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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

何故不死鳥の騎士団の本部にシリウスのお母さんの肖像画があるのか?何分にも12番地に入った直後だったためハリーにとっては分らない事の連続でした。そして厨房に下りて久方ぶりにシリウスと話す機会を持つ事ができたハリーだったのですが・・・(全3項目)

3-1.吼える男
こうしてハリーはロンドンのグリモールド・プレイス12番地にある不死鳥の騎士団の本部に入る事になりました。当初ハリーは虫食いだらけの長い両開きのカーテンのその裏には別の扉がまたあるのだろうと思っていました。

しかし会議が終わって夕食という事になりハリーがロンにハーマイオニーそれにウィーズリーおばさんにトンクスと共に玄関ホールを通り抜けて厨房に降りようとしている時にトンクスがトロールの足の傘立てに躓いて・・・

「ごめん!このバカバカしい傘立てのせいよ。躓いたのはこれで二度目-」

トンクスの後の言葉は耳を劈き血も凍る恐ろしい叫びに呑み込まれてしまいました。カーテンの裏にあったのは扉ではなかったのです。次の瞬間ハリーはそれが等身大の肖像画だと気づきました。黒い帽子を被った老女が・・・

まるで拷問を受けているかのように叫んでいました。ハリーが今まで見た中で一番生々しく不快な肖像画でした。ルーピンとウィーズリーおばさんが飛び出してカーテンを閉めようとしました。しかしカーテンは閉まりません。

トンクスは何度も繰り返し謝りながらトロールの足の傘立てを直していました。ウィーズリーおばさんはカーテンを閉めるのを諦めて玄関ホールを駆けずり回り他の肖像画に杖で失神術をかけていました。するとそこに・・・

「黙れ。この鬼婆あ。黙るんだ!」

その男はウィーズリーおばさんが諦めたカーテンを掴むとこう吼えました。すると老女の顔から血の気が引いて「こいつぅぅぅぅぅ!」と喚きました。男の姿を見て老女の両眼が飛び出していました。するとその老女は・・・

「血を裏切る者よ。忌まわしや。我が骨肉の恥!」

するとその男はさらに「聞えないのか-だ-ま-れ!」と吼えました。そしてルーピンと2人がかりの金剛力でようやくカーテンを閉じました。老女の叫びが消えて沈黙が広がりました。少し息を弾ませ男がハリーを見ました。

「やあハリー。どうやら私の母親に会ったようだね」

暗い表情のその男がシリウスだったのです。

3-2.再会
事の状況が呑み込めず「誰に?」と訊くハリーにシリウスはまさに皮肉たっぷりに「我が親愛なる母上にだよ」と答えました。何故シリウスのお母さんの肖像画がここにあるの?と訊くハリーにシリウスはこう答えたのでした。

「誰も君に話していないのか?ここは私の両親の家だった」

階段を下りながらシリウスは説明を続けました。シリウスがブラック家の最後の生き残りになった。だから今はシリウスの家なのだそうです。そこでシリウスが不死鳥の騎士団の本部としてダンブルドアに提供したんだそうです。

シリウスはハリーが期待していたような温かい歓迎をしてくれませんでした。しかしシリウスの「私にはそれぐらいしか役に立つ事がない」という言葉の口調が何故か苦渋に満ちている事に気づきました。階段を下り切り・・・

扉を通るとそこは上のホールと同様に暗く粗い石壁のがらんとした広い部屋でした。会議用に椅子が沢山詰め込まれていたようです。その中央には長い木のテーブルが置かれていました。シリウスはハリーにこう声をかけました。

「掛けなさいハリー。マンダンガスには会った事があるね?」

ハリーがボロ布の山だと思っていた物が「クウーッ」と長い鼾をかいたかと思うとがばっと目を覚ましました。ロンドン訛りの英語で「誰か俺の名を呼んだか?」とマンダンガス・フレッチャーが眠そうにボソボソと言いました。

