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クリスマス休暇が明けると多くの6年生にとっては待望の魔法省の指導官による「姿現わし」の練習が始まりました。そして何と驚く事に休暇明け最初の個人教授でダンブルドアはハリーに宿題を出して来たのです。紆余曲折を経て宿題をようやくやり遂げた時ハリーが知ったヴォルデモートの秘密とは?(全3項目)

3-1.3つのD
もう既に17才になった者。又は8月31日までに17才になる者は2月の初めから12週間に渡って魔法省の講師による「姿現わし」コースを受講する資格があるのだそうです。したがってハリーたち3人もまた該当するというわけです。

2月になると学校の周りの雪が溶け出したその上に間断なく降る冷たい雨のせいで芝生は滑りやすく泥んこになりました。そのため6年生のための「姿現わし」第1回練習は校庭ではなく大広間で行なわれる事になったのでした。

通常の授業とかち合わないように練習時間は土曜日の朝と決められました。生徒たちは各寮の寮監であるマクゴナガル先生にスネイプにフリットウィック先生それにスプラウト先生と魔法省から派遣されて来た指導官の・・・

ウィルキー・トワイクロスの前に集まりました。離れたりぶつかったり自分の空間から出ろと要求したり寮監が生徒の間を回って位置につかせたり言い争いを辞めさせたりしてやっと態勢が整った所で指導官が言ったのが・・・

「姿現わしで覚えておかなければならない大切な事は3つのDです!」

指導官は杖を振って生徒全員の前に木の輪っかを出現させました。3つのDとは「どこへ。どうしても。どういう意図で!」の3つなんだそうです。まず第1のステップは「どこへ行きたいかしっかり思い定める事」なのだそうです。

今回は輪っかの中との事でした。そして第2のステップは「どうしてもという気持ちを目的の空間に集中させる事」なんだそうです。どうしてもそこに行きたいという決意が体の隅々まで溢れるようにするとの事なのだそうです。

最後の第3のステップは「どういう意図で行くかを慎重に考えながら動く」なんだそうです。すると指導官のトワイクロス氏は生徒たちにとっては唐突に号令に合せその場で回転する。無の中に入り込む感覚でと言い出し・・・

ハリーが周囲を見回すと「そんなに急に姿現わしをしろと言われても」と驚愕している生徒が多数を占めていました。こうして始まった「姿現わし」の第1回練習は4回目でようやくハッフルパフ生のスーザン・ボーンズが・・・

出発地点に左足を残す状態。つまり「ばらけ」だったものの最初に輪っかの中に出現する事に成功したのでした。

3-2.ホークラックス
ハリーがその「記憶」を見たのはクリスマス休暇明け直後のダンブルドアの個人教授でした。ダンブルドアはこれこそがこれまで収集した中で一番重要な記憶だと言いました。そこでハリーの目の前に現れ出でた1人の男とは?

今よりずっと若いホラス・スラグホーンでした。頭には艶のある豊かな麦わら色の髪がありました。そこは学校のスラグホーンの部屋でスラグホーンの周囲には男の子が6人座っていました。その内の1人がトム・リドルでした。

ところが突然奇妙な現象が起きました。部屋全体が濃い白い霧で覆われたのです。ハリーはそばに立っているダンブルドアの顔しか見えなくなりました。そして霧の中からスラグホーンの声が不自然な大きさで響いて来たのです。

「君は悪の道に嵌まるだろう。いいかね。私の言葉を憶えておきなさい」

霧は出て来た時と同じように急に晴れました。しかしそこにいた誰も霧の事に触れませんでした。何か不思議な事が起きたような顔さえしてはいません。さらにトム・リドルが「ホークラックス」という言葉を口にすると・・・

「ホークラックスの事は何も知らんし知っていても君に教えたりはせん!さあすぐにここを出て行くんだ。そんな話は二度と聞きたくない!」

その記憶はこれでお終いでした。ダンブルドアは「スラグホーン先生は自分自身の記憶に干渉した」と言うのです。あの記憶には手が加えられているのだそうです。そこで何とダンブルドアはハリーに宿題を出して来たのです。

スラグホーン先生は非常に優秀な魔法使いなので真実薬も開心術をも予想しておられる。閉心術にも長けておられる。さらにこの記憶まがいの物を無理やり提出させたからには常に真実薬の解毒剤を持ち歩いているに相違ない。

しかしスラグホーン先生にも我々と同様に弱みがある。スラグホーンの固いガードを突き破る事ができるのはハリーだと信じているとダンブルドアはそう言うのです。しかしこの宿題をやり遂げるのは容易ではありませんでした。

