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ハリーがグリフィンドールに組分けされた直後に興味津々のシェーマス・フィネガンが「血みどろ男爵はどうして血みどろになったの?」と訊いても「ほとんど首なしニック」は訊いてみた事もありませんと答えていました。ところがハリーは極めて意外な人物から「その理由と経緯」を聞く事になったのです。(全3項目)

3-1.男爵の趣味
何ゆえヴォルデモート卿はハリーの両親を殺害し幼いハリーをも抹殺しようとしたのか?それはハリーが生まれる直前にシビル・トレローニーによって告げられた予言のせいだったのです。そのためハリーが6年生になった時。

ダンブルドアは「君の教育にわしがより大きく関わる時が来たと思う」と言って個人教授を受けて欲しいと申し入れて来ました。さらに驚く事にはクリスマス休暇明けの授業の時ダンブルドアはハリーに宿題を出して来たのです。

それは「魔法薬学」の教師としてホグワーツの教壇に復帰したホラス・スラグホーンの改竄した記憶を見せた後ハリーがその「本物の記憶を回収する」というものだったのです。そしてついにハリーがその宿題をやり遂げた時。

「ダンブルドア校長は1時間前に学校に戻られました」

背後で声がしたかと思うといつものように襞襟の上で首をぐらつかせながら「ほとんど首なしニック」がするするとハリーに近づいて来ました。ニックが言うには校長が到着するのを見てたのは「血みどろ男爵」だったそうです。

男爵が言うにはダンブルドア校長は少しお疲れの様子ですがお元気との事でした。それを聞いてハリーは何せダンブルドアの出した宿題をようやくやり遂げた直後だったので心が躍りました。そこでニックにこう訊いたのでした。

「どこにいるの?」

するとニックは「天文台の塔で呻いたり鎧をガチャつかせたりしていますよ。男爵の趣味でして」と答えたのでした。つまりはここで極めて意外な形で「血みどろ男爵」の趣味が明らかになったというわけです。ところが・・・

当然ハリーが「どこにいるの?」と訊いたのは男爵ではなくダンブルドア校長の居所だったのです。そこでハリーが「血みどろ男爵じゃなくてダンブルドア!」と言うとニックは「校長室です」と答えたというわけなんですよね。

ニックが言うのには「男爵の言い方から察しますにお就寝みになる前に何か用事がおありのようで」との事でした。ハリーはレディの「合言葉が変わったというのは嘘よ」という声を背にしつつ校長室に向かったというわけです。

3-2.フリットウィック先生の一言がきっかけで
スラグホーンの本物の記憶を回収して判ったのは「ヴォルデモートは複数の分霊箱を作っていた」という事でした。ダンブルドアの葬儀が終わってハリーが決心した事とは来年度は学校に戻らずにヴォルデモートの分霊箱を・・・

発見して破壊するという事でした。そのためハリーがホグワーツ入りしたのは決して反ヴォルデモート派の旗頭になるためではなく、ヴォルデモートの分霊箱が隠されていたため必要に迫られて入ったというわけなんですよね。

「先生お邪魔してすみません。でも重要な事なんです。レイブンクローの髪飾りがどこにあるか何かご存知ではありませんか?」

ちょっとした余分の知恵があるのは決して不都合な事ではない。だがこのような状況でそれが役に立つとは到底思えないと言うフリットウィック先生にハリーは僕が知りたいのはそれがどこにあるのかという事だけですと・・・

ご存知ですか?ご覧になった事はありますか?と訊くハリーに対してフリットウィック先生が言った言葉は一度はハリーを落胆させました。それがその直後にはヴォルデモートの分霊箱を発見する重要なヒントになったのです。

「見た事があるかじゃと?生きている者の記憶にある限りでは誰も見た者はない!とっくの昔に失われた物じゃよ!」

フリットウィック先生のこの言葉を聞いてハリーはどうしようもない失望感と焦燥感の入り交じった気分になりました。それなら分霊箱は一体何なのだろう?ところがこの「生きている者の記憶にある限りでは」の一言が・・・

