に去るでしょう」先生は随分前にそうおっしゃいました。ラベンダーにこう言われてトレローニー先生は儚げに微笑みハーマイオニーが去る事を自分は判っていました。しかしそれでも・・・

「兆(しるし)を読み違えていればよいのに」と願う事もありますのよ。つまり「そうはならないで欲しい。外れて欲しい」と思う時もある。つまり「内なる眼」が重荷になる事も時にはあるとトレローニー先生はそう言うのです。

それを聞いてロンは畏(おそ)れを成したようにハリーに「ハーマイオニーったら、今日は大変な1日だよ。な?」と呟いたのでした。

今日の最後に
「イースターの頃に誰か1人が永久に去る」確かにラベンダー・ブラウンが言う通りで最初の授業の時にトレローニー先生はこう言っています。しかしラベンダーにとっては残念な事にトレローニー先生の予言的中率は・・・

100%というわけではないんですよね。この時トレローニー先生は「2月にこのクラスは性質の悪い流感で中断される事になる」さらにはトレローニー先生自身もまたそれが原因で声が出なくなるとそう言っているんですよね。

しかしそんな事は起こっていません。当たった方だけ強調させる。偽の予言者によくあるパターンですよね。(笑)

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