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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

そなたたちはハリーを息子として遇する事はなかった。ダンブルドアはこう言ってダーズリー夫妻を批判する一方で暗にペチュニア叔母さんに「おぬしは息子の育て方を間違えた」と指摘したのでした。そして1年後別れの時が近づいて来た時ペチュニア叔母さんはハリーに対して・・・(全3項目)

3-1.息子が吸魂鬼に襲われて
その言葉の後は突然耳鳴りがするような沈黙が流れました。そしてペチュニア叔母さんはまるでうっかりおぞましい悪態をついたかのようにパッと手で口を覆いました。バーノン叔父さんもまた目を丸くして自分の妻を見ました。

「魔法使いの監獄の看守だわ。アズカバンの」

ハリーは唖然として「どうして知ってるの?」と訊きました。ペチュニア叔母さんは以前に一度だけハリーの母親を奇人呼ばわりした事があります。それ以外叔母さんが母リリーの事に触れるのをハリーは聞いた事がありません。

普段は魔法界が存在しないかのように振舞うのに全精力を注いでいる叔母さんが魔法界についての断片的情報をこれほど長い間憶えていた事にハリーは驚愕していました。さらに外科手術の部屋のように清潔なキッチンで・・・

最高級の冷蔵庫と大型テレビのそばでヴォルデモート卿の事を冷静に話すなどとは全く不思議な気持ちでした。吸魂鬼がリトル・ウィンジングに現れダドリーが襲われた事でまるでハリーの二重生活が融合したかのようでした。

「戻って来た?」

ペチュニア叔母さんは囁くようにこう言うとこれまでとは全く違った眼差しでハリーを見ていました。そして突然ハリーはペチュニア叔母さんが自分の母親の姉妹だという事をはっきり感じました。ヴォルデモート卿が・・・

戻って来た事の意味が少しでも判る人間がハリー以外にここプリベット通り4番地にいる。しかしそんなハリーとペチュニア叔母さんの一体感は5番目のふくろうが届けた「吼えメール」で終焉を迎えたというわけなんですよね。

3-2.ダンブルドアとの初めての対面
このようにしてリリーがホグワーツに入学する少し前とヴォルデモート卿が復活を果たした直後の2回手紙のやり取りをしたペチュニア叔母さんとダンブルドアが初めて対面したのは実はハリーが16才になる直前の事でした。

ヴォルデモート卿の姿を魔法大臣コーネリウス・ファッジを含めた多くの魔法省の職員が目撃して公式に明らかとなり「付き添い姿くらまし」が解禁になってダンブルドアがハリーを迎えにプリベット通り4番地を訪れたのです。

キッチンの扉が開くとそこにはペチュニア叔母さんがゴム手袋を嵌めて寝巻きの上に部屋着を羽織って立っていました。明らかに寝る前のキッチン磨き上げの最中のようです。バーノン叔父さんが紹介する気配がないので・・・

「アルバス・ダンブルドアじゃ」

ダンブルドアは自らこう名乗って自己紹介をしたのでした。ハリーはこの時ハリーが生まれる遥か以前にペチュニア叔母さんとダンブルドアが手紙をやり取りしていた事を知らず「吼えメール」の事しか知らなかったため・・・

「お手紙をやり取りいたしましたのう」

ダンブルドアがこう言うのを聞いてハリーは「爆発する手紙を一度送った事をペチュニア叔母さんに思い出させるにしてはこういう言い方は変わっている」と思ったのでした。しかしペチュニア叔母さんは反論しませんでした。

ダンブルドアが居間に入った後ペチュニア叔母さんが激しい反応を見せたのは垢べっとりのボロを着た屋敷しもべ妖精のクリーチャーが現れた時でした。叔母さんは身の毛もよだつ叫び声を上げました。それというのも・・・

こんな汚らしいものが家に入って来たのは人生始まって以来の事だったからです。そしてハリーが荷造りを終えてようやく出発の準備ができ居間に戻って来た所で(多分)初めて叔母さんとダンブルドアの会話が成立したのです。

「先生用意ができました」とハリーに声をかけられてダンブルドアは「よろしい。では最後にもう1つ」と言ってダーズリー一家に話しかけました。当然お判りのようにハリーはあと1年で成人となるという言葉を受けて・・・

