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学期が始まって最初の土曜日にはハリーが夏休み中に聞いていたダンブルドアの個人教授がついに始まりました。その授業を通じてハリーは「どのような経緯でヴォルデモート卿が生まれて実の父親の殺害に至ったのか?」を知る事になったのでした。(全3項目)

3-1.半純血のプリンス蔵書
ハリーは前年度の進路指導面談の際にマクゴナガル先生から、スネイプはふくろう試験の結果が「優・O」じゃないと受け入れてくれないと聞いていました。さらにダンブルドアがハリーとその周辺に緘口令を敷いたため・・・

ハリーもロンもハーマイオニーも新学期初日に大広間でダンブルドアの口から聞かされるまでホラス・スラグホーンが「魔法薬学」の教師としてホグワーツの教壇に復帰する事を知りませんでした。そのため翌日の午後に・・・

スラグホーンによる「魔法薬学」の授業を初めて受ける時にはハリーもロンも「上級魔法薬」の本を持っていませんでした。そこで新品の本が届くまで取りあえずという事でハリーが借り受けたのが「この本」だったんですよね。

ハリーにフェリックス・フェリシスを勝ち取らせてくれたプリンス手書き入りのこの本は「生ける屍の水薬」の正しい煎じ方だけでなく、プリンス自身が創作したらしい呪文の使い方もページのあちらこちらに書いてありました。

10月半ばに学期最初のホグズミード行きの日がやって来ました。その日の朝ハリーは早く目が覚めて朝食までの時間を「上級魔法薬」の本を読んで過ごしました。普段ならベッドに横になって教科書を読んだりはしませんでした。

いみじくもロンが言ったようにそういう行動を取るのは不道徳でありハーマイオニーだけは元々そういう変人なのだそうです。しかしプリンスのこの本に限っては到底教科書とは呼べる物ではないとハリーは感じていたのでした。

読めば読むほどどれだけ多くの事が書き込まれているかをハリーは思い知らされました。スラグホーンからの輝かしい評価を得る事ができた便利なヒントや魔法薬を作る近道だけではない物がそこには沢山綴られていたのでした。

例えば足の爪が驚くほど速く伸びる呪詛というのがあり廊下でクラッブに試した時はとても面白い見物でした。さらには舌を口蓋に貼りつけてしまう呪いを油断しているフィルチに2度仕掛けた時にはやんやの喝采を受けました。

中でもとりわけ一番役に立つと思われるのが「マフリアート耳塞ぎ」という呪文でした。近くにいる者の耳に正体不明の雑音を聞かせて授業中に盗み聞きされる事なく長時間に渡って私語ができるという優れものだったのです。

しかしいい事ばかりではありませんでした。ハリーが「敵に対して」という言葉に興味をそそられて覚えておいた「セクタムセンプラ」を唱えた時ドラコ・マルフォイは血まみれになってハリーはその結果スネイプから・・・

その学期一杯に渡って週末の罰則を・・・

課される事になってしまったんですよね。

3-2.リトル・ハングルトン
ハリーは今年度ダンブルドアの個人教授を受ける事になり、初めての授業は学期が始まって最初の土曜日に行なわれました。ハリーはここでどのような経緯でヴォルデモートが父親を殺害するに至ったのかを知る事になりました。

後にヴォルデモート卿の母になるメローピー・ゴーントは父つまりヴォルデモートの祖父マールヴォロと兄のモーフィンと共にリトル・ハングルトンに住んでいました。そしてヴォルデモートの父トム・リドル・シニアは・・・

山の向こうの大きな屋敷に住んでいました。その最初の授業でハリーが知ったのは他ならぬそのマグルのトム・リドルを襲った罪で兄モーフィンがアズカバン行きになってしまい父のマールヴォロも数人の魔法省の役人を・・・

傷つけた咎で共にアズカバンに送られてしまいました。それから数ヵ月の内にリトル・ハングルトンは大地主の息子のトム・リドルと碌でなしの娘メローピーが駆け落ちするというとんでもない醜聞に沸き返る事になりました。

ところが駆け落ち結婚から僅か数ヵ月後トム・リドルはリトル・ハングルトンの屋敷に妻のメローピーを伴わずに帰って来ました。近所ではリドルが「たぶらかされた」とか「騙された」などと話していると噂が飛び交いました。

ダンブルドアの推測によれば「メローピーは愛の妙薬を使うのを止めた」との事でした。メローピーは夫を深く愛していたので魔法で夫を従わせ続ける事に耐えられなくなってしまった。自分があまりにも夢中だったので・・・

