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ポルターガイストのピーブズのお目付け役としてグリフィンドール寮の監督生のパーシーからも一目置かれていた男爵だったのですが、それはグリフィンドール寮付きのゴースト「ほとんど首なしニック」もまた同じ思いのようです。それぞれの寮の競争はあっても友情の絆は保っているんだそうです。だからこそ・・・(全3項目)

3-1.ゴースト評議会
ハリー4年生の新学期初日はロンをして「この調子で降ると湖が溢れる」と言わせるほどの土砂降りでした。ところがそれにさらに拍車をかけたのが玄関ホールで水風船爆弾を落としたポルターガイストのピーブズだったのです。

何故ピーブズはそういう行動に打って出て来たのか?ハリーたちは大広間でグリフィンドールのテーブルに着いてから「ほとんど首なしニック」に事の経緯を聞いたというわけなんですよね。それは組分けの儀式を終えて・・・

「今晩はご馳走が出ただけでも運が良かったのですよ。さっき厨房で問題が起きましてね」

きっかけはニックのこの一言でした。いつもの議論でピーブズが「祝宴に参加したい」と駄々をこねたんだそうです。ニックは「全く無理な話だ。行儀作法も知らず食べ物の皿を見れば投げつけずにはいられない」だから・・・

ところが「ゴースト評議会」を開いた所「太った修道士」はピーブズにチャンスを与えてはと言ったのだそうです。しかし「血みどろ男爵」がダメを出して絶対に許さない。ニックもまた「その方が賢明だ」と思ったんだそうです。

そのためピーブズは玄関ホールで生徒に対し水風船爆弾による攻撃に打って出て来たというわけなんですよね。ところがピーブズが新入生歓迎パーティへの参加を拒否された事で起こした問題行動はそれだけではなかったのです。

「何もかも引っくり返しての大暴れ。鍋は投げるし釜は投げるし。厨房はスープの海。屋敷しもべ妖精がものも言えないほど怖がって」

「ガチャン」と音がしたかと思うとハーマイオニーが金のゴブレットを倒しました。かぼちゃジュースがこぼれて白いテーブルクロスにオレンジ色の筋が長々と延びて行きました。がしかしハーマイオニーは気にも止めません。

「屋敷しもべ妖精がここにもいるって言うの?」

ハーマイオニーの反応に驚いたようにニックは「左様」と答えました。さらに驚く事にニックが言うには「イギリス中のどの屋敷よりも大勢いる。百人以上」との事だったのです。こうしてピーブズの騒動がきっかけで・・・

ハーマイオニーが「ホグワーツにも百人以上の屋敷しもべ妖精がいて無給休み無しで働いている」という事を知ったというわけなんですよね。

3-2.全寮に仲良くなれって?
ハリーは数々の巡り合せの悪さが重なって4年生の時が上級生としては初めて組分けに立ち会う事になりました。ところが翌年度のこの儀式では組分け帽子の歌の中に予想外の文言が盛り込まれて驚かされる事になったのです。

♪ああ願わくば聞きたまえ
歴史の示す警告を
ホグワーツ校は危機なるぞ
外なる敵は恐ろしや
我らが内にて固めねば
崩れ落ちなん内部より
既に告げたり警告を

組分け帽子の歌が終わるといつものように拍手が湧き起こりました。がしかし呟きと囁きで萎みがちでした。大広間の生徒たちが隣同士で意見を交換していたからです。ハーマイオニーが少し不安そうにこう問いかけると・・・

「これまでに警告を発した事なんてあった?」

その問いに「ほとんど首なしニック」が訳知り顔で「左様。あります」と答えました。何でもあの帽子は必要とあらば自分の名誉にかけて学校に警告を発する責任があると考えているのだそうです。ニックのこの説明は・・・

儀式による中断を挟んで食事の時にも行われました。ニックが言うにはこれまでにも数回あの帽子が警告を発するのを聞いているんだそうです。いつも学校が大きな危機に直面した時に行なわれたそうです。そしていつも・・・

同じ忠告をするとの事でした。すなわち「団結せよ。内側を強くせよ」と。つまり組分け帽子は「全寮が仲良くしろ」と言っているというわけです。しかしハリーはスリザリンのテーブルに視線を走らせながらこう言いました。

「とても無理だね」

今年度から監督生になったドラコ・マルフォイが王様然と振舞っていたからです。するとその事を知ってか知らずかニックはハリーを咎めるようにこう言ったというわけです。その文言の中には「血みどろ男爵」の名前が・・・

「平和な協力これこそ鍵です。我らゴーストは各寮に分かれておりましても友情の絆は保っております。グリフィンドールとスリザリンの競争はあっても私は血みどろ男爵と事を構えようとは夢にも思いませんぞ」

それに対してロンが「単に怖いからだろ」と突っ込みを入れるとニックは大いに気を悪くしたようでした。この後さらにロンが食べ物を口に目一杯詰め込んだままで話しかけて来た態度が気に入らなかったようでニックは・・・

別の席に移動して行ったのでした。

3-2.ここでもやっぱり!
こうして始まったハリー5年目の学期は魔法省から送り込まれて来たアンブリッジによる「闇の魔術に対する防衛術」の最初の授業でいきなり罰則を食らうというハリーにとっては先々に暗雲漂うスタートを切る事になりました。

土曜日の朝。同室の寮生の中でハリーが一番に目覚めました。ハーマイオニーに反対されたもののハリーはやっぱりシリウスに手紙を出す事にしました。談話室で手紙を書き終えてハリーがふくろう小屋に向かっていると・・・

「私ならそちらの道は行きませんね」

ハリーが廊下を歩いていると目の前の壁から「ほとんど首なしニック」が出て来て「廊下の中ほどにあるパラセルススの胸像の脇を次に通る人にピーブズが愉快な冗談を仕掛けるつもりです」と言って来ました。そこで・・・

ハリーが「それパラセルススが頭の上に落ちて来る事もあり?」と訊くとニックは「そんなバカなとお思いでしょうがあります」とうんざりした声で答えました。ニックが言う所によればピーブズには繊細さなどという・・・

徳目はないのだそうです。ニックは「血みどろ男爵を探しに参ります。男爵なら止める事ができるかもしれません」と言って姿を消しました。ハリーは廊下を右には曲がらずに左の方に折れて遠回りでも安全な道を取りました。

そのお陰で無事ふくろう小屋に行く事ができてシリウス宛ての手紙をヘドウィグに持たせる事ができたというわけなんですよね。

今日の最後に
そんなわけで「ピーブズを制御コントロールできる唯一の人」という事でグリフィンドール寮の監督生のパーシー・ウィーズリーに加えてグリフィンドール寮付きのゴースト「ほとんど首なしニック」までもが男爵の事を・・・

つまりパーシーにニックといずれも最も激しく対立している寮の監督生とゴーストに一目置かれている男爵なんですが、グリフィンドール寮の寮監のマクゴナガル先生にとっては男爵はどうやらそういう存在ではないようですね。

前述のピーブズが新学期初日に玄関ホールで水風船爆弾を落としている時にマクゴナガル先生は男爵ではなく「校長先生を呼びますよ!」と言っているんですよね。やはりマクゴナガル先生にとっては「血みどろ男爵」は・・・

スリザリン寮付きのゴーストだから意地でも「頼りにしているなどと思われたくない!」という事なんでしょうか?
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