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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

今年の8月に何とはなしに始めてシリーズ化という事になりました。来る12月6日が誕生日という事で今週は私の独断と偏見で選んだ「この人」の名場面を紹介してみる事にしました。そもそもの事の始まりはハリーの元に届けられた一通の手紙だったんですよね。(全3項目)

3-1.ハリー11才の誕生日に、その1
事の始まりはハリーの元に届けられた一通の手紙でした。バーノン叔父さんは「お前に手紙なんぞ書く奴がいるか?」とせせら笑いました。ところが片手でパラッと手紙を開いてチラリと目をやった途端に叔父さんの顔が・・・

素早く赤から青に変わりました。それだけではありませんでした。数秒後には腐りかけたお粥のような白っぽい灰色になったのです。ペチュニア叔母さんもまた最初の一行を読むと喉に手をやり窒息しそうな声を上げたのでした。

それからというものハリー宛ての手紙が毎日のように届けられて来ました。しかもその数は日ごとに増えて行ったのです。挙句の果てには煙突を通って暖炉から何十通もの手紙が雨あられと洪水のように降って来る有り様でした。

「みんな出発の準備をして5分後にここに集合だ。家を離れる事にする。着替えだけ持って来なさい。問答無用だ」

一行は一日中飲まず食わずで走りに走りました。バーノン叔父さんは時々急カーブを切り進行方向と反対に車を走らせながら「振り払うんだ。振り切るんだ」と呟いていました。しかしそんな叔父さんを嘲笑うかのように・・・

「ごめんなさいまっし。ハリー・ポッターという人はいなさるかね?今しがたフロントにこれとおんなじもんがざっと百ほど届いたがね」

ダーズリー一家とハリーが宿泊したホテルにも手紙が届いたのです。バーノン叔父さんは細長い包みを持ってにんまりしながら車に戻って来ました。申し分のない場所を見つけたそうです。バーノン叔父さんが指差す彼方には?

海の向こうに見えるのは大きな岩のてっぺんにある途方もなくみすぼらしい小屋でした。バーノン叔父さんは上機嫌で手を叩きながら「今夜は嵐が来るぞ!」と言いました。まさかこんな所まで手紙を届ける奴はいないだろう。

ハリーも叔父さんと同意見でした。がしかし当然喜ぶ気になれるはずなどありません。しかも明日はハリー11才の誕生日なのです。ハリーは寒さと空腹で眠れませんでした。夜が更けると嵐はますます激しさを増して行きました。

ところが!

7月31日の午前0時には・・・

ドーンという音が!

3-2.ハリー11才の誕生日に、その2
もう一度誰かが「ドーン」とノックしました。ダドリーが跳び起きて「何?大砲?どこ?」と寝ぼけた声を上げました。すると向こうの部屋でガラガラガッシャンと音がしてライフル銃を構えたバーノン叔父さんが出て来ました。

「誰だ。そこにいるのは。言っとくが、こっちには銃があるぞ!」

一瞬の空白があったかと思うと「バターン!」という音と共に扉が開いて轟音を上げて床に落ちました。戸口には大男が立っていました。ボウボウと長い髪でモジャモジャの荒々しい髯に隠れて顔はほとんど見えませんでした。

しかしそんな毛むくじゃらの顔の中から真っ黒な黄金虫のような目がキラキラ輝いているのが見えたのでした。大男は窮屈そうに部屋に入って来ました。身を屈めても髪が天井をこするほどでした。男は腰を折り曲げると・・・

床に落ちていた扉を拾い上げて元の枠にいとも簡単にパチンと戻しました。すると外の嵐の音が若干薄らいで聞こえるようになりました。そして大男は振り返ってぐるりとみんなを見回すとこう言ったというわけなんですよね。

「お茶でも入れてくれんかね?いやはやここまで来るのは骨だったぞ」

男は大股でソファに近づき恐怖で凍りついているダドリーに「少し空けてくれや。太っちょ」と言いました。ダドリーは金切り声を上げで逃げ出し母親のペチュニア叔母さんの陰に隠れました。そのペチュニア叔母さんは・・・

震えながらバーノン叔父さんの陰にうずくまっていました。すると大男は「オーッ、ハリーだ!」と言いました。ハリーが見上げると恐ろしげな荒々しい黒い影のような顔から黄金虫のような目がクシャクシャになって・・・

笑いかけているのを見つけました。大男は「最後にお前さんを見た時にゃまだほんの赤ん坊だったなあ。あんた父さんそっくりだ。でも目は母さんの目だなあ」と言ったのでした。感慨深げな様子の大男だったのですが・・・

「今すぐお引取りを願いたい。家宅侵入罪ですぞ!」

バーノン叔父さんは奇妙な嗄れ声でこう言い放ったのでした。すると大男は「黙れダーズリー。腐った大すももめ」と言うと、ソファの背中越しに手を伸ばして叔父さんの手から銃を引ったくるとまるでゴム細工のように・・・