ハリーがこの記憶を回収するのには2ヵ月近い歳月を要しました。巨大蜘蛛のアラゴグが死んでロンとハーマイオニーが「姿現わし」のテストを受けたその日でした。初授業の時にハリーがスラグホーンから譲り受けた・・・

フェリックス・フェリシスを飲んだのです。スラグホーンはゆっくりとポケットに手を入れて杖を取り出しました。そしてもう一方の手をマントに突っ込むと小さな空き瓶を取り出しました。ハリーの目を見つめたままで・・・

スラグホーンは杖の先でこめかみに触れ杖を引きました。記憶の長い銀色の糸が杖先について出て来ました。スラグホーンは記憶を瓶に入れると震える手でコルク栓を閉めテーブル越しに瓶を差し出すと眠りに落ちて行きました。

ホークラックスとは闇も闇それも真っ暗闇の術で人がその魂の一部を隠すために用いられる物を指す言葉で分霊箱の事なのだそうです。つまりそれは魂を分断してその分断した物を体の外の何かに隠す。そうする事により・・・

体が攻撃されたり破滅したりしても死ぬ事はない。何故なら魂の一部は滅びずに地上に残るからです。しかし「それを望む者は滅多にはおるまい。死のほうが望ましいだろう」とスラグホーンが言うのに対してトム・リドルは?

それを聞いたトム・リドルは欲望を剥き出しにしていました。渇望を隠し切れず貪欲な表情になっていました。さらに恐ろしい事にトム・リドルは「魂を7つに分断する」などというとんでもない事を思い描いていたんですよね。

スラグホーンの記憶を回収した結果トム・リドルは今のハリーとほんの数ヵ月と違わない同い年で自らを不滅にする方策を探し出すのに全力を傾けていた事が判りました。7つの分霊箱を創るという空恐ろしい方法だったのです。

3-3.姿をくらますキャビネット棚
ハリーたち3人がフレッドとジョージの店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの前を通り過ぎるドラコ・マルフォイの姿を偶然見かけて後を追った時にマルフォイはボージン・アンド・バークスのボージン氏に対して・・・

「直し方を知っているのか?」と言っていました。それ以来ハリーの脳裏には「マルフォイは何かを修理させたがっていた。一体何の事だろう?」という思いが常に片隅に残っていました。ハリーがそれを知る事ができたのは?

ダンブルドアと共にヴォルデモートの分霊箱を取りに行ったその日の事だったのです。それは昨年度フレッドとジョージがモンタギューを頭から突っ込んだ「姿をくらますキャビネット棚」の事だったというわけなんですよね。

キャビネット棚に押し込まれた時モンタギューはどっちつかずに引っ掛かっていました。すると時々学校で起こっている事が聞こえました。その一方でボージン・アンド・バークスの出来事も聞えたと話してくれたのだそうです。

モンタギューの話を聞いてドラコ・マルフォイは「姿をくらますキャビネット棚でボージン・アンド・バークスとホグワーツは繋がっている」と判ったんだそうです。そこでハリーたちが去年使っていた「必要の部屋」で・・・

このキャビネット棚を修理していたというわけです。このようにして死喰い人たちは厳重な警備をかいくぐりホグワーツに侵入を果たす事ができたのでした。ここまではドラコ・マルフォイの思惑通りに事が進みましたが・・・

ところが杖を失って丸腰になったダンブルドアを目前にしてドラコは怖気づいてしまいました。手はどうしようもないぐらい激しく震え狙いを定める事さえできません。そしてドラコにとっては最悪の展開が待ち受けていました。

スネイプにダンブルドア殺害の手柄を横取りされてしまったのです。

最後に
もちろんフレッドとジョージは全く予期していなかった事なんですが、結果としてモンタギューを「姿をくらますキャビネット棚」に突っ込む事で間接的にドラコ・マルフォイを援護する事になってしまいました。さらに・・・

利用できる物なら何でもという事なんでしょうか?ドラコ・マルフォイはフレッドとジョージがペルーから輸入して売っていた「インスタント煙幕」を使って死喰い人たちを城の中に招き入れました。ロンは2人に対して・・・

「相手を見て物を売れって一言言ってやらなきゃ」と言っています。しかしおそらくはドラコ・マルフォイにこれを売ったのはフレッドとジョージではなくてベリティという短いブロンドの若い魔女の店員だったんでしょうね。
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