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「災い転じて福と成す」と言うのか?それとも「不幸中の幸い」と言うのか?ハリーとロンが日曜日の夜11時半過ぎまで宿題をやっていると談話室の暖炉の炎の中にシリウスが現れ出でたのでした。そしてアンブリッジに関する数々の情報を提供してくれたのです。そして最後にシリウスは・・・(全3項目)

3-1.談話室の暖炉に
ハリーはアンブリッジの罰則に時間を取られロンはクィディッチの練習を優先させたがために宿題を溜めに溜め込んでしまったというわけです。日曜日の夜11時半にハーマイオニーが欠伸をしながら2人のそばにやって来ました。

「もうすぐ終わる?」とハーマイオニーに問われてロンが「いや」と一言で答えました。どうしてハーマイオニーが2人のそばに近づいて来たのか?というとそれは窓の外にパーシーのふくろうのヘルメスが来ていたからでした。

「パーシーが何で僕に手紙なんか?」

それは間違いなくパーシーからロンに届いた手紙でした。ところが先に読み進むほどロンのしかめっ面がひどくなりました。そこには辛辣にハリーを誹謗中傷し情緒不安定で暴力を振るうかもしれないから付き合うなとか・・・

ハリーがロンを困らせる事をしたらアンブリッジに話すよう強く勧める。つまりハリーが何かやったらアンブリッジに告げ口しろと綴られていたのです。ハリーは急に自分の名付け親を哀れに思う気持ちが込み上げて来ました。

今のハリーの気持ちを本当に理解できるのは同じ状況に置かれていたシリウスだけかもしれない。魔法界のほとんど全ての人がシリウスを危険な殺人者でヴォルデモートの強力な支持者だと思い込んでいる。シリウスは・・・

そういう誤解に14年も耐えて生きて来た。ハリーは目を瞬きました。暖炉の火の中に思いがけないものを見たからです。それはちらりと目に入ってたちまち消えました。そんなはずはない。気のせいだ。シリウスの事を・・・

考えていたから見えたんだ。それでもハリーは両膝をついて椅子から床に滑り降り四つん這いになって炎を見つめていました。するとロンが怪訝そうに「何でそんな所にいるんだい?」と訊いたのでした。そこでハリーは・・・

「たった今シリウスの顔が火の中に見えたんだ」

確かに去年も三大魔法学校対抗試合の時にこの暖炉の火に現れたシリウスと話をしています。しかし今度は本当に見えたのかどうか自信がありません。何しろあっという間に消えてしまったのだから。ハーマイオニーも・・・

「シリウスの顔?」とハリーの言葉を繰り返しました。そして「あの時と同じ?でも今はそんな事しないでしょう?」と言っているとハーマイオニーが暖炉の炎を見つめて息を呑んだのでした。ちらちらと踊る炎の真ん中には?

シリウスの首が座っていたのです。

3-2.手紙への返事
生徒がみんないなくなるより前にハリーたち3人のほうが寝室に行ってしまうのでは?そう思い始めた所だったんだそうです。シリウスは1時間毎にほんの数秒だけ安全かどうか確認をするために様子を見ていたのだそうです。

それを聞いてハーマイオニーは心配そうに「もし誰かに見られていたら?」と言ったのでした。するとシリウスは見かけからは1年生らしい女の子がさっきちらりと見たかもしれない。しかし心配しなくてもいいと言うのです。

ハーマイオニーがあっと手で口を覆ったのでシリウスは急いで付け加えました。シリウスはその女の子がもう一度見た時には自分はもう消えていた。そして「こんなとんでもない危険を冒して」と言うハーマイオニーに・・・

「君モリーみたいだな。ハリーの手紙に暗号を使わずに答えるにはこれしかなかった。暗号は破られる可能性がある」

批判めいた口調を滲ませ「シリウスに手紙を書いた事言わなかったね」と言うハーマイオニーにハリーは「忘れてたんだ」と答えました。ハリーのその言葉に嘘はありませんでした。それと言うのも手紙を出した直後には・・・

チョウ・チャンと出会ったためそれ以前の事は頭から吹き飛んでしまったからです。さらにハリーはハーマイオニーに「あの手紙からは誰も秘密の情報なんて読み取れはしない」と説明してシリウスにも同意を求めたのでした。

するとシリウスは笑顔を見せて「ああ、あの手紙はとても上手かった」と言ってくれたのでした。そしてシリウスもまたハーマイオニーと同意見で「あの時ハリーの額の傷痕に激痛が走ったのは偶然だった」とそう言うのです。

シリウスが言うには「アンブリッジの事は噂でしか知らないが死喰い人でない事は確かだ」との事でした。死喰い人並みにひどい奴だと暗い声で言うハリーにロンもハーマイオニーも頷きました。それに対してシリウスは・・・

