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ダンブルドアが必要だと言ったからこそスネイプもハリーも閉心術を習得しようと、あるいは習得させようと必死に頑張ったのですが・・・2人にとって最悪の結末になってしまいました。しかし!これにはダンブルドアの隠された目論見と思惑があったのです。(巻名なしのページ数は不死鳥の騎士団)(全4項目)

4-1.訓練が始まったものの・・・
そんなわけでダンブルドアの肝入りで始まったスネイプの課外授業でしたが、その進捗状況ははかばかしくなく一向に上達の気配が感じられません。

滑りだしから躓いていたスネイプとの授業は、さっぱり進歩がなかった。むしろ、毎回だんだん下手になるような気がした。(下巻211ページ)

スネイプの授業を受ける以前は額の傷が痛むのも時々だったし、それもたいていは夜でした。ところが今はハリーの身に起こっていることとは無関係に頻繁に感情が揺れ動くようになりました。

なんだか徐々にヴォルデモートの気分の揺れに波長を合わせるアンテナになって行くような気がしてぞっとするハリーなのでした。

4-2.見てはいけない物を見てしまった?!
と!いうわけでハリーにとってはほとんど成果なく終わって骨折り損のくたびれ儲けだった上に見てはいけない物を2つも見てしまう結果となりました。

その1、スネイプの少年時代の一場面
スネイプの課外授業でハリーが唯一気持ちを集中させてスネイプの攻撃を逸らした時ハリーの頭は自分のものではない記憶で満たされました。(下巻269ページ)

それはスネイプの少年時代の記憶でした。

鉤鼻の男が、縮こまっている女性を怒鳴りつけ、隅のほうで小さな黒い髪の男の子が泣いている・・・脂っこい髪の十代の少年が、暗い寝室にぽつんと座り、杖を天井に向けて蝿を撃ち落としている。

これがスネイプをして「いまのは確実に進歩だ」「たしかに有効だった」と言わしめた時にハリーが見たスネイプの記憶部分の描写です。

プリンス下巻483ページではスネイプの父親はマグルのトビアス・スネイプで母親がアイリーン・プリンスであることが明らかにされています。

つまり女性を怒鳴りつけている鉤鼻の男性がトビアス・スネイプで、縮こまっている女性がアイリーン・プリンスということになりますね。

その2、スネイプの最悪の記憶
いつものように机を挟んで訓練開始!という所にモンタギューが見つかったのでアンブリッジ先生が助けて欲しいと言っているとドラコ・マルフォイが走り込んで来ます。

「この授業は明日の夕方にやり直しだ」と言ってスネイプは向きを変えて研究室からさっと出て行き、1人残されるハリー・・・

扉の枠にちらちらと踊る灯りに足を止めて振り返ると、そこにはハリーがスネイプの護りを破った時に見られたくない記憶が蓄えられている『憂いの篩』が・・・

好奇心に負けてスネイプの生涯で最悪の記憶を見てしまったハリー!

その結果スネイプの閉心術の課外授業は打ち切りとなり、ハリーもまた父親に対する大きな不信感を抱えることとなってしまったのです。

4-3.何故?スネイプにハリーの訓練をやらせたのか、その2
そんなわけでスネイプは生涯最悪の記憶をハリーに見られてしまったし、ハリーもまたスネイプが常々言っていた通り父親が傲慢でイヤな奴だったということを知る結果となってしまいました。

ハリーは結局閉心術を習得できずヴォルデモートが仕掛けた罠にまんまとハマって魔法省に駆け付けることになってしまいました。

だったら?どうして?ダンブルドアはスネイプに命じてハリーの閉心術の訓練を行なったのでしょうか?これではやらなかったほうが良かったですよね?!

そもそもスネイプもハリーもお互いに強い不信感と嫌悪感を抱き合っているのですから最初から上手く行くハズがありません。明らかに人選ミスです。

それではどうしてダンブルドアは『この最悪の組み合わせ』を選んだのでしょうか?実は2人には決して打ち明けられない本当の理由があったんです。

4-4.ダンブルドアの真の狙いは?
実はダンブルドアがスネイプにハリーの訓練を命じたのは、むしろハリーの心の防衛力を弱めさせるのが真の目的だったんです。

つまりハリーが閉心術を習得出来ずに訓練が終わることは最初から承知の上でスネイプにハリーの訓練を委ねたということです。当然スネイプ・ハリー双方に説明など出来ません!

当然の結果としてハリーは罠にハマってしまいましたが予言球は砕けてヴォルデモートは予言の全容を知ることは出来ず、加えて魔法省におびき出されて復活していたことが公になってしまいました。

さらにベラトリックス・レストレンジを始め、その場に居合わせた死喰い人たちもヴォルデモートの父親が実はマグルだということを知る結果となってしまいました。

そのためヴォルデモートも大きな火種を抱えることとなってしまったのです。闇の陣営も大きな痛手を被(こうむ)ったということです。

最後に
「敵を欺くには、まず味方から」と言いますが、これはダンブルドアの得意中の得意技のようですね。第6巻では自分自身の命を投げ出して敵・味方双方を騙しています。

結局スネイプもハリーもヴォルデモートも死喰い人たちもダンブルドアの手の平の上で踊らされていたわけで高潔で聡明な人と思っている読者が大部分でしょうが・・・

実はダンブルドアという人は意外にしたたかな人なんです。
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