ペチュニア叔母さんが「違うわ」と言いました。ダンブルドアが「とおっしゃいますと?」と礼儀正しく訊き返すと叔母さんは「いいえ違いますわ」と答えました。それはハリーはダドリーより1ヵ月下だし2年経たないと・・・

18才になりません。するとダンブルドアは「魔法界では17才で成人になる」と答えました。この後ダンブルドアの口から発せられた言葉はペチュニア叔母さんにとっては心に痛みを伴うものだったのでは?と私はそう思いますね。

そなたたちはわしが頼んだようにはせなんだ。ハリーを息子として遇した事はなかった。ハリーはただ無視されそなたたちの手でたびたび残酷に扱われていた。その一方でダンブルドアはせめてもの救いとしてハリーは・・・

ダドリーのように甘やかされてわがままに育てられなかったお陰で心根の優しいちゃんとした人間に育つ事ができた。つまりダンブルドアはこう指摘する事でむしろペチュニア叔母さんに気づかせたというわけなんですよね。

おぬしは息子の育て方を間違えたという事じゃ。

ダーズリー一家は誰も何も言いませんでした。ダドリーは「一体いつ自分は虐待されたのだろう?」と言いたげに顔をしかめていました。バーノン叔父さんは喉に何かつかえたような顔をしていました。しかし3人の中で・・・

ペチュニア叔母さんだけは顔を赤らめていました。3人の中でダンブルドアの言葉の意味を理解できたのはペチュニア叔母さんだけのようでした。

3-3.別れの時
ダンブルドアはプリベット通り4番地を去る時ハリーが17才の誕生日を迎える前にこの家に戻る事を許してくれればハリー17才の誕生日まではこの家にかけられた魔法は継続すると言いました。そしてその日が近づいていました。

ハリー・ポッターに対して唯一の親戚のダーズリー一家があまりに冷淡な事に魔法界の人たちはショックを受けるようです。この日もダーズリー一家を迎えに来た騎士団員のヘスチア・ジョーンズがハリーに語気を荒げて・・・

「この人たちはあなたがどんな経験をして来たか判っているのですか?あなたがどんな危険な立場にあるか知っているの?反ヴォルデモート運動にとってあなたが精神的にどんなに特別な位置を占めているか認識しているの?」

怒りを隠せない様子のヘスシア・ジョーンズにハリーが「この人たちは分っていません。僕なんか粗大ゴミだと思われている」と言うとダドリーがハリーの意表を衝く言葉を言ってハリーはひどく驚かされる事になったのでした。

「お前、粗大ゴミじゃないと思う」

ハリーは不思議なものを見るようにダドリーを見ました。ハリーは自分の命を救った。心暖まる感動的な光景に接してペチュニア叔母さんはワッと泣き出したのでした。ヘスチアは「それでよい」という顔をしたのですが・・・

ペチュニア叔母さんが駆け寄って抱き締めたのがハリーではなくダドリーだったので再び憤怒の表情になってしまいました。しかしこの日のペチュニア叔母さんはダドリーに対する親バカを発揮しているだけではなかったのです。

ペチュニア叔母さんはハンドバックの留め金を何度もチェックする事でハリーと目を合わせるのを避けていました。差し出した手を取って握手するとダドリーは部屋を出て行きました。後に残されたのはハリーと叔母さんの・・・

2人だけでした。ペチュニア叔母さんが立ち止まって振り返りました。一瞬ハリーは叔母さんが自分に何か言いたいのでは?という不思議な気持ちに襲われました。叔母さんは言おうか言うまいか迷っているように見えました。

しかしやがてくいっと頭を上げるとペチュニア叔母さんは夫のバーノン氏と息子のダドリーを追って出て行ってしまったのでした。

最後に
伝え聞いた話によるとペチュニア叔母さんが最後にハリーに言いたかったのは「私はあなたが立ち向かおうとしている敵の事を知っている」つまりヴォルデモートの事だったんだそうです。確かによくよく考えてみると・・・

息子のダドリーが吸魂鬼に襲われた時もペチュニア叔母さんはハリーに「ヴォルデモート卿が戻って来た」と言われて恐怖心を露わにしているので、それを裏付ける事なのかもしれませんね。しかしペチュニア叔母さんは・・・

結局ハリーに何も言わないで行ってしまいましたね。

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