「ニック!ニック!君と話がしたいんだ!」

ハリーは避難する生徒の流れに逆らって進むと玄関ホールに漂っている「ほとんど首なしニック」の所に辿り着きました。そしてニックに「その人じゃないと駄目なんだ」と言ってレイブンクローのゴーストは誰なんだと・・・

ニックはそれは「灰色のレディ」だと答えました。ニックの透明な人差し指の示す先に長身のゴーストの姿が見えました。ニックに「あそこにいるのがそのレディです。髪の長い。あの若い女性です」と言われてハリーは・・・

レディを追ったのでした。

3-3.意外な過去が意外な人から
ハリーが必死に呼び止めるとレディは床から十数センチの所に浮かんだままで一旦止まってくれました。ハリーが近づいてみると話をした事こそありませんでしたが、ハリーが何度か廊下ですれ違った事のあるゴーストでした。

ハリーは呼び止める時と同様必死で「良い成績を取るためじゃない!ヴォルデモートに関わる事なんだ!ヴォルデモートを打ち負かすためなんだ!それともそんな事にあなたは関心がないのですか?」などと言葉を並べて・・・

レディを説得しました。ハリーは一度はレディがもし何かを知っているのならフリットウィック先生かダンブルドアに話しているはずだと思ってその場を立ち去りかけました。ところがその時レディが小さな声でこう言いました。

「私は母からその髪飾りを盗みました」

レディがようやく髪飾りの事を話す気になってくれたのです。レディは生きている時にはヘレナ・レイブンクローという名前でホグワーツ創始者の1人の娘だったのです。母は髪飾りを失った事を決して認めようとはせず・・・

まだ自分が持っているふりをしていたと言われているそうです。娘の恐ろしい裏切りの事もホグワーツの他の創始者たちには秘密にしていたのだそうです。やがて母は病気になりました。自分の裏切り行為にも関わらず・・・

母は「どうしてももう一度娘に会いたい」とある男に娘を探させました。かつてレディはその男の申し出を撥ねつけた事があったんだそうです。その男はずっとレディに恋心を抱いていたそうです。そのためその男なら・・・

母は「娘を探し出すまでは決して諦めない」という事を知っていたのです。その男は娘が隠れていた森を探し当てました。しかし娘が一緒に帰る事を拒むと男は暴力を振るいました。その男はカッとなりやすい性格だったのです。

そのため娘つまりレディに断られて激怒しレディが自由でいる事に嫉妬してレディを刺して殺害してしまったのでした。その男こそが実は「血みどろ男爵」だったという事が「灰色のレディ」の口から明らかにされたのでした。

自分のしてしまった事を目のあたりにして男爵は後悔に打ちひしがれ、レディの命を奪ったその凶器を取り上げて自らの命も絶ちました。それ以来男爵は悔悟の証として鎖を身につけているのだそうです。このようにして・・・

意外な人物から「血みどろ男爵」の意外な過去が明らかにされたというわけなんですよね。

最後に
そんなわけで改めて振り返ってみればハリーが「血みどろ男爵」を直に生で見たのは1年生の新学期初日にグリフィンドールに組分けされた直後にスリザリンのテーブルでドラコ・マルフォイの隣に座っているのが最初で・・・

二度目は「ほとんど首なしニック」の没後500年の「絶命日パーティ」に出席している男爵を見た時だったんですよね。ところがハリーが男爵を目撃したのは「この2回」だけでさらには会話を交わした事は一度もありません。

「灰色のレディ」もハリーは前述の場面で初めて話した時に「廊下で何度かすれ違った事がある」と思い出しているので男爵もまたそうだったという可能性は十二分に考えられます。しかしやはり他の寮のゴーストなので・・・

接触する機会は極めて少なかったというわけです。私は一度ぐらい会話を交わす場面があって欲しかったと個人的にはそう思いますね。(笑)
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