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新学期初日のホグワーツ特急に続いてハリーはクィディッチの試合の時にも吸魂鬼のせいで気を失う事になりました。当初は「吸魂鬼と戦う専門家ではない」と言ってハリーの「教えて欲しい」という申し入れに尻込みする素振りを見せていたルーピン先生だったのですが・・・(全3項目)

3-1.課外授業初日、その1
新学期初日のホグワーツ特急に続いてハリーはクィディッチの開幕戦対ハッフルパフ戦でも現れた吸魂鬼のせいで気を失う事になりました。実を云うと課外授業のきっかけを作ったのはハリーではなくルーピンの方だったのです。

ハッフルパフ戦後最初の授業が終わった時にルーピン先生はハリーに「ちょっと残ってくれないか」と声をかけました。ハリーがホグワーツ特急での事を思い出して「先生は汽車の中であいつを追い払いました」と言うと・・・

ルーピン先生は防衛の方法がないわけではない。しかし汽車に乗っていた吸魂鬼は1人だけだった。数が多くなるほど抵抗するのは難しくなると答えました。そこでハリーは「どんな防衛法ですか?」と訊いた後さらに・・・

「教えてくださいませんか?」

こう言うハリーにルーピン先生は「私は決して吸魂鬼と戦う専門家ではない。それは全く違う」とハリーの思い詰めた顔を見つつ少し迷った様子で答えました。しかし吸魂鬼が再び現れた時に奴らと戦う事ができないと・・・

そう言われてルーピン先生は「よろしい。何とかやってみよう」と言って吸魂鬼防衛術を教えてくれる事を約束してくれたのでした。その代わりクリスマス休暇に入る前にやっておかなければならない事が山ほどあるので・・・

来学期まで待たなければならない。全く私は都合の悪い時に病気になってしまったものだとの事でした。ハリーはこれで「母親の最期の声を聞かずに済むようになるかもしれない」と思う事ができるようになったというわけです。

3-2.課外授業初日、その2
ハリーの両親ポッター夫妻がヴォルデモートに殺害されたのは、父親の無二の親友でアズカバンを脱獄したシリウス・ブラックが2人を裏切って居所を教えたからだった。ヒッポグリフのバックビークが裁判を受ける事になった。

こんなショッキングな情報が耳に飛び込んで来た上に、バックビークの事で打ちひしがれた姿のハグリッドを見せつけられるわ貰って早々にマクゴナガル先生にファイアボルトを没収されるなど今年度のクリスマス休暇は・・・

ハリーにとっては到底楽しいと言えるものではありませんでした。休暇の最終日にキャプテンのオリバー・ウッドに話してからというものハリーは「一刻も早く吸魂鬼防衛術の訓練を始めたい!」と思いました。そこで・・・

休暇明け最初の授業の終了後ハリーはルーピン先生にこの約束を思い出させました。すると木曜の夜8時から「魔法史」の教室ではどうかという答えが返って来ました。こうしてルーピン先生の課外授業が始まる事になりました。

木曜の午後8時ハリーが魔法史の教室で待っていると荷造り用の大きな箱を抱えてルーピン先生が現れました。箱の中はまね妖怪との事でした。ハリーを見ればまね妖怪は吸魂鬼に変身するのでこれで練習できるというわけです。

ルーピン先生は杖を取り出すとハリーにも同じ事をするよう促しました。そして自分がこれからハリーに教えようとしている「守護霊の呪文」はふくろう資格を遥かに超える非常に高度な魔法だと説明しました。そのため・・・

「どんな力を持っているのですか?」と不安げに訊くハリーにルーピン先生は「呪文が上手く効けば守護霊が出て来る。いわば吸魂鬼を祓う者。保護者だ」この守護霊がハリーと吸魂鬼との間で盾になってくれるんだそうです。

守護霊は一種のプラスのエネルギーで吸魂鬼はまさにそれを貪り食って生きる。しかし守護霊は本物の人間なら感じる絶望というものを感じる事ができない。そのために吸魂鬼は守護霊を傷つける事もできない。ところが・・・

