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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハグリッドが1人で死刑執行人を待つなんてそんな事させられない。ハリーたち3人はハグリッドの小屋に駆けつけましたが、そこでロンのペットのスキャバーズが見つかった事をきっかけにハリーたちは驚愕の事実を次々と知らされる事になったのです。まさに怒涛の展開でした。(全3項目)

3-1.叫びの屋敷にて、その1
控訴に破れた。日没に処刑だ。事態はハリーの「ハグリッドが1人で死刑執行人を待つなんてそんな事させられない」の一言で大きく動き出す事になりました。驚くべき事にハーマイオニーがハグリッドの小屋で見つけたのは?

「ロン!し-信じられないわ。スキャバーズよ!」

呆気に取られるロンでしたがハグリッドはそれどころではありません。ダンブルドアを先頭に魔法大臣コーネリウス・ファッジに危険生物処理委員会のメンバーの1人そして死刑執行人のマクネアが小屋に向かっていたのです。

ハグリッドはハリーたちがここにいる所を連中に見られてはいけないと言って3人を裏口から逃がしました。ロンはスキャバーズをポケットに押し込み3人はハグリッドに従いて裏庭に出ました。ところがハリーたち3人が・・・

城に辿り着く前に暴れていたスキャバーズがロンの指の間をすり抜けて遮二無二逃げ出したのです。ハリーとハーマイオニーが止める間もなくロンは「透明マント」をかなぐり捨て猛スピードでスキャバーズを追って行きました。

2人が見つけた時ロンは地面にべったり腹這いになっていました。スキャバーズはポケットに戻り今度こそ逃げられないようにとロンが両手でしっかりと押さえていました。ところがそこに巨大な薄灰色の目の犬が現れたのです。

犬が再び3人に跳びかかって来た時ロンはハリーを横に押しやりました。すると犬はロンが伸ばした腕をパクリと噛みました。そしてまるでボロ人形でもくわえるように安々とロンを引きずって行きました。そしてロンは・・・

「ルーモス!光よ!」

ハリーの杖灯りに照らし出されたのは「暴れ柳」でした。その木の根元の大きく開いた隙間に犬がいました。ロンは必死に抵抗していました。がしかしバシッというまるで銃声のような足の骨が折れる音と共に姿を消しました。

「助けを呼ばなくちゃ」と言うハーマイオニーにハリーは「あいつはロンを食ってしまうほど大きいんだ。そんな時間はない」と言い返しました。クルックシャンクスが2人の行く手を遮る「暴れ柳」を止めてくれたので・・・

ハリーとハーマイオニーは黒い犬を追ったというわけなんですよね。

3-2.叫びの屋敷にて、その2
クルックシャンクスに従いて到着してみるとそこは何と「叫びの屋敷」でした。何かが上の階で動いて頭上で軋む音がしたので2人は天井を見上げ、できるだけこっそり隣のホールに忍び込み崩れ落ちそうな階段を上がりました。

どこもかしこも厚い埃をかぶっていましたが床だけは違っていました。何かが上階に引きずり上げられた跡が幅広い縞模様になって光っていたのです。2階に上がると開いている扉が1つだけありました。そこにいたのが・・・

何と!

「こいつが僕の父さんと母さんを殺したんだ!」

魔法を忘れ果て自分が痩せて背の低い13才である事も忘れ果て、相手のシリウス・ブラックが背の高い大人の男である事さえハリーは忘れ果てていました。できるだけ酷くこいつを傷つけてやりたい!その思い一筋だったのです。

ハリーがそんな愚かな行為に打って出て来たのがショックだったのか?シリウス・ブラックは杖を上げるのが遅れました。ハリーは片手でシリウス・ブラックの手首を掴むともう一方の手で横顔を殴りつけました。2人は・・・

勢い余って仰向けに倒れ壁にぶつかりました。シリウス・ブラックは壁の下の方で伸びていました。左目の周りが黒くあざになり鼻血を流していました。ハリーは杖を構えました。やるなら今だ!しかし杖腕は微動だにしません。

何秒かがのろのろと過ぎました。しかしハリーは杖を構えたまま凍りついたようにその場に立ち尽くすばかりでした。するとそこに新しい物音が聞こえて来ました。床にこだまするくぐもった足音でした。ハーマイオニーが!

「ここよ!私たち上にいるわ。シリウス・ブラックよ。早く!」

ハリーは発作的に杖を握り締めました。やるのなら今しかない!しかしハリーは行動に出ませんでした。そして赤い火花が飛び散り扉が勢いよく開くと蒼白な顔で杖を構えたルーピン先生が飛び込んで来ました。ところが・・・

ルーピン先生の武装解除の術でハリーの手から杖が離れハーマイオニーが持っていた2本の杖も飛びました。ハリーは虚ろな気持ちになって立ちすくみました。弱気になったんだ。シリウス・ブラックは吸魂鬼に引き渡される。

そう思っていたら・・・

「シリウス、あいつはどこだ?」

何か感情を押し殺して震えているような緊張した声でした。ハリーはルーピンを見ました。何を言っているのか理解できませんでした。さらにこの後のシリウス・ブラックとルーピン先生が取った行動はハリーにとっては・・・

理解の範疇を超えるものばかりだったのです。

3-3.何故この場面なのか?
ハリーとリーマス・ルーピンは極めて優秀な開心術士である。もはや見飽きたこのフレーズですがハリーが両親を裏切って死に追い込んだシリウスに対し杖を構えたのにも関わらず何らの攻撃も加えようとしなかったのは・・・

この時ハリーはシリウスの心を読んで「実は自分の両親を裏切って居所をヴォルデモートに教えたのはピーター・ペティグリューだった」という事を見抜いていたからだったのです。リーマス・ルーピンもまた同様だったのです。

「しかしそれなら何故今まで正体を現さなかったんだ?もしかしたら」

ルーピンはシリウスの心を読もうとするかのようにじっと見つめながらこう言っています。そして急に目を見開きまるでシリウスを通り越して何かを見ているような?他の誰にも見えない物を見ているような目で見た後に・・・

「もしかしたらあいつがそうだったのか。もしかしたら君はあいつと入れ替わりになったのか。私に何も言わずに?」

この時ルーピンは開心術を使ってシリウスの心を読みハリーの両親ポッター夫妻の「秘密の守人」が直前になってシリウスではなくピーター・ペティグリューに変更された事を知ったというわけです。そのためルーピンは・・・

構えていた杖を下ろしシリウスの方に歩いて行って手を取って助け起こしたのです。そしてまるで兄弟のようにシリウスを抱き締めたのです。12年ぶりに2人の友情が復活した瞬間でした。そしてハリーたち3人に対しては・・・

「この12年間。私はシリウスの友ではなかった。しかし今はそうだ。説明させてくれ」

こう言ったというわけなんですよね。

今日の最後に
リーマス・ルーピンの名場面と言ったらここは絶対に外せない所ですよね。この後実はルーピン先生が狼人間だったという事。ハリーのお父さんにシリウスそれにピーター・ペティグリューの3人がそのルーピンのために・・・

未登録の「動物もどき」になったという事。さらには「忍びの地図」を製作したのもこの4人だったという事。超意外な驚愕の事実が次々と明らかになる怒涛の展開が待ち受けていたというわけです。この場面を読んで・・・

ハリポタにハマったという人は沢山います。私もその1人です。当然「私は違う」という読者はいますが、この場面があるからこそ第3巻「アズカバンの囚人」が全7巻の中では最高傑作との呼び声が高いというわけなんですよね。

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