「そうだ。しかし世界は善人と死喰い人の2つに分かれるわけじゃない」

シリウスが苦笑いを浮かべながら「あの女は確かに嫌な奴だ。ルーピンがあの女の事を何と言っているか聞かせたいよ」と言うのでハリーがすかさず「ルーピンはあいつを知ってるの?」と訊くとシリウスはこう答えたのでした。

「いや。しかし2年前に反人狼法を起草したのはあの女だ。それでルーピンは就職がほとんど不可能になった」

アンブリッジは最初の授業でルーピンの事を「危険な半獣」と言っていました。そしてハリーは最近ルーピンがますますみすぼらしくなっている事を思い出しました。それを聞いてアンブリッジの事が一層嫌いになったのでした。

昨年アンブリッジは水中人を一網打尽にして標識をつけようというキャンペーンをやったのだそうです。ハーマイオニーが怒って「狼人間にどうして反感を持つの?」と訊くとシリウスは「きっと怖いのさ」と答えたのでした。

どうやらあの女は半人間を毛嫌いしている。だからアンブリッジの授業では半獣を皆殺しにする訓練でもしているのか?と訊くシリウスに対してハリーは「あいつは僕たちに一切魔法を使わせないんだ!」と答えたのでした。

ロンが「つまんない教科書を読んでいるだけさ」と言うとシリウスは「それで辻褄が合う」と言うのです。魔法省内部からの情報によれば魔法大臣コーネリウス・ファッジはホグワーツの生徒に戦う訓練をさせたくないと・・・

それはダンブルドアが私設軍団を組織して魔法省と抗争するつもりだと思っているからなんだそうです。ファッジは「ダンブルドアは権力を握るためにはあらゆる手段を取るだろう」と思い込んでいる。ダンブルドアには・・・

日に日に被害妄想になっている。シリウスは「でっち上げの罪でダンブルドアが逮捕されるのも時間の問題だ」と言うのです。

3-3.その危険には耐えられるか?
ハリーはふとパーシーの手紙の事を思い出してシリウスに「明日の日刊予言者新聞にダンブルドアの事が出るかどうか知ってる?」と訊きました。するとシリウスは「知らないね」と答えました。シリウスは返す言葉で・・・

この週末は騎士団のメンバーを1人も見ていない。みんな忙しい。この家にいるのは自分とクリーチャーだけだとはっきりとやるせない辛さを滲ませて言ったのでした。そして未だにホグワーツを留守にしているハグリッドは?

シリウスが言うにはハグリッドはもう戻っているはずなんだが「何が起こったのか?」については誰も知らない。有利な情報も不利な情報のいずれもない。ただハグリッドはタフだから絶対に大丈夫だ。さらにシリウスは・・・

ハグリッドの事をあまり詮索して回らないように。そんな事をすればハグリッドがまだ戻っていない事に余計に関心を集めてしまう。ダンブルドアはそれを望んでいない。そう言ってもなお3人の気が晴れないようなので・・・

「ところで次のホグズミード行きはどの週末かな?実は考えているんだが。駅では犬の姿で上手く行っただろう?多分今度も」

するとハリーとハーマイオニーが同時に「駄目!」と大声を上げました。前日の「日刊予言者新聞」に載った記事の事を言うとシリウスは「連中はしょっちゅう当てずっぽに言ってるだけだ」本当は分ってないとそう言うのです。

それに対してハリーがホグワーツ特急でドラコ・マルフォイが言った事を考えたらあいつは犬がシリウスだと見破ったようだ。それにあいつの父親のルシウス・マルフォイもホームにいたんだよ。だから来ないでと言うと・・・

「判った。判った。言いたい事はよく判った」

シリウスはひどくがっかりした様子で「ちょっと考えただけだ。君が会いたいんじゃないかなと思ってね」と言ったのでした。それに対してハリーが会いたいがシリウスがまたアズカバンに放り込まれるのは嫌だと言うと・・・

「君は私が考えていたほど父親似ではないな」

一瞬の沈黙の後にシリウスはこう言いました。はっきりと冷やかな声でした。そして「ジェームズなら危険な事を面白がっただろう」とも言ったのでした。そしてシリウスは最後にハリーにこう告げると姿を消したのでした。

「それじゃこの次に火の中に現れる事ができる時間を手紙で知らせよう。いいか?その危険には耐えられるか?」

今日の最後に
実は他ならぬシリウス自身がハリーが不死鳥の騎士団の本部に最初に入った夜に「私が動物もどきだとワームテールがヴォルデモートに話してしまっただろうから私のせっかくの変装も役に立たない」と言っていたんですよね。

しかし残念ながらシリウスもさらにはハリーもその事をすっかり忘れてしまっていますよね。シリウスとしては「ハリーのために何かしてやりたい!」と思ってした事なんですが、結果は自分をさらに窮地に追い込む事に・・・

なってしまったというわけなんですよね。
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