自分の愛に応えてくれるだろう。生まれて来る赤ん坊のために一緒にいてくれると思った。しかしメローピーの考えはそのいずれも誤りだった。トム・リドルは妻を捨てて再び会う事はなかった。そして自分の息子の事も・・・

「どうなっているのか?」を一度たりとも調べようとしませんでした。ロンドンに1人残されたメローピーは息子の名前は「トム・マールヴォロ・リドル」にしてくれと言い残して息子を産んだ直後に死んでしまったのでした。

それから16年後リトル・ハングルトンでリドル一家3人が揃って謎の死を遂げるという事件が発生しました。マグルの警察は当惑しました。がしかし魔法省は即座にこれが魔法使いによる殺人だと見破りました。ところが・・・

魔法省は事件が起きたリドルの館と反対側の谷向こうにマグル嫌いの前科者が住んでいて、その男は殺害された3人の内の1人を襲って既に一度アズカバンに投獄された事が判っていた。そこで魔法省はモーフィンを訪ねました。

取調べも「真実薬」や「開心術」を使う必要もありませんでした。モーフィン・ゴーントは殺人者自身しか知る事のできない細部の供述をして即座に自白したのです。モーフィンが差し出した杖がリドル一家を殺害していました。

そしてモーフィン・ゴーントは全く抵抗する事もなくアズカバンに引かれて行きました。しかし実際にリドル一家3人を葬り去ったのは実はトム・マールヴォロ・リドルすなわち後のヴォルデモート卿その人だったんですよね。

3-3.詮索センサー
学期が始まって二度目の土曜日ハリーたちが夕食を終え談話室に戻るとハーマイオニーは誰かが椅子に置いていった「夕刊予言者新聞」に手を伸ばしました。ハリーが「何か変わった事ある?」と訊くとハーマイオニーが・・・

「あ、ねえ、ロン、あなたのお父さんがここに。ご無事だから大丈夫!」

ロンがギョッとして振り向いたのでハーマイオニーは最後の「ご無事だから大丈夫」の一言を慌てて付け加えたのでした。アーサー氏がある秘密の通報に基づいてマルフォイの館の家宅捜索をしたという記事が載っていたのです。

それは新学期初日にホグワーツ特急に乗る直前にハリーがフレッドとジョージの店に行った時に「何故あの時自分たちは姿を消したのか?」その理由はドラコ・マルフォイを尾行したから。それをアーサー氏に説明したのです。

マルフォイはボージンに何かを修理させたがっていた。あいつの家にないのならマルフォイはその何かをホグワーツに持って来たに違いないと言うハリーにハーマイオニーは「どうやったらそんな事ができる?」と言うのです。

「ここに着いた時。私たち全員検査されたでしょ?」

ハーマイオニーは驚いたような顔で新聞を下に置くとこう言いました。ハリーがびっくりして「そうなの?僕はされなかった!」と言うとハーマイオニーはハリーが遅れて1人だけで来ていた事を忘れていたと言ったのでした。

ハーマイオニーを含めた他の生徒たちは全員が玄関ホールに入る際にフィルチが「詮索センサー」で調べていたのだそうです。闇の品物なら見つかっていたはずだとハーマイオニーはそう言うのです。実際にその時にも・・・

クラッブがミイラ首を没収されたそうです。だからマルフォイが危険な物を城の中に持ち込めるはずはないとハーマイオニーは言うのです。そこでハリーが「誰かがふくろうであいつに送って来たんだ」と反論をすると・・・

フィルチが手当たり次第あちこちをその「詮索センサー」で調べながら「ふくろうも全部チェックされている」と言っていたんだそうです。今度という今度は本当に手詰まりでハリーは何も言えませんでした。これでは・・・

ここまで厳重にされていてはマルフォイが危険物や闇の物品を学校に持ち込む事はできないとハリーも思ったからでした。

今日の最後に
そんなわけでダンブルドアはプリンス手書き入りの「上級魔法薬」の本をハリーに持たせるためハリーの周辺に緘口令を敷いてロンとハーマイオニーにもスラグホーンの「魔法薬学」の教職での復帰を知らせないようにしました。

実はこの事にはアーサー氏も関与しているんですよね。ハリーたちがダイアゴン横丁に行った時アーサー氏はハリーたち3人はマダムマルキンの店に行かせフローリッシュ・アンド・ブロッツ書店には行かせないようにしました。

アーサー氏はこの時ハリーたち3人が教科書を買いにフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に行くと「その事がハリーたちの耳に入ってしまうかもしれない」との判断をしたからこの措置を取ったのだと私はそう思いますね。
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