銃を安々と丸めて一結びにして部屋の隅に放り投げてしまったのです。唯一にして最大の武器をあっさりと失ったバーノン叔父さんは再び奇妙な声を上げました。今度は踏みつけられたねずみのような声でした。そして・・・

「何はともあれハリーや誕生日おめでとう。お前さんにちょいとあげたいモンがある。どっかで俺が尻に敷いちまったかもしれんが。まあ味は変わらんだろ」

大男は叔父さんに背を向けてハリーにこう言いました。黒いコートの内ポケットからややひしゃげた箱が出て来ました。ハリーが震える指でその箱を開けてみると中は大きなとろりとしたチョコレートケーキでその上には・・・

緑色の砂糖で「ハリー誕生日おめでとう」と書いてありました。ハリーは大男を見上げました。ありがとうと言うつもりだったのにあまりのうれしさに言葉が途中で迷子になってハリーは代わりに「あなたは誰?」と訊きました。

「さよう。まだ自己紹介をしとらんかった。俺はルビウス・ハグリッド。ホグワーツの鍵と領地を守る番人だ」

大男はクスクス笑ってこう答えると巨大な手を差し出しハリーの腕をブンブン振って握手しました。そして揉み手をしながら「さあて、お茶にしようじゃないか。え?」と言うと火の気のない暖炉に覆い被さるようにして・・・

「紅茶よりちょいと強い液体だって構わんぞ。まああればの話だがな」

こうも言いながら何やら始めました。次の瞬間大男が身を引くと暖炉には轟々と火が起こっていたのです。暖炉の炎は湿った小屋をチラチラ揺らめく明かりで満たしハリーはまるで温かい湯にトップリと浸かったような・・・

そんな温もりが体中を包むのを感じました。大男は瓶に入った琥珀色の液体を一杯引っかけると暖炉の火でソーセージを焼き始めました。ダドリーに「この男のくれる物に一切触ってはいかん」と言うバーノン叔父さんに・・・

大男はクックッと低く笑うと「お前のデブチン息子はこれ以上太らんでいい。余計な心配じゃ」と言ってハリーにソーセージを渡しました。それはそれはもう物凄くお腹が空いていたのでハリーはソーセージを受け取って・・・

「こんなにおいしい物は食べた事がない」とまで思うほどだったのです。ところがこの後ハグリッドはハリーが何も知らない事を聞かされて愕然としダーズリー夫妻に対して烈火の如く怒りを大爆発させる事になったんですよね。

3-3.改めてこの場面のハグリッドについて
ハリーが物心ついてから。つまりしゃべれるようになってから最初に会話を交わした魔法界の人間がこのハグリッドだったという事で幾つもの「初めて」があったんですよね。まず最初にハグリッドがハリーに言ったのが・・・

「あんた父さんそっくりだ。でも目は母さんの目だなあ」

初めて会う人に何度も繰り返し言われてしまってハリーが「もう聞き飽きた」と思う事になる「外見は父親似で目だけが母親似」という事を初めて言われたのがこのハグリッドという事になったというわけです。さらには・・・

ハリーが誕生日にケーキをプレゼントされるというのもハグリッドが初めてだったんですよね。もうとにかくうれしくてうれしくて「ありがとう」と礼を言うつもりだったのがハリーは言葉が途中で迷子になるほどだったのです。

そして「何故自分はダーズリー夫妻に育てられる事になったのか?」というその理由を聞いたのもハグリッドからでした。それまでハリーはダーズリー夫妻から自分の両親は「交通事故で死んだ」とそう聞かされていたのです。

そして自分の両親は史上最強の闇の魔法使いに殺害された。そしてその魔法使いは「ヴォルデモート」という名前だという事を知ったのもハグリッドの口からでした。そしてハリーはそのヴォルデモートを消し去って生き残った。

その事でハリーも有名。さらにハリーの両親も有名。魔法界でハリーの事を知らない人はいない。その事をハリーが知ったのもハグリッドの口からだったのです。翌朝ハグリッドと共に生まれて初めてロンドンの土を踏み・・・

パブ「漏れ鍋」に足を踏み入れてハリーは「本当に自分は有名人なんだ」と思い知らされる事になったというわけなんですよね。

今日の最後に
今回改めてこの場面を読み返してみてふと思ったのは「今にして思えばハリーがハグリッドの調理した食べ物をおいしいと思う事ができたのはこの時のソーセージが最初で最後だった」という事なんですよね。つまりは・・・

正確に言うとこの時ハリーはホグワーツにまだ入学していなかった。したがってホグワーツ在学期間中の7年間にはハリーがハグリッドの作った食べ物をおいしいと思う事は一度もなかったという事になってしまいますよね。

でも7巻の最終章でハリーは自分の息子(次男のアルバス)に「ハグリッドから夕食に招待されているのを忘れるんじゃないよ」と言っているのでハグリッドは料理の腕を上げたという事なのでしょうか?どうなんでしょうね?

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