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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

僕たちの会話を聞いたのだろうか?そんな不安を抱えながらハリーはムーディの部屋に行きました。するとムーディからはハリーが全く予想していなかった反応が返って来ました。さらにそれだけではなかったのです。ムーディは「わしは教えん。贔屓はせん」と言いつつも・・・(全3項目)

3-1.ハンガリー・ホーンテール、その4
僕たちの会話を聞いたのだろうか?そう考えてハリーは不安げにムーディを見ました。その答えはハリーがムーディの部屋に入ってから判明しました。薬草学の授業があると言いかけたハリーにムーディは構わんと言って・・・

「今お前のした事は、ポッター、非常に道徳的な行為だ」

部屋に入るなりムーディはハリーのほうを向き直るとこう言いました。ハリーは何と言い返して良いものやら分りませんでした。こういうムーディの反応は全く予期していなかったからです。部屋に入ると暫くの間2人は・・・

そこに置かれた数々の探知機の事で会話を弾ませていました。しかし「ドラゴンの事を知ってしまったのだな?」という問いかけでハリーは現実に引き戻されました。ハリーは言葉に詰りました。その一言を恐れていたからです。

その一方でハリーは「セドリックにも言わなかった。だからムーディにも言わない」と固く決意していました。ハグリッドが規則を破ったなどと言うものか。だからハリーはムーディに「偶然知ってしまった」と言ったのでした。

するとムーディはニヤリとして「わしは責めているわけではない」と言って来ました。始めからダンブルドアには言ってある。ダンブルドアはあくまでも高潔にしていればいいがカルカロフやマダム・マクシームのほうは・・・

決してそういうわけには行かないだろう。連中は自分たちが知る限りの全てを代表選手に漏らすだろうとそう言うのです。そしてムーディはハリーに「どうやってドラゴンを出し抜くのか考えはあるのか?」と訊いて来ました。

わしは教えん。贔屓はせん。そう言いつつもムーディはハリーにドラゴンを出し抜くためのヒントをくれました。第1には「自分の強みを生かす試合をしろ」という事でした。ハリーが得意な事と云えばそれはクィディッチだと。

第2には「効果的で簡単な呪文を使い自分に必要な物を手に入れる」という事なのだそうです。そこでハリーは「自分に必要な物って何だろう?」と考えました。ドラゴンを空中で出し抜く必要がある。その事に加えて・・・

自分が得意なのは飛ぶ事。それにはファイアボルトが必要だ。そしてそのファイアボルトを手に入れるための効果的で簡単な呪文と云えばそれは「呼び寄せ呪文」だ。そこでハリーはハーマイオニーにこう言ったというわけです。

「呼び寄せ呪文を明日の午後までにちゃんと覚える必要があるんだ」

3-2.ハンガリー・ホーンテール、その5
こうしてハーマイオニー立会いの元でハリーの「呼び寄せ呪文」の猛練習が始まりました。昼食を抜いて空いている教室に行くとハリーは全力を振り絞って色々な物を教室の向こうから自分のほうへと呼び寄せてみたのでした。

やはりまだ上手くいきませんでした。本や羽根ペンが部屋を飛ぶ途中で腰砕けになりまるで石のように床に落ちて行きました。ハーマイオニーに「集中して」と言われると腹が立ちました。こんな状態でも集中していたからです。

何故だか頭の中に恐ろしい大ドラゴンがポンポンと飛び出して来るのです。ハーマイオニーが「数占い」の授業の欠席をきっぱり断ったためハリーの練習は授業終了後に再開されました。ハリーは「占い学」の授業中にも・・・

机の下で杖を使い小さな物を呼び寄せる練習をしました。一匹のハエを手の中に飛び込ませる事に成功しました。がしかし自信はありませんでした。ただ単にハエが馬鹿だったのかもしれないからです。再開された練習は・・・

真夜中過ぎまで続きました。ピーブズが邪魔して来たので2人は物音でフィルチがやって来ない内に急いで教室を出て寮の談話室に戻って来ました。有り難い事にそこには誰もいませんでした。練習を終えたのは午前2時でした。

最後の1時間でハリーはようやく呼び寄せ呪文のコツを掴みました。ハーマイオニーは疲れ切ったしかしとてもうれしそうな顔で随分よくなったと言ってくれました。それでも不安を覗かせるハリーにハーマイオニーは・・・

「関係ないわ。本当に本当に集中すればファイアボルトは飛んで来るわ。ハリー、私たち少しは寝たほうがいい。あなた睡眠が必要よ」

ハリーは月曜日の夜は呼び寄せ呪文を習得する事に全神経を集中していたので言い知れない恐怖感も少しは薄れていました。がしかし翌朝にはそれがそっくり戻って来ました。学校中の空気が緊張と興奮で張り詰めていました。

授業は半日で終わり生徒がドラゴンの囲い地に出かける準備の時間が与えられました。もちろん生徒たちはそこにドラゴンがいる事など知りません。一方ハリーは周りの生徒たちから切り離されているような奇妙な感覚でした。

頑張れと応援されようが「ティッシュ一箱用意してあるぜ」と憎まれ口を叩こうが同じ事でした。神経が極度に昂ぶっていました。ドラゴンの前に引き出されたら理性など吹き飛び誰彼見境なく呪いをかけるのではと思いました。

時間もこれまでになくおかしな動き方をしました。大きな塊になって時が過ぎ去って行くようでした。ある瞬間には1時間目の「魔法史」で机を前に腰掛けたと思ったら次の瞬間には昼食を取るために大広間に向かっていました。

