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グリモールド・プレイス12番地を抜け出す無鉄砲な旅を計画しているのでは?ハリーは後ろ髪引かれる思いでシリウスと別れる事になってしまいました。ところがダンブルドアの肝いりで始まったスネイプの課外授業でハリーは見てはいけない物を見てしまったのです。そしてジニーに打ち明けた思いとは?(全3項目)

3-1.次に会えるのは?
スネイプが去った直後のシリウスはまるで長距離を走ったばかりのように激しく息を弾ませていました。そして「昔の学友とちょっとした楽しいおしゃべりさ」と言って微笑みました。がしかし相当努力したような笑顔でした。

その夜の晩餐は退院したアーサー氏を囲んでの楽しい宵のはずでした。シリウスが努めてそうしようとしてるのがハリーには判りました。しかしシリウスはフレッドやジョージの冗談に合わせて無理に声を上げて笑ったり・・・

みんなに食事を勧める時以外はむっつりと考え込むような表情に戻っていました。ハリーはスネイプの言う事なんか気にするなとシリウスに言いたかった。スネイプはわざと挑発したんだ。ダンブルドアに言われた通りに・・・

グリモールド・プレイス12番地に留まっているからといってシリウスが臆病者だなんて思う人は他には誰もいない。しかしハリーとシリウスの間にはマンダンガスとマッド・アイが座っていたため声をかける機会がなかったのです。

さらにシリウスの険悪な顔を見ていると敢えてそう言う事がいいのかどうか迷いが生じる事もありました。翌朝出発する時ハリーは胸が締めつけられるような不快な気分でした。シリウスに別れを告げたくはありませんでした。

この別れが何か嫌でしたし次に会うのはいつなのか分らない気がしました。そしてシリウスにバカな事をするなと言うのはハリーの役目のような気がしました。スネイプが臆病者呼ばわりした事でシリウスがひどく傷つき・・・

グリモールド・プレイス12番地を抜け出す無鉄砲な旅を計画しているのでは?と心配でした。しかしハリーが何と言うべきか思いつかない内にシリウスのほうからハリーを手招きして呼び寄せました。そしてシリウスは・・・

「これを持っていって欲しい」

シリウスは携帯版の本ほどの不器用に包んだ何かをハリーの手に押しつけました。スネイプがハリーを困らせるような事があったら自分に知らせる手段なのだそうです。多分ウィーズリーおばさんは賛成しないだろうから・・・

ここでは開けないでとの事でした。でも自分を必要とする時には使って欲しい。ハリーは「オーケー」と言ってそれを上着の内ポケットにしまい込みました。しかしその包みが何であれ決して使わないだろうと思ったのでした。

スネイプが閉心術の授業で自分をどんなひどい目に遭わせてもシリウスを安全な場所から誘い出すのは絶対に自分じゃないと固く心に誓ったからです。そしてハリーは何も言えないままにシリウスと別れる事になったのでした。

3-2.スネイプの最悪の記憶
こうしてダンブルドア校長の肝いりで始まったハリーが閉心術を習得するためのスネイプの課外授業だったのですが、一向にはかどらず「むしろ下手になっているのでは?」といった印象でした。そして2ヵ月が過ぎて・・・

思ってもみなかった形でスネイプのこの個人教授は打ち切りという事になってしまいました。ハリーがまぐれで護りを破った時に見られないようにと「憂いの篩」に移しておいたスネイプの記憶をハリーが見てしまったのです。

その出来事はスネイプにとってはもちろんの事でしたが、実はハリーにとっても極めて後味の悪いものになってしまいました。常々スネイプがハリーに言っていたようにハリーの父親がどこまでも傲慢で嫌な奴だったからです。

スネイプのその記憶にはハリーの母親も登場しました。ジェームズを見る目が徹底的に大嫌いだと言っていました。ハリーはその記憶が自分を内側から蝕んで行くようなそんな気がしました。両親が素晴らしい人だったと・・・

信じて疑わなかったからこそスネイプが父親についてどんなに悪口を言おうとも苦もなく嘘だと言い切る事ができたのです。しかしあの記憶で繰り広げられていた光景はハリーの父親に対する尊敬の念を根底から覆すものでした。

さらにはシリウスもその父親と一緒になって2人がかりでスネイプをいじめていたのです。ハリーは何とかしてスネイプがジェームズの手で苦しめられる事が当然だという理屈をつけようとしました。しかしそもそもは・・・

ジェームズがスネイプに対してあういう行為を始めたのはシリウスが「退屈だ」と言ったという単純な理由からではないか。ハリーは母親のリリーが割って入った事も何度も思い出していました。母さんはきちんとした人だった。

しかしリリーがジェームズを怒鳴りつけた時の表情を思い出すと他の何より心が掻き乱されました。リリーははっきりとジェームズの事を嫌っていた。どうして結局結婚する事になったのだろう?ハリーは理解できませんでした。

ほぼ5年父親を想う気持ちがハリーにとっては慰めと励ましの源になっていました。ジェームズに似ていると言われるとハリーの心は誇りに輝いていました。それが今は父親の事を想うと惨めで寒々とした気持ちになるのです。

「ハリーあなたに話しかけてるのよ。聞こえる?」

こう言って来たのはジニーでした。

3-3.シリウスと話したい
図書室にいるハリーをジニーが訪ねて来たのはウィーズリーおばさんからのイースターエッグを渡すためでした。ハリーはしばらく卵チョコを眺めていました。すると喉の奥から熱い物が込み上げて来るのを感じて狼狽しました。

するとジニーが「大丈夫?」と訊いて来ました。ハリーはガサガサ声で「ああ大丈夫」と答えました。イースターエッグが何故こんな気持ちにさせるのか?ハリーには分りませんでした。するとジニーがさらに踏み込んで・・・

「この頃とっても滅入っているみたいね」

「チョウと話せば」と言うジニーにハリーは「僕が話したいのはチョウじゃない」と答えました。そこでジニーが「じゃ誰なの?」と訊いて来るのでハリーはさっとあたりを見回して誰も聞いていない事を確かめてから・・・

「シリウスと話せたらいいんだけど」

この言葉に続いてハリーが「でもできない事は判っている」と言うと、何とジニーは「本気でシリウスと話したいならきっと何かやり方を考えられると思うわよ」と言うのです。それに対してハリーがこう言うとジニーは・・・

「アンブリッジが暖炉を見張っているし手紙を全部読んでいるのに?」

ジニーは考え深げに「ジョージやフレッドと一緒に育って良かったと思うのは度胸さえあれば何でもできるってそんな風に考えるようになるの」とそう言うのです。ハリーはジニーを見つめたのでした。そして談話室で・・・

「ジニーが君の事で相談に来た」

こう言って来たのはフレッドとジョージでした。

今日の最後に
グリモールド・プレイス12番地から学校に戻る時にシリウスはスネイプがもし君を困らせる事があったら。そして自分を必要とする時には使って欲しいと言ってハリーに携帯版の本ほどの不器用に包んだ何かを渡したんですよね。

しかしハリーは「シリウスを安全な場所から誘い出すのは絶対に僕じゃない」と固く心に誓ったため、やがてはシリウスにそれを渡された事すら忘れてしまったのです。そこでハリーがシリウスと話すために選んだ手段とは?
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