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ウィーズリーおばさんが吉報を届けてグリモールド・プレイス12番地には安堵の声が満ち溢れました。がしかしハリーだけは違っていました。ヴォルデモート卿が自分に取り憑いている?聖マンゴでのマッド・アイ・ムーディの発言が元でハリーは深く思い悩むようになったのでした。(全3項目)

3-1.ハリーの憂鬱
明け方の5時過ぎウィーズリーおばさんが吉報を届けるとハリー以外のみんなは朝食を済ませた後は午前中を寝て過ごしました。ところがハリーだけは「到底眠る気になどなれない」という心境だったのです。その理由とは?

それは蛇の姿になってウィーズリーおじさんを襲ったのは実は他ならぬ自分自身だという事実から逃れる事ができなかったからです。ハリーは切羽詰った気持ちでシリウスに「ちょっと話があるんだけど」と声をかけたのでした。

ハリーはシリウスに何の前置きもせずに自分の見た光景を話して聞かせました。自分自身がアーサー氏を襲った蛇だったという事も話しました。するとシリウスは「その事をダンブルドアに話したか?」と訊いて来たのでした。

ハリーは焦れる気持ちを滲ませながら話したけどダンブルドアはそれがどういう意味なのか教えてくれなかった。ダンブルドアはもう僕に何も話してくれない。それに対してシリウスはハリーに落ち着いてこう話したのでした。

「何か心配するべき事だったらきっと君に話してくれていたはずだ」

だけどそれだけじゃない。自分は頭がおかしくなっているんじゃないかと思った。ダンブルドアを見た時傷痕が凄く痛くなった。ダンブルドアを襲いたくなったんだ。するとシリウスはそんなハリーにこう説明したのでした。

「幻を見た事が尾を引いていたんだろう。それだけだよ。夢だったのかどうかは分らないが、まだその事を考えていたんだよ」

シリウスは朝食を食べたら上に行って休みなさい。昼食の後でみんなと一緒にアーサー氏の面会に行けばいい。君はショックを受けているんだ。単に目撃しただけの事を自分のせいにして責めている。さらにシリウスは・・・

ハリーがその光景を見たのは幸運な事だったんだ。そうでなければアーサー氏は死んでいたかもしれない。心配するのは止めなさい。シリウスは慰めるようにハリーの肩を叩いた後は話していた食料庫から出て行ったのでした。

3-2.上機嫌のシリウス
ダンブルドアが目を合わせなくなったのはそのせいだったのか?ヴォルデモート卿が自分に取り憑いている?フィニアス・ナイジェラスからのダンブルドアの伝言「動くでない」を聞いてグリモールド・プレイス12番地に・・・

引き続き留まる事にしたもののハリーは聖マンゴでマッド・アイ・ムーディが発した「ヴォルデモート卿が自分に取り憑いている」という「あの言葉」を聞いてまるで自分が致死的な菌の保有者のようなそんな気がしたのでした。

それ以来ハリーは厨房に食事に下りて行く事もなくなり客間やバックビークの部屋に閉じこもるようになりました。ところがそんな自身の不機嫌さとは裏腹にハリーはここ12番地で初めて上機嫌なシリウスを見る事になったのです。

クリスマス・ソングまで歌っている。クリスマスを誰かと一緒に過ごせる事がうれしくて堪らないといった様子でした。ハリーが1人座っている寒々とした客間までシリウスの歌声が響いて来ていました。お昼時になって・・・

ウィーズリーおばさんが下の階から優しくハリーの名前を呼ぶ声が聞こえました。がしかしハリーはさらに上の階に引っ込んでおばさんを無視しました。そして今度はハリーがバックビークの部屋に引きこもっていた所で・・・

「そこにいるのは判ってるわ。お願い出て来てくれない?話があるの」

誰かが激しく扉を叩いてハリーは不意を衝かれました。こう言って来たのはハーマイオニーでした。休暇前には両親とスキーに行くと聞いていたのでハリーはハーマイオニーに「何で君がここに?」と訊きました。すると・・・