一体午前中はどこに行ったんだ?ドラゴンなしの最後の時間はどこに?という感じでした。大勢の生徒が見守る中マクゴナガル先生がハリーの所にやって来て「代表選手はすぐ競技場に行かなければなりません」と告げました。

「第1の課題」の準備をしなくてはならないそうです。ハリーはマクゴナガル先生に付き添われて城を出ると「禁じられた森」の縁を回ってドラゴンのいる囲い地に到着したのでした。そこには既にもう他の代表選手がいました。

そしてバグマン氏が課題の内容を告げたのです。

「諸君の課題は金の卵を取る事だ」

3-3.ハンガリー・ホーンテール、その6
マクゴナガル先生にお礼の言葉を言って見送るとハリーは中に入りました。ボーバトンの代表選手フラー・デラクールは片隅の低い木の椅子に座っていました。いつもの落ち着きは見られず青ざめて冷や汗をかいていました。

ダームストラングの代表選手ビクトール・クラムはいつにも増してむっつりとしていました。これがクラムなりの不安の表し方なのだろうとハリーは思いました。セドリック・ディゴリーは往ったり来たりを繰り返していました。

セドリックはハリーが入って行くと少し微笑みました。ハリーも微笑み返しました。しかしまるで微笑み方を忘れてしまったかのように顔の筋肉が強張っているのを感じました。そして生徒たちが観客席に入って来た所で・・・

バグマン氏が紫の絹の袋の口を開けて抽選という事になりました。バグマン氏が「レディー・ファーストだ」と言ってまず最初にフラー・デラクールが震える手を袋に入れて精巧なドラゴンのミニチュア模型を取り出しました。

ウェールズ・グリーン普通種でした。首の周りに「2」の数字をつけています。クラムは真っ赤な中国火の玉種を引き出しました。首には「3」の数字がついています。セドリックはスウェーデン・ショート・スナウト種でした。

首に「1」の札をつけています。残りが何かハリーは知っていましたが絹の袋に手を入れました。ハンガリー・ホーンテールで番号は「4」でした。バグマン氏によれば諸君は各々が出会うドラゴンを引き出したとの事でした。

札の番号はドラゴンと対決する順番なのだそうです。したがってセドリックが一番なんだそうです。するとバグマン氏は「ちょっと話があるんだが」と言ってハリーをテントの外に連れ出しました。そして役に立ちたいと・・・

ハリーは即座に「いいえ」と答えました。があまりに失礼に聞えると気づき「どうするか。もう決めています。ありがとうございます」と言い直しました。ウィンクをして「誰にもバレやしないよ」と言うバグマン氏に・・・

ハリーは「いいえ。僕大丈夫です」と言いました。しかし言葉とは裏腹にハリーは「どうして僕はみんなに大丈夫とばかり言っているんだろう?」と訝りました。これまでにこんなに大丈夫じゃない事がかつてあっただろうか?

ハリーがテントに戻るとセドリックがさらに青ざめて中から出て来ました。ハリーは「頑張って!」と言いたかった。しかし口をついて出て来たのは言葉にならないしわがれた音でした。そしてセドリックは出て行ったのでした。

大歓声が聞こえて来ました。ついに競技が開始されました。セドリックは今まさにミニチュア模型の生きた本物版と向き合っているのだ。セドリックが終わって次に出て行く時フラーは頭のてっぺんから爪先まで震えていました。

ハリーは今までよりフラーに親しみを感じながら顔をしゃんと上げ杖をしっかりと掴んでテントから出て行くフラーを見送りました。そして前屈みに出て行ったクラムが終わっていよいよついにハリーの順番が巡って来ました。

目の前の全てがまるで色鮮やかな夢のように見えました。目の前にハンガリー・ホーンテールがいました。邪悪な黄色い目でハリーを睨み鱗に覆われた黒いトカゲのような怪物は棘だらけの尾を地面に激しく打ちつけて・・・

硬い地面に幅一メートルもの溝を削り込んでいました。今こそやるべき事をやるのだ。気持ちを集中させろ。全神経を完全にたった一つの望みの綱に。ハリーは杖を上げました。そしてハリーは声を限りとばかりに叫びました。

「アクシオ!ファイアボルト!」

ハリーは片足をさっと上げて箒に跨り地面を蹴りました。すると次の瞬間には奇跡とも思える何かが起こりました。ハリーは気づきました。地面を離れただけでなくドラゴンの恐怖からも離れてハリーは自分の世界に戻ったのです。

クィディッチの試合と同じだ。それだけなんだ。ハンガリー・ホーンテールは醜悪な敵のチームじゃないか。ハリーが金の卵を掴むと誰かがボリュームを元に戻したようでした。観客が声を限りに叫び拍手喝采していました。

ハリーはドラゴンに対する恐怖心を克服し最年少の代表選手が最短時間で金の卵を獲得したのでした。

最後に
ハリー以外の3人は自ら申し出て三大魔法学校対抗試合の代表選手になりました。しかしそれでも「第1の課題」でドラゴンを相手にしなければならないと知った時には「やっぱりならなきゃよかった」と思ったんでしょうかね?

それと今私が思うのはセドリックはドラゴンを出し抜く方法を1人で考えたのか?それとも誰かに相談したんだろうか?という事です。当然ビクトール・クラムとフラー・デラクールの2人は両校の校長が相談に乗ったでしょう。

セドリックの相談相手として私が唯一頭に思い浮かぶのは対抗試合の事を知らせてやろうと言っていたアーニー・マクミランですね。

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