前述のようにこの「守護霊の呪文」はホグワーツの生徒が5年生の時に受ける「普通魔法レベル試験」通称ふくろう試験を遥かに上回る高度な魔法なのだそうです。だからまだ3年生のハリーが習得するのは大変だと言うのです。

この魔法は大人の魔法使いでさえてこずるとの事でした。ハリーの「守護霊ってどんな姿をしているのですか?」の問いにルーピン先生は「それを創り出す個々の魔法使いによって違うものになる」と答えました。そして・・・

創り出す方法は呪文を唱える事。何か1つ一番幸せだった想い出を渾身の力で思い詰めた時に初めて呪文が効くんだそうです。唱える呪文は「エクスペクト・パトローナム、守護霊よ来たれ」ハリーは小声で繰り返しました。

やがて杖先から一条の銀色の煙のような物が噴き出して来ました。そしていよいよまね妖怪・吸魂鬼での練習という事になったのでした。

3-3.何故この場面なのか?
私が思うにルーピン先生は対ハッフルパフ戦後最初の授業の時にハリーから「吸魂鬼防衛術を教えて欲しい」と言われた時に即座に「OK」の返事をしなかったのは「習得するのは無理なのでは?」と考えたからだと思いますね。

前述のように「守護霊の呪文」は5年生の時に受ける「普通魔法レベル試験」通称ふくろう試験を遥かに凌ぐ大人の魔法使いでさえ習得するのが難しいという高度な魔法です。クリスマス休暇明けまで待てと言ったものの・・・

ルーピン先生は「できれば忘れていて欲しい。教えなくない」とそう考えていたと私は思いますね。しかしルーピン先生にとっては残念な事にハリーは忘れる事なく再び申し入れて来たのでした。それは初授業の時にも・・・

最初の説明の時にもルーピン先生はハリーに「君には高度過ぎるかもしれない」と警告しています。さらにまね妖怪・吸魂鬼でやった1回目の練習を終え2回目に入る時もルーピン先生はハリーに対してこう言っているんですよね。

「ハリー、続けたくないならその気持ちは私にはよく判るよ」

これはハリーがというよりルーピン先生の方が「続けたくない」という気持ちを持っていたからだと私はそう思いますね。ハリーが「父さんの声を初めて聞いた」と言った時ルーピン先生は揺れ動く気持ちを隠し切れずに・・・

「さあハリー。今夜はこのぐらいで辞めよう。この呪文はとてつもなく高度だ。言うんじゃなかった。君にこんな事をさせるなんて」

13才のハリーが「守護霊の呪文」を習得できるはずがない!自分は何という事をハリーに言ってしまったんだ!自分は到底無理な事をハリーにやらせようとしている。激しく揺れ動くルーピン先生の気持ちがこの言葉に・・・

凝縮されていると私はそう思います。そんな先生なのにも関わらずちっとも自信満々じゃない所が私は大好きですね。(笑)

今日の最後に
まね妖怪・吸魂鬼で3回目の練習に臨んだ時。ハリーの頭の中ではまたしても母親の悲鳴が聞こえ始めました。しかし今度は周波数の合わないラジオの音のようでした。しかもまだハリーは立っていて吸魂鬼が見えていたのです。

吸魂鬼が立ち止まりました。そして大きな銀色の影がハリーの杖先から飛び出し吸魂鬼とハリーの間に漂いました。足の感覚はありません。しかしハリーはまだ立っていました。あとどのくらい持ち堪える事ができるのだろうか?

するとルーピン先生が飛び出して来て「リディクラス!」と叫びました。そして「立派なスタートだ」と言ったのです。もう一度やりたいと言うハリーにルーピン先生は「一晩にしては十分過ぎる」ときっぱり言って断りました。

この時ルーピン先生は13才の魔法使いに「守護霊の呪文」なんて到底無理だと思っていた。しかし何とかなりそうだ。ハリーはこの高度な魔法を習得できるかもしれない。そう考えたと私はそう思いますね。だからこそ・・・

この日の授業をきっぱりと打ち切ったのです。
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