マンダンガスは何やら言いながらまるで投票でもするように汚らしい手を挙げました。血走った垂れ目はどろんとして焦点があっていません。ジニーがクスクス笑いました。そんなマンダンガスにシリウスはこう言ったのでした。

「会議は終わってるんだダング。ハリーが到着したんだよ」

マンダンガスはハリーが吸魂鬼に襲われた時の護衛当番でした。ところが一番肝心な時に姿をくらましていたのです。ダンブルドアに相当にきつく叱責されたようで「あんたにゃ、あやまンにゃならん」と相も変わらずの・・・

ロンドン訛りの英語を操って平謝りに謝っていたというわけなんですよね。

3-3.ここに缶詰
まもなくウィーズリーおじさんの指揮下で大きな包丁が何丁も勝手に肉や野菜を刻み始めました。ウィーズリーおばさんは火に掛けた大鍋を掻き回し他のみんなは皿や追加のゴブレットに貯蔵庫からの食べ物を運んでいました。

ハリーはシリウスにマンダンガスとテーブルに取り残されマンダンガスは相変わらず申し訳なさそうに目をしょぼつかせていました。シリウスに「夏休みは楽しかったか?」と訊かれてハリーが「ひどかった」と答えると・・・

ここ12番地に入って初めてシリウスが笑顔を見せました。シリウスに言わせれば何でハリーが文句を言うのか分らないんだそうです。シリウスは自分だったら吸魂鬼に襲われるのは歓迎だったとそう言うのです。何故なら・・・

命を賭けた死闘でもすればこの退屈さも見事に破られた。ハリーはひどい目に遭ったと思っているだろうが少なくとも外に出て歩き回る事ができた。手足を伸ばせたし喧嘩も戦いもやった。ところがこの1ヵ月シリウスは・・・

ここに缶詰状態なのだそうです。何故なら魔法省がまだシリウスを追っているからなんだそうです。それにワームテールが話してしまっただろうからヴォルデモートは自分が「動物もどき」だという事をもう知っているだろう。

したがって私のせっかくの変装も役には立たない。騎士団のために私ができる事はほとんどない。少なくともダンブルドアはそう思っている。ダンブルドアの名前を言う時シリウスの声は僅かに曇りました。それはつまり・・・

シリウスもダンブルドアに対して不満がある事を物語っていました。そのためハリーは名付け親のシリウスに対して急に熱い気持ちが込み上げて来ました。そこでハリーはシリウスを励ますようにこう言ったというわけです。

「でも少なくとも何が起きているかは知っていたでしょう?」

するとシリウスは「ああそうとも」と言いつつも自嘲的な言い方をしました。スネイプの報告を聞いてあいつが命を賭けているのに私はここでのうのうと居心地よく暮らしているなんて嫌味な当て擦りをたっぷりと聞いて・・・

大掃除は進んでいるか?なんて奴に訊かれてとシリウスは言うのです。ハリーが「大掃除って?」と訊くとシリウスは手を振るように厨房全体を指しながら「ここを人間が住むのにふさわしい場所にしている」と答えたのでした。

ここつまりグリモールド・プレイス12番地には十年間年寄りの屋敷しもべ妖精以外には誰も住んでいなかった。そのしもべ妖精はひねくれている。何年も全く掃除していないんだそうです。そのためハリーも翌日以降は・・・

その仕事に追われる事になったというわけなんですよね。

今日の最後に
ハリーがプリベット通り4番地に釘付けになっている時シリウスは手紙で「君はきっとイライラしている事だろう」と綴っています。それを見てハリーは「今の自分の気持ちを理解しているのはシリウスだけ」と思ったのでした。

しかしそれはシリウスもまたハリーと同様に「いたくもない所に閉じ込められている」という状態だったからというわけです。ハリーと置かれた状況や待遇が同じだったからこそハリーの心情を察する事ができたんですよね。

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