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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

不死鳥の騎士団のために自分ができる事は何1つない。そんな八方塞がりの状態の中でシリウスは活路を見出そうとダンブルドアにある申し出をしました。しかしそれも実現せずさらに口に出して言う言葉とは裏腹にシリウスがハリーの懲戒尋問に望んでいた結果とは?(全3項目)

3-1.懲戒尋問を巡って
そんなこんなで不死鳥の騎士団が再結成されグリモールド・プレイス12番地が本部になってからというものはシリウスは八方塞がりの状態でした。そこでシリウスが活路を見出そうとしてダンブルドアに申し出た事がありました。

それは8月12日に行なわれるハリーの懲戒尋問にスナッフルズつまり犬の姿になって付き添うというものでした。たとえ言葉を発する事ができずともハリーを精神的に励ましたいというわけです。しかし極めて残念な事に・・・

「ダンブルドア先生はシリウスがあなたと一緒に行くのは良くないとお考えですよ。それに私も-」

尋問当日ハリーを魔法省に連れて行くのはアーサー氏という事になりました。ハリーがシリウスのほうを見ると質問する前にウィーズリーおばさんがこう言いました。シリウスは食いしばった歯の間から無念さを滲ませて・・・

「ダンブルドアが正しいと思いますよ」

その日の朝ハリーは5時半に目覚めました。まるで誰かが耳元で大声を出したかのように突然しかもはっきりと目が覚めました。厨房には誰もいないだろうと思っていましたが扉の所まで来ると中から低い話し声が聞えました。

扉を開けるとウィーズリー夫妻にシリウスそれにルーピンとトンクスがまるでハリーを待ち受けていたかのように座っていました。この日のアーサー氏の服装は細縞のズボンに袖口と腰の締まった古いボマージャケット姿でした。

アーサー氏が元気付けるように「すぐ終わるよ。数時間後には無罪放免だ」と言いました。トンクスが真面目にハリーの尋問を担当するアメリア・ボーンズの事を「公平な魔女だからちゃんと聞いてくれるわよ」と言いました。

そしてシリウスが「カッとなるなよ。礼儀正しくして事実だけを言うんだ」と言ったのでした。その次にはルーピンが「法律は君に有利だ。未成年魔法使いでも命を脅かされる状況では魔法を使う事が許される」と言いました。

少し早いがここでぐずぐずしているよりも魔法省に行ったほうがいいとアーサー氏が言って出発する事になりました。ハリーはシリウスの無罪じゃなかったら私が君のためにアメリア・ボーンズに一泡吹かせてやるという・・・

言葉に苦笑いを浮かべた後厨房を出たのでした。

3-2.無罪放免!だがしかし
こうしてアーサー氏に連れられて魔法省に赴いたハリーだったのですが、到着してからは尋問の開始時間が突然繰り上げられたり行なわれる場所が地下の10号法廷に変更されて慌てて駆け込むという事になってしまったのでした。

アーサー氏もびっくり仰天の大法廷の中央の一番手前にいたのは魔法大臣コーネリウス・ファッジでした。当初ハリーの尋問を担当するはずだった魔法法執行部の部長のアメリア・ボーンズはファッジの左隣に座っていました。

尋問はファッジが吸魂鬼の存在そのものを否定するという大方の予想を裏切る展開となりました。しかし結局ハリー側の証人として出廷したダンブルドアの尽力でハリーは無罪放免という事になったのでした。ところが・・・

ロンにハーマイオニーにウィーズリーおばさんそしてフレッドとジョージにジニーの6人は大喜びでした。しかし数日が経ってみるとハリーはこの12番地に自分がホグワーツに戻る事を心底喜んでいない人間がいる事に・・・

気づかないわけにはいきませんでした。シリウスは最初にこの知らせを聞いた時はハリーの手を握ってみんなと同じように笑顔を見せてうれしそうな様子を見事に演じて見せたのです。しかしそれからまもなくシリウスは・・・

以前より塞ぎ込んで不機嫌になりハリーとすらあまり話さなくなってしまいました。そして母親が昔使っていた部屋にますます長い時間バックビークと一緒に閉じこもるようになりました。数日後ロンとハーマイオニーに・・・

ハリーは自分の気持ちの一端を打ち明けました。するとハーマイオニーは厳しい口調で「自分を責める事はない!」と言うのです。ハーマイオニーはハリーはホグワーツに戻るべきだしシリウスはそれを知っていると言うのです。

さらにハーマイオニーは個人的にはシリウスはわがままだと言うのです。ロンが「それはちょっときついぜ。君だってこの屋敷に一人ぼっちで釘付けになっていたくないだろう」と反論するのに対してハーマイオニーは・・・

「一人ぼっちじゃないわ!ここは不死鳥の騎士団の本部じゃない?シリウスは高望みしてハリーがここに来て一緒に住めばいいと思ったのよ」

こう主張するハーマイオニーにハリーが「そうじゃないと思うよ。僕がそうしてもいいかって訊いた時シリウスははっきり答えなかった」と言うとハーマイオニーはシリウスがそう言ったのはそういう事ではないと言うのです。

シリウスは「自分であんまり期待しちゃいけない」と思った。それにきっと少し罪悪感を覚えたのよ。何故なら心のどこかでハリーが退学になればいいと思った。もしそうなればハリーとシリウスは追放された者同士になるから。

ハーマイオニーはウィーズリーおばさんの言う通りでシリウスはハリーとハリーのお父さんを混同して混乱してしまっていると言うのです。それなら君はシリウスが少しおかしいと言うのか?とハリーが熱くなって言うと・・・

ハーマイオニーは・・・

「違うわ。ただシリウスは長い間一人ぼっちで寂しかったと思うだけ」

3-3.キングズ・クロス駅へ
そんなわけでハリーの懲戒尋問終了後は影の薄かったシリウスだったのですが、バックビークと長い時を過ごしている間にシリウスは「新学期初日はキングズ・クロス駅にハリーの見送りに行くんだ!」と考えていたようです。

「ああシリウス何て事を。ダンブルドアが駄目だっておっしゃったでしょう!」

ハリーが玄関ホールに散らばったトランクを乗り越えてウィーズリーおばさんのほうに行こうとしているその時でした。熊のような黒い犬がハリーの脇に現れたのです。するとおばさんは今度は絶望的な声でこう言ったのでした。

「ああ全く。それならご自分の責任でそうなさい!」

駅まで同行すると言ったのでハリーが「トンクスは?」と訊くとおばさんはハリーの脇を弾みながら歩いている黒い犬を見ないようにしながら硬い表情で「すぐそこで待っています」と答えました。しかし大きな黒犬は・・・

うれしそうに吼えながら3人の周りを跳ね回り鳩に噛み付く真似をしたり自分の尻尾を追いかけたりしていました。ハリーは思わず笑いました。シリウスはそれだけ長い間あの屋敷に閉じ込められて鬱積したものがあったのです。

ウィーズリーおばさんはペチュニア叔母さん並みに唇をぎゅっと結んでいました。キングズ・クロス駅まで歩いて20分かかりました。その間は何事もなくせいぜいシリウスがハリーを楽しませようと猫を数匹脅したくらいでした。

ホームに入ってからほんの一瞬でしたがシリウスが後ろ脚で立ち上がり前脚をハリーの両肩に掛けたりするものだからウィーズリーおばさんはハリーを列車の扉のほうに押しやって怒ったようにこうシリウスに囁いたのでした。

「全くもうシリウス、もっと犬らしく振舞って!」

列車が発車するとシリウスは尻尾を振って窓のそばを汽車と一緒に走りました。飛び去って行くホームの人影が汽車を追いかける黒犬を笑いながら見ていました。汽車がカーブを曲がってシリウスの姿が見えなくなると・・・

「シリウスは一緒に来るべきじゃなかったわ」

ハーマイオニーが心配そうな声でこう言いました。やはりシリウスについてはウィーズリーおばさんとは意見が合うようです。

今日の最後に
シリウスはハリーとハリーのお父さんの区別がつかなくなっている。シリウスはやはりキングズ・クロス駅にハリーの見送りに来るべきではなかった。ハーマイオニーのこの2つの見解はいずれもウィーズリーおばさんと・・・

一致するものでした。シリウスに対して全幅の信頼を寄せているハリーとは違ってウィーズリーおばさんと同様ハーマイオニーもまたシリウスに対して幾つかの疑念を抱いていたのです。その事がハーマイオニーの心に・・・

後々迷いを生じさせる事になるんですよね。

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