ハーマイオニーは「試験を控えているので勉強のために学校に残る」と言ったんだそうです。ハーマイオニーに従いてハリーは自分の寝室に戻りました。するとそこにいたジニーのお陰でハリーの悩みはあっさり解決したのです。

ヴォルデモートに取り憑かれた事があるのは私以外にはいない。そのジニーに「何をしようとしていたのか思い出せない大きな空白期間はない?」と問われて「ない」と答える事でハリーの懸念はいとも簡単に払拭されたのです。

クリスマスにプリベット通りに帰るなんてどうしてそんなとんでもない事を自分は考えたんだろう?シリウスはこの館がまた賑やかになった事。中でも特にハリーが戻って来た事が「うれしくて堪らない」という様子でした。

その気持ちが他のみんなにも伝わっていました。シリウスはもう去年の夏のような不機嫌な家主ではなくまるで「みんながホグワーツでのクリスマスに負けないぐらい楽しく過ごせるようにしよう」と決意したかのようでした。

クリスマスを目指しシリウスはみんなを手伝わせて掃除をしたり飾りつけをしたりと疲れも見せずに働きました。そのお陰でクリスマス・イブにみんながベッドに入る頃には館は見違えるようになっていました。こうして・・・

ハリーはここグリモールド・プレイス12番地でシリウスと共にクリスマスを迎えたのでした。

3-3.クリスマスを過ぎたら
ハリーもシリウスもそして他のみんなも12番地に戻って来た最初の夜に見て以来クリーチャーの姿を見ていませんでした。シリウスは「屋敷しもべ妖精は衣服を貰わない限り出て行く事はできない」とそう言ったのですが・・・

本当にそうしたければ家を出る事ができる。かつてドビーは自分に警告をするためにマルフォイの家を離れたんだ。するとシリウスは一瞬少し不安そうな顔をしました。がその後クリーチャーは屋根裏部屋に潜んでいるのを・・・

シリウスが発見しました。シリウスはあくまでもクリーチャーはこの家のどこかにいたと思ったようですがハリーは落ち着きませんでした。再び姿を現したクリーチャーは何だか前より機嫌がいいようにハリーには見えました。

辛辣なブツブツが少し治まって今までより従順に命令に従うようになりました。さらにハリーはクリーチャーが自分の事を熱っぽく見つめている事に気づきました。がしかしハリーが気づいていると判るとクリーチャーは・・・

いつも素早く目を逸らしました。ハリーはこのもやもやした疑惑をシリウスには言いませんでした。それと言うのもシリウスはクリスマスが過ぎた途端に急激に元気をなくして言い出すきっかけが掴めなくなっていたからです。

ハリーがホグワーツに出発する日が近づくにつれてシリウスはますます不機嫌になっていました。ウィーズリーおばさんが「むっつり発作」と呼んでいるものが始まるとシリウスは無口になってさらには気難しくもなって・・・

しばしばバックビークの部屋に何時間も引きこもっていました。ハリーは「またシリウスをクリーチャーと2人だけで残していきたくない」と思いました。それは学校に戻るという事はつまり再びアンブリッジの圧政下に・・・

戻って行くという事になるからです。

今日の最後に
屋敷しもべ妖精は衣服を貰わない限り自由になる事はできない。したがってクリーチャーは自由な屋敷しもべ妖精ではない。しかし実はたとえ主人にその意思がないとしても屋敷しもべ妖精は自由になる事ができるんですよね。

かつてドビーもハリーがルシウス・マルフォイ氏に仕掛けた策略でルシウス氏にその気がなくてもドビーを自由にする事ができました。第6章ではシリウスがハリーにクリーチャーが父親のズボンを抱き締めているのを・・・

見たと言っているんですよね。したがってクリーチャーは自由な屋敷しもべ妖精で自分の意思でグリモールド・プレイス12番地に留まっていたと私はそう思いますね。
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