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ハリーはシリウスがキングズ・クロス駅に従いて来た事は軽い冗談だと思っていました。ところが違っていたのです。ウィーズリーおばさんとハーマイオニーの言う事は正しかった。そして一週間後の土曜日の「日刊予言者新聞」にはさらにそれを裏付けるような記事が掲載されてしまったのです。(全3項目)

3-1.犬のように追け回す
新学期初日にホグワーツ特急に乗ると監督生気取りのあいつが現れるのは毎年恒例の事なので今年も予測ができました。ところが今回の場合はキングズ・クロス駅にシリウスが来た事で新たな緊張を強いられる事になったのです。

「まあ気をつける事だなポッター。何しろ僕は君の足が規則の一線を踏み越えないように犬のように追け回すからね」

ハーマイオニーは立ち上がって「出て行きなさい!」と言いました。ドラコ・マルフォイはニタニタしながらハリーに憎々しげな一瞥を投げて出て行きました。ハーマイオニーは扉をピシャリと閉めるとハリーのほうを見ました。

ハリーはすぐに悟りました。ハーマイオニーもハリーと同様マルフォイが今言った「犬のように追け回す」という言葉を聞き咎めてハリーと同じようにひやりとさせられたからでした。2人が今いるコンパートメントには・・・

ネビルとルーナがいるので2人は自由に話すわけにはいきませんでした。心配そうなハーマイオニーともう一度目配せをし合いハリーは窓の外を眺めました。ハリーはシリウスが駅に一緒に来た事は軽い冗談だと思っていました。

ところがそれが急に無茶で本当に危険だったかもしれないと思われました。ウィーズリーおばさんにハーマイオニーの言う事は正しかった。やはりシリウスは従いて来るべきではなかった。ルシウス氏が黒い犬に気づいて・・・

ドラコに教えたのだとしたら?それともドラコ・マルフォイが「犬のように」と言ったのは単なる偶然なのか?どっちにしろドラコ・マルフォイのこの一言でハリーとハーマイオニーの心は大きく掻き乱される事になったのです。

3-2.再びシリウスに手紙
ルシウス・マルフォイ氏に黒い犬がシリウスだという事を見破られていたのでは?という疑念がハリーとハーマイオニーの心に渦巻く中大広間では新たな衝撃がハリーを襲う事になったのです。それは教職員テーブルに・・・

「あの人、誰?」

ハーマイオニーが教職員テーブルの真ん中を指差し鋭い口調でこう訊くので見てみるとハリーは愕然としました。先月の懲戒尋問の際にファッジの右隣に座っていた魔女がいたからです。そのドローレス・アンブリッジが・・・

何と「闇の魔術に対する防衛術」の教師に就任したのです。そしてハリーはアンブリッジの最初の授業でいきなり「ヴォルデモート卿が蘇った」と発言して罰則を食らう事になってしまったのでした。そして最後の日に・・・

「さあ教訓が判ったかどうか見てみましょうか?」

アンブリッジはこう言うとハリーの所にやって来て皮膚に刻み込まれた文字を調べようとしました。そしてまさにアンブリッジがハリーの手を掴んだその瞬間だったのです。ハリーは手の甲ではなく額の傷痕に激痛を感じました。

ヴォルデモートがかつてクィレルをコントロールしたようにアンブリッジを操っているのでは?ハリーがこの疑問をシリウスに手紙を書いてどう考えるか訊いてみると言うとハーマイオニーは反対だと言うのです。それは・・・

そんな事は手紙に書いてはいけない。ムーディが手紙に書く事に気をつけろって言ったでしょう。今はもうふくろうが途中で捕まらないという保証はないのよ!ハーマイオニーにこう言われてしまってハリーはシリウスに・・・

手紙を書く事を一度は断念しました。しかし土曜の朝結局ハリーはシリウスに手紙を出しました。しかしこの1週間の出来事を何もかもシリウスに知らせ、訊きたくて堪らない事を全部質問した上に手紙をもし盗まれても・・・

知られたくない情報は流さないようにという事になると一体どう書いたらいいのだろう?こう考えてみてハリーは初めてこの夏ロンとハーマイオニーが自分に手紙を書く事がどんなに難しかったのかを思い知る事になったのです。

ハリーはしばらくの間身動きもせずに火のない暖炉を見つめていました。がしかし羊皮紙にきっぱりと羽根ペンを下ろしてシリウス宛ての手紙を書き終えたのでした。そしてすぐさまふくろう小屋に行くとヘドウィグに・・・

その手紙を託したのでした。

3-3.やはり見破られていた?
このようにしてハーマイオニーの反対を無視する形でハリーはシリウスに手紙を出しました。ところがその手紙を出しにふくろう小屋に行った所でハリーは偶然思いを寄せるチョウ・チャンとばったり出会ってしまったのでした。

そのためにシリウスに手紙を出した事をきれいさっぱり忘れてしまいました。そして問題の記事はその日の「日刊予言者新聞」に載りました。2人とも宿題が溜まりに溜まっているじゃない。だからクィディッチの練習を・・・

している場合じゃないとハーマイオニーが文句を言うのでロンはそれを打ち消そうと躍起になっていました。一方ハリーは朝食を取る事に専念していました。すると突然ハーマイオニーが「ちょっと待って」と声を上げたのです。

ハリーが「何かあったの?」と訊きながら乱暴に引っ張ったため新聞は半分に裂けてしまいました。魔法省は信頼できる筋からの情報を入手した。悪名高い大量殺人鬼であるシリウス・ブラックは現在はロンドンに隠れている。

ハーマイオニーは心配そうに声を潜めて自分の持っている半分を読みました。ハリーも怒り狂いながらも声を低くしてルシウス・マルフォイがキングズ・クロス駅のプラットホームでシリウスを見破ったんだ。絶対にそうだ。

ハーマイオニーは新聞の片割れを下に置き怯えたような目でハリーとロンを見ました。そして再び声を潜めて「つまりシリウスはもう二度とあの家を離れちゃいけない。そういう事よ」と言いました。さらにそれに加えて・・・

「ダンブルドアはちゃんとシリウスに警告してたわ」

ハリーは塞ぎ込んで破り取った新聞の片割れを見下ろしました。その日の予言者新聞には騎士団員のスタージス・ポドモアが8月31日の深夜1時に魔法省に侵入し6ヵ月間のアズカバン送りになったという記事も載っていたのです。

今日の最後に
スタージス・ポドモアと云えばハリーを迎えにプリベット通り4番地に来た先発護衛隊の1人でした。そして新学期初日の9月1日にはマッド・アイ・ムーディにトンクスと共にハリーの護衛任務に就く予定の人物だったんですよね。

何故スタージス・ポドモアは8月31日の深夜に魔法省で捕まってアズカバン送りになったのか?実はハリーたち3人はこの時はまだ知りませんでした。しかしこの時点で既に魔法省の神秘部に保管されている物を巡る争いが・・・

始まっていたのです。
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