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最終学年の年度ハリーはロンとハーマイオニーと共にヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出ました。そんな3人の元にルーピンがやって来て「同行したい」と申し出て来たのです。ルーピンが提示した条件は思わず受け入れたくなる内容でした。ところがルーピンの口からあの知らせを聞いてハリーは・・・(全3項目)

3-1.グリモールド・プレイス12番地にて、その1
最終学年の年度ハリーはヴォルデモートの分霊箱を探し出して破壊するために学校には戻らないと決意しました。そしてロンとハーマイオニーも同行する事になったのです。3人はビルとフラーの結婚式が死喰い人集団に・・・

急襲された事を機にスタートを切りました。脱出した先のトテナム・コート通りで2人の死喰い人と遭遇してしまったので「どこか安全な隠れ場所が必要だ」という事で3人はグリモールド・プレイス12番地に身を寄せたのです。

「私はリーマス・ジョン・ルーピン。狼人間で時にはムーニーと呼ばれる。忍びの地図を製作した4人の1人だ。通常トンクスと呼ばれるニンファドーラと結婚した。君に守護霊の術を教えたが、ハリー、それは牡鹿の形を取る」

ハリーたちが12番地に入ってから4日後ルーピンがその後の経過を説明するためにやって来ました。4人は厨房に入りルーピンが旅行用マントからバタービールを取り出してテーブルを囲みました。ルーピンの説明によれば・・・

結婚式を襲ったのは「死喰い人だったの?それとも魔法省の人たち?」というハーマイオニーの問いにルーピンは両方だが今や実質的に両者はほとんど違いがないと言えると答えたのでした。当初は理路整然とした説明で・・・

淀みなく言葉を発していたルーピンだったのですが自分はハリーの役に立つかもしれない。守ってあげられるかもしれない。ハリーたち3人が何をしようとしているのかをはっきり話す必要はないから自分も同行したいと・・・

申し出て来たあたりから何やら会話も途切れがちになり雰囲気も怪しくなって来たというわけなんですよね。

3-2.グリモールド・プレイス12番地にて、その2
そう言われてハリーは迷いました。受け入れたくなる申し出だったからです。しかしもしルーピンが常に一緒だと「どうしたら3人の任務を秘密にしておけるのか?」考えが浮かびませんでした。するとハーマイオニーが・・・

「でもトンクスはどうなるの?」

「トンクスがどうなるって?」と訊き返すルーピンにハーマイオニーはルーピンはトンクスと結婚している。あなたが私たちと一緒に行ってしまう事をトンクスはどう思うかしらと問いかけたのでした。するとルーピンは・・・

「トンクスは完全に安全だ。実家に帰る事になるだろう」と答えました。そのルーピンの言い方には「何か引っかかるものがある」とハリーは思ったのでした。それはトンクスは騎士団のメンバーだしハリーの知る限りは・・・

戦いの最中にいたがる性分だからです。そんなトンクスが両親の家に隠れて過ごすというのも何か変でした。ハーマイオニーが遠慮がちに「夫婦仲が悪いの?」と訊いても「余計なお世話だ」という意味の言葉が返って来ました。

しばらく間が開きました。気詰まりでばつの悪い沈黙でしたがルーピンが意を決して不快な事を認めるという雰囲気で口を開きました。何と「トンクスは妊娠している」と言うのです。するとハリーたち3人は打ち揃って・・・

ハーマイオニーは歓声を上げて「まあ素敵!」
ロンは心から「いいぞ!」
ハリーは「おめでとう」

ところが当の父親になるルーピンは作り笑いをしたのにそれがしかめっ面に見えるのです。トンクスの妊娠を知った事でハリーの考えはガラリと変わったようです。ジェームズなら間違いなく一緒にいて欲しいと思うと・・・

そう主張するルーピンにハリーは「僕はそうは思わない」と反論したのでした。ハリーは「僕の父はきっとあなたが自分自身の子供と一緒にいないわけを知りたがっただろう」とそう言うのです。それに対してルーピンは・・・

ここでルーピンは本音を吐露したのです。

3-3.何故この場面なのか?
私はこの後ルーピンの口から絞り出されて来る本音というのが「痛いほどよく判る」といった感じなんですよね。もうとにもかくにもルーピンは「いくらどれだけ考えても明るい展望が全く見えて来ない」という事なんですよね。

おそらくルーピンは「こう言えばハリーは私の申し出を受け入れてくれるだろう」と思っていたと私はそう思いますね。任務の内容は話さなくてもいい。ジェームズなら一緒に行って欲しいと言ったに違いないと言えば・・・

まるで厨房の温度が10度も下がってしまったかのようにルーピンの顔から血の気が失せました。再び長い沈黙が流れルーピンはハリーに「君には分っていない」と言いました。するとハリーは「判らせてください」と答えました。

ルーピンはゴクリと生唾を飲んで「私はトンクスと結婚するという重大な過ちを犯した。自分の良識に逆らう結婚だった。それ以来ずっと後悔して来た」とずっと心の奥底にしまい込んであった本音を吐露したというわけです。

私は何という事をしてしまったんだ!トンクスとは結婚すべきではなかった!私はトンクスを世間ののけ者にしてしまったんだ。君は私が騎士団の中にいるかホグワーツでダンブルドアの庇護の下にあった時の姿しか見ていない。

魔法界の大多数の人たちは狼人間という生き物をどんな目で見ているのか?君は知らないんだ。狼人間と知ったら魔法界の人々はほとんど口も利いてくれなくなる。トンクスの家族でさえ私たちの結婚には嫌悪感を持ったんだ。

一人娘を狼人間に嫁がせたい親がどこにいる?そして何よりルーピンが心配し苦悩しているのは生まれて来る我が子の事というわけなんですよね。もし月に一度満月の日に狼に変身する子供が生まれて来たらどうしたらいいんだ。

自分の時にはホグワーツの校長がダンブルドアだった。だから受け入れてもらえた。しかしもうそのダンブルドアもいない。それにもし運良く我が子がそうならなかったとしても父親が狼人間だという理由で断られるのでは?

そんな事になるのならそんな父親はいないほうがいい。我が子が恥に思うような父親はいないほうが百倍もいい。ルーピンは自分の髪を両手で鷲づかみにして発狂せんばかりでした。妻が妊娠をしても喜びなど一切なく・・・

脳裏に浮かぶのは・・・

暗い事ばかりというわけなんですよね。

最後に
ロンとハーマイオニーは「あんまりだわ!」などと言ってルーピンを間抜け呼ばわりしたハリーに対して怒りを隠しませんでした。しかしハリーは「親は子供から離れるべきじゃない」と言って断固とした措置を取ったのです。

後にルーピンはこんなハリーの毅然とした対応に感謝する事になったのです。我が子誕生の吉報を持ってハリーが滞在していたビルとフラーの新居「貝殻の家」に来た時ルーピンは今度はハリーにこんな申し入れをしたのです。

「君が名付け親になってくれるか?」

こうして1週間に渡ってリーマス・ルーピンの名場面をお届けして来ました。正直言って「ここもいい!この場面もやりたい!」と4つに絞るのは大変でした。当然リーマス・ルーピンは私が一番好きな登場人物なので・・・

また違った形で取り上げたいと